日本食品科学工学会誌
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技術論文
新規サトイモ発泡酒の開発
武内 純子永島 俊夫
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2012 年 59 巻 3 号 p. 146-152

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抄録

サトイモ乾燥粉末を用いて,サトイモのフレーバーを有する発泡酒を開発した.表面色がL*:72.79, a*:3.56, b*:19.35となるようにサトイモ乾燥粉末を焙煎した結果,サトイモペーストでは特徴を出すことができなかった色や香りを改善でき,サトイモらしさを有する製品となった.また,あらかじめサトイモ乾燥粉末を焙煎処理することで,原料の煮沸処理による麦汁の粘度増大を抑制することも可能になった.焙煎により,サトイモ原料から煮沸抽出されるポリフェノール量が増加し,発泡酒でありながらビールに近いポリフェノール量を有し,食物繊維も含有する製品の開発に成功した.

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© 2012 日本食品科学工学会
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