オレオサイエンス
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特集総説論文
マイクロバブルの基礎と最近の進展
高木 周
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2010 年 10 巻 9 号 p. 317-322

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抄録

水中に存在する微細な気泡は, その比表面の大きさおよび液中での停留時間が長いことから気液反応の促進を目的とした化学反応器や水処理の曝気槽などで有効に利用されている。また, 医療応用と関連した分野では, 直径5ミクロン以下の微細なマイクロバブルは, 静脈への注射を通して超音波血管造影剤としてすでに利用されており, 最近では, このマイクロバブルに改良を加え, 血1流を利用したドラッグデリバリー担体としての利用も考えられている。本稿では, マイクロバブルに関する研究について最近の研究動向を紹介した後, 気泡サイズや発生数などの制御性に優れ, 将来の医療応用も期待できるマイクロチャネルを利用したマイクロバブル生成法について紹介する。

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© 2010 公益社団法人 日本油化学会
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