2011 年 52 巻 2 号 p. 47-54
本研究の目的は、年間を通した学校現場への参加により、学生の抱く理科教師の能力観がどのように変化するかを分析することにある。アンケートを分析した結果、主に以下の点が明らかになった。1 学生の抱く、理科教師の能力観は著しく多様化・深化した。特に、教育実習前に実施した中学校の授業参加において、一斉授業スキルの必要性についての意識の向上が見られた。2 教育実習後にはクラスの個性に応じた教育の必要性についての認識が生じた。3 学生の理科教師の能力観の主要な要素は、①理科教師固有の能力 ②児童生徒を理解し、信頼関係を築き上げることができる能力の2つである。