2013 年 53 巻 3 号 p. 497-521
観察,実験を取り入れた理科授業ができる小学校教員を養成するため,小学校教諭1種免許取得の必修科目「理科教育研究」の中で,物質・エネルギー領域に関する教材実験を一通り体験しながら理科の授業づくりに必要な事項を学べるような実践をした。学生にとって負担感はあったものの,6回の授業実践の評価の平均は,すべての観点で4.5点を超えた(5段階評価)。各単元の指導の自信度の自己評価(5段階評価)は,受講前が平均2.9点で自身があるとは言えない状況だった。受講後には3.9点まで上昇した。今回の実践は,小学校教育志望の学生が十分に満足したと評価できるだけでなく,限られた時間の中で教員としての最低限の資質能力の保証につながることが期待できる。