相対論的な場の量子論を用いた、非摂動論的な電子密度の計算方法のアルゴリズムが完成した。この方法は、従来のHartree, Hartree-Fock, Random Phase Approximationを、我々の方法の特殊な場合の一部として含んでいる。原理的には、第一原理からの相対論的な全電子計算であり、電子の高次相関は全て含まれている。また、数値計算としても、第1歩を踏み出したので、Hartree, Hartree-Fock, Random Phase Approximationtと我々の計算方法の比較も提示し、Hartree, Hartree-Fockでは、計算できない領域が存在することを示す。
天然物および関連化合物の命名法を改定したIUPACの1999年勧告 "Revised Section F: Natural Products and Related Compounds" に基づく化学名をサポートした。天然物の基本母核並びにそれを修飾(R/S,α/β,nor,homo,seco,abeo,retro,apo..)した化合物の構造と立体化学を認識し平面構造式に展開する手法を述べる。