オレオサイエンス
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特集総説
リン脂質を介したアポトーシス細胞の貧食除去
白土 明子中西 義信
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2009 年 9 巻 10 号 p. 465-471

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抄録
私たちの一生を通じて, 多くの細胞が生理学的細胞死のアポトーシスを起こし, 速やかに貧食を受けて生体から除去される。このアポトーシス細胞の貧食除去は, 生体恒常性の維持に必要である。膜リン脂質はこの現象に関与し, 標的細胞が食細胞に認識される際の目印や食細胞中での貧食誘導性情報伝達の制御因子として働くことが知られる。本稿では, 膜リン脂質に依存したアポトーシス細胞貧食反応の仕組みと意義とを解説する。
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© 2009 公益社団法人 日本油化学会
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