オレオサイエンス
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総説
様々なメソ(ナノ)多孔体の合成と応用
鈴木 孝宗山内 悠輔
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2013 年 13 巻 8 号 p. 379-386

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抄録
メソ多孔体合成の基本コンセプトは,分子集合体を鋳型として,鋳型の周りで無機種の反応を行うことでメソ構造体を合成し,最後に鋳型除去によりメソ細孔を生成するというものである。メソ多孔体は,合成条件を変えると,構造・組成・形態の多様化が比較的容易に展開でき,現在まで合成研究はもとより構造評価から触媒・吸着剤・光学材料をはじめとする様々な応用まで多岐にわたり展開されている。細孔壁組成も多様化し,ハイブリッド系や有機系などへも展開され,金属系も可能となってきた。我々も,従来の合成法にはとらわれない新しい合成コンセプトを提案し,新しいメソ(ナノ)多孔体の開発を行っている。 本稿では,組成の多様化という切り口で,現在までの研究をハイライトするとともに,我々が最近開発している新しい多孔体の合成アプローチに関しても触れる。
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© 2013 公益社団法人 日本油化学会
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