オレオサイエンス
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総合論文
最近の製剤研究にみる評価技術
金子 英雄柘植 英哉嶋林 三郎
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2001 年 1 巻 7 号 p. 725-733,722

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抄録
“オレオサイエンス” の研究領域における知識と技術は, 製剤の処方研究において大変有用であり, 製剤処方設計の単位操作に頻繁に応用されている。しかし最近の製剤研究においては, 開発候補品のもつ薬としての資質が複雑化し, 難溶性薬物や高分子医薬を目指した分子量の大きな化合物の製剤化が増加し, 従来技術に加えて新たな技術的挑戦が必要である。これらの薬物の製剤研究において考慮すべき問題の解決には, ドラッグデリバリー技術が有用であると考えられるので, 本稿ではこのドラッグデリバリー技術を支える基盤技術としての評価技術に注目した。凝固点 (蒸気圧) 降下法による低分子薬物の自己会合, リポソームクロマトグラフィによるヒト経口吸収性, 浸透圧法によるリボソームの物理化学的安定性, ゼータ電位測定によるリボソームの水和層の厚さ, 誘電緩和測定によるW/Oエマルジョンの凝集, 動的光散乱法による超音波造影剤パーフルオロカーボン/水エマルジョンの粒子径, 表面プラズモン現象を利用した免疫反応, そして光散乱法による高分子医薬の分子量といった種々の項目について, その評価方法の具体的な応用例を示した。
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© 2001 公益社団法人 日本油化学会
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