抄録
本研究は,印刷業務における印刷原稿の印刷原版へのレイアウトを遺伝的アルゴリズム(GA)により最適化するものである。最適化の対象は印刷納期の制約のもとで、印刷原版の余白および原稿の過剰印刷を最小化するものである。レイアウトは印刷後の裁断を考慮したアルゴリズムにより順次配置するが、配置の順序をGAの順序列として表現し、最適化を行う。一方、過剰印刷を少なくするための方策として、印刷枚数の多い原稿原稿について、その複製を原版に配置し印刷枚数を半減する。この処理を行うか否かをビット列で表現する。この順序列とビット列を染色体として、GAにより原版の余白および原稿の過剰印刷の最小化を行ったので、その効果について報告する。