オレオサイエンス
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特集総説
臨床応用されているがん領域でのドラッグデリバリー技術
馬場 一彦
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2010 年 10 巻 1 号 p. 15-18

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抄録
抗がん剤新薬の開発が困難になっているなか, 既存の抗がん剤にドラッグデリバリー技術を適用して, 有効性を高め, 副作用を低減する開発研究が積極的になされている。すでにLHRHアナログやドキソルビシン塩酸塩リボソーム製剤はがん治療の標準的ガイドラインに採用されている。また, 既存の抗がん剤の利便性を改善した製剤として, アルブミン結合型パクリタキセルナノ粒子製剤も上市されている。本稿では, これらのDDS製剤の物理化学的および臨床面での特徴を紹介する。
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© 2010 公益社団法人 日本油化学会
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