抄録
サンスクリーン剤の塗膜の構造に着目し, 特異的な膜構造を形成するための制御方法とその機能を検証した結果に関して述べた。耐水性を向上させる事を主たる目的として, 表面にハスの葉のように周期的な微細凹凸構造 (MPUS) を形成するサンスクリーン剤を開発した。MPUSは, 塗膜を水に接触させる方法および溶媒を揮発させる方法の2通りの方法で得る事ができた。効果的にMPUSを形成させるためには, 粉体の分散性と溶媒の揮発性を調整することが重要であった。得られたMPUS形成型サンスクリーン剤は, 従来の擾水型サンスクリーン剤と比較し, 耐水性が高く, 海水浴等の水に晒される状況においても高い紫外線防御効果を発揮することが明らかとなった。また, 高耐水性のみならず, 特徴的な光学特性, 引っ張り特性を有した。