オレオサイエンス
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特集総説論文
界面動電現象理論の発展:SmoluchowskiからELKINへ
大島 広行
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2013 年 13 巻 7 号 p. 291-297

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抄録
コロイド粒子分散系における界面動電現象(外部電場中におけるコロイド粒子の電気泳動等)の理論について解説する。とくに,Smoluchowski,Hückel,Henry,Overbeekのそれぞれの理論について述べる。粒子のゼータ電位と粒子周囲の拡散電気二重層の役割,電気泳動遅延効果,緩和効果について解説する。また,Smoluchowskiの理論とHückel理論との違い,Overbeek理論から予測される電気泳動移動度の極大の存在をめぐる論争について述べる。最後に,1993年に始まる界面動電現象に関する国際シンポジウムELKINの歴史と最近の話題について述べる。
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© 2013 公益社団法人 日本油化学会
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