オレオサイエンス
Online ISSN : 2187-3461
Print ISSN : 1345-8949
ISSN-L : 1345-8949
特集総説論文
直接イオン化質量分析DART-MSによる脂質分析
渡辺 淳
著者情報
キーワード: DART, mass spectrometry, LC/MS, lipid
ジャーナル フリー

2019 年 19 巻 2 号 p. 51-58

詳細
抄録

脂質など食品試料中の成分分析には,GC やLC,LC/MS が広く用いられている。一般的には,除タンパク,誘導体化など分析対象に応じて試料を前処理し,分析に供する。

近年,質量分析のイオン化法として,直接イオン化法,アンビエントイオン化法の研究が活発に行われている。そのイオン化法の一種であるDART(リアルタイム直接分析;Direct Analysis in Real Time)を用いた質量分析(DART-MS)では,ほとんどまたは全くサンプルの前処理を行うことなく食品試料を分析することができる。本稿では,DART-MS を用いた質量分析により各種脂質分析を行った事例を紹介する。

著者関連情報
© 2019 公益社団法人 日本油化学会
前の記事 次の記事
feedback
Top