オレオサイエンス
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総説
酸化ストレスの生体内反応とその制御に関する研究
菊川 清見
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2002 年 2 巻 12 号 p. 733-738,729

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抄録
酸化ストレス、すなわち活性酸素種および金属イオンは生体内で無差別的に生体成分に傷害を与え、老化や種々の疾病を引き起こすと考えられている。本研究は、酸化ストレスが、生体内で脂質、タンパク質およびDNAに与える影響を分子レベルで解明したものであり、また酸化傷害タンパク質を除去する酵素について検討したものである。本稿では、酸化ストレスが引き起こす脂質過酸化反応、酸化ストレスによる細胞の老化機構、酸化ストレスの二次的防御システムとしてのOPH (Oxidized protein hydrolase) について、筆者らの研究についてまとめた。
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© 2002 公益社団法人 日本油化学会
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