オレオサイエンス
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総説
加水分解型タンニンの立体化学および酸化的代謝機構
松尾 洋介
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2023 年 23 巻 11 号 p. 575-580

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抄録

加水分解型タンニンは,グルコースにガロイル基などのアシル基がエステル結合した植物ポリフェノールの総称である。その中でもエラジタンニンはヘキサヒドロキシジフェノイル基や,さらに酸化段階が高いデヒドロヘキサヒドロキシジフェノイル基などをアシル基として持つ。本稿では代表的なエラジタンニンの化学構造や立体化学について紹介するとともに,植物内でのエラジタンニンの生合成に関わる酸化的代謝機構について解説する。

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© 2023 公益社団法人 日本油化学会
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