日本食品科学工学会誌
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ミクロバブル超臨界炭酸ガスによるリモノイドの抽出
綾野 茂三宅 正起伊福 靖石川 洋哉下田 満哉筬島 豊
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1996 年 43 巻 4 号 p. 395-399

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抄録

ミクロバブル超臨界炭酸ガスを用いて,生理活性物質として注目されているリモノイドの抽出を行った.本法は従来の超臨界炭酸ガス抽出に比べて,飛躍的に抽出効率の良いことが示された.圧力25MPa,温度35℃, CO2流量4g/minおよび抽出時間60minの条件下で,リモノイドの抽出率は,抽出原料として夏ミカン果汁を用いたときは92.5%,夏ミカン種子から調製したリモノイド抽出液を用いたときは42.4%であった.後者については,メタノールをエントレーナーとして用いることで抽出率は73.2%まで増加した.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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