日本食品科学工学会誌
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割裂荷重による凍結魚体の縦割り切断加工
羽倉 義雄鈴木 寛一
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2002 年 49 巻 5 号 p. 335-338

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抄録

輪切りにした魚体に割裂荷重を加えて,さらに縦割り切断加工を施し,凍結魚をフィレーの状態に加工する方法について検討を行った.内臓を含む魚体腹部及び内臓を含まない魚体尾部に対して-190~-20℃の凍結温度で割裂試験を行い,縦割り切断加工が可能になる温度条件を調べた.その結果、腹部試料では-120~-60℃範囲で,脊椎骨・神経棘と内臓を同時に分離する縦割り切断が可能であった.尾部試料では-140~-80℃範囲で,脊椎骨・神経棘・血管棘を同時に分離する縦割り切断が可能であった.

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© 社団法人 日本食品科学工学会
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