2020 年 60 巻 3 号 p. 539-544
多くの中学生が持つ「運動する方向に力が働く」という力学誤概念の解消を目的としたアクティブラーニング(AL)型の授業を提案し,熊本県内の公立中学校において実施した。伝統的な教え込み型の授業を行ったクラスとAL型授業を行ったクラスの知識の定着度を比較するため,それぞれ,事前と授業の一週間後にテストを行い,結果を評価した。その結果,AL型の授業を行ったクラスでは,伝統的な教え込み型の授業に比べて,事前・事後での点数の伸びに顕著な上昇が見られ,AL型授業の有効性を確認することができた。