2020 年 20 巻 11 号 p. 507-513
国内の食品工業界では,PB商品の開発が激化している。それは,消費者のニーズが多様化しており,その多様なニーズに対応するためである。商品開発において,一番重要なのは,客様の多様なニーズを探ることである。味覚センサを用いることで,消費者の求める味のニーズを数値化し,見えるようになる。その結果,商品の開発コンセプトが明確になり,味の目標値が明確になる。そして,今,世界中が市場になってきていて,好みの違いは,お互い理解不能なほどである。その大きな違いを理解しあうために,味の共通の言語(味のものさし)が必要である。