オレオサイエンス
Online ISSN : 2187-3461
Print ISSN : 1345-8949
ISSN-L : 1345-8949
特集総説論文
レオロジーのシミュレーション
増渕 雄一
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 19 巻 11 号 p. 461-467

詳細
抄録

レオロジーのシミュレーションとは,物質の変形/ 流動下での物質の応力を計算することである。大きく分けて,現象論的レオロジーに即した方法と,分子論的レオロジーに基づく方法がある。現象論的な方法は構成方程式に基づくもので,レオロジー特性は与えられているものとして,プロセス中でのマクロな挙動を計算する場合に用いられる。 分子論的な方法は分子運動からレオロジー特性を導く立場で,与えられた分子の構造からレオロジー特性を考えるために用いられる。本稿では,主に分子論的な立場を説明する。特に,長時間の分子運動を扱うために必要な粗視化に着目して説明する。

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 日本油化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top