抄録
ホタテガイ中腸腺(ウロ)に含まれるカドミウム(Cd)の分離除去方法として,亜臨界水処理法の確立を図った。ウロを含む試料を亜臨界水処理し,液相と固相に分離した試料について,それぞれ ICP 測定を行い Cd 濃度を定量した。
150°C 以上の処理を行なうと,液相中の Cd 濃度は,4 倍希釈試料において 1 mass ppm 以下に低下し,Cd は固相へ濃縮した。本現象は処理温度及び試料の pH に強く依存し,pH 4.5 が最適であった。処理温度の上昇に従って Cd が濃縮した固相重量は減じ,200°C 処理を行なった場合には,原料湿重量に対して 20 mass% 以下となった。