日本食品科学工学会誌
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魚介類の干物製造工程におけるEPAとDHA量の変化
田原 康玄植木 章三伊藤 美香渡部 智美菅 忠明平岡 芳信中島 滋土屋 隆英
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1998 年 45 巻 2 号 p. 93-99

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抄録

新鮮なマアジ,メイタガレイ,シロギス,ハマグリ,アカガイ及びホタテガイの貝柱を材料とし,温風乾燥や遠赤外線加熱乾燥,マイクロ波減圧乾燥によるEPA・DHAの割合に及ぼす影響を検討した.乾燥により,試料の水分量は経時的に減少し,それに伴い単位重量当たりの脂質量が増加した.しかし,脂質中のEPAやDHAの割合は変化しなかったため,干物は生鮮品に比べて単位重量あたりのEPAやDHAが多く,これらを効率よく摂取できる機能性食品であると考えられた.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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