理科教育学研究
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原著論文
「科学的に探究する力」に影響を及ぼす諸要因の因果モデル
―TIPSを用いた中学生の実態調査と,「主体的に学習に取り組む態度」と「批判的思考」に着目して―
和平 匡将, 山田 貴之
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2024 年 65 巻 2 号 p. 447-461

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抄録

本研究は,統合的プロセス・スキルズの視点から,中学生の「科学的に探究する力」の実態を明らかにすることを第一の目的とした。さらに,「主体的に学習に取り組む態度」と「批判的思考」が「科学的に探究する力」に影響を及ぼす要因であると仮定して,諸要因の因果モデルを明らかにすることを第二の目的とした。調査は,新潟県内の公立中学校2校の生徒345人を対象に,TIPS(Test of integrated Process Skills)を基に作成した調査問題と質問紙調査を行った。調査の結果,「仮説」や「変数の制御」,「変数の特定」,「グラフ化」の正答率が全体の正答率の平均値よりも低いことが明らかになり,共通する内容として変数を認識することに課題があることが明らかになった。また,変数の認識が十分に発揮されないことによって,他の「科学的に探究する力」に影響を及ぼす可能性があるという示唆を得た。さらに「科学的に探究する力」に及ぼす諸要因の構造は,「主体的に学習に取り組む態度」が初発に位置し,直接的または,「批判的思考」を媒介して間接的に影響することが明らかになった。

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© 2024 日本理科教育学会
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