グローバルビジネスジャーナル
Online ISSN : 2434-0111
5 巻, 1 号
Vol.1
選択された号の論文の4件中1~4を表示しています
事例研究(査読付き事例研究)
  • 村尾 佳子, 那須 清吾
    2019 年 5 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/01
    ジャーナル フリー
    事業承継には大きく親族への承継,従業員への承継,第三者への承継の3種類がある.中でも,親族への承継は数的にも多く,日本の中小企業経営において重要な意味を有するが,先代と後継者の間で承継プロセスが円滑に進まず,頓挫してしまうようなケースも少なくない.経営者と後継者の承継プロセスについては,近年では,経営者と後継者の相互作用的関係性の中で承継プロセスが段階的に進んでいくという研究がされている.しかし.承継プロセスを進めるために信頼の獲得が重要であるという指摘はあるが,具体的にどのような要素が信頼獲得に繋がっているかという点については明らかにはされていない.本研究では,ファミリービジネスにおける事業承継のプロセスを円滑に進めるために必要な要素とその関係性について事例研究を通じて明らかにした.
  • 村尾 佳子, 那須 清吾
    2019 年 5 巻 1 号 p. 13-24
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/01/29
    ジャーナル フリー
    ファミリービジネスの事業承継で多くを占める親族への承継において,先代と後継者間のコミュニケーションに課題があり,承継が上手く行かず,時には承継候補者が会社を辞めてしまうといった問題にまで発展することがある.先代から後継者への承継を成功させるためには,先代と後継者間で円滑なコミュニケーションが行われる必要があるが,そのプロセスにおいて,どのようなことに留意しながら,コミュニケ―ションを行えばよいのか,といった点について明らかにしている先行研究は存在しない.本研究では,ファミリービジネスにおける先代と後継者間のコミュニケーションに着目し,事業承継のプロセスにおける必要要素が継承されるコミュニケーションのメカニズム,留意点と,コミュニケーションの支援者の存在の効果のメカニズムについて,事例研究を通じて明らかにした.
  • -新たなサステナビリティ・マネジメントの提言-
    笹谷 秀光
    2019 年 5 巻 1 号 p. 25-35
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/04/29
    ジャーナル フリー
    サステナビリティと企業については,世界標準化機構(ISO)による2010年発行の「社会的責任の手引」(ISO26000)が指針を提供する.加えて2015年に国連で採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs)が2030年に向けた持続可能な社会への目標を示す一方でESG 投資が加速している.SDGsおよびESG については先行研究があるがISO26000との関係性の分析は限られている中で,ISO26000を活用してESG 投資とSDGs対応を統合するためISO26000活用のESG/SDGsマトリックスが示されてきた.そこで本稿では,これを理論づけるとともにマトリックス活用事例分析により社内浸透面と社外発信面での効果検証を行う.
  • ~マーケティングの視点から~
    吉田 恭, 齋藤 道雄
    2019 年 5 巻 1 号 p. 36-47
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/06/09
    ジャーナル フリー
    近年,都市の様々なエリアでエリアマネジメント(以下「エリマネ」)活動が行われるようになってきた.エリマネがより広く社会的に認知を受けるためには,エリマネ団体がマーケティング的な視点で来訪者を分析し,エリアの企業や行政を巻き込んで戦略的に活動することが必要である.この論文は,大阪駅周辺梅田地区のエリマネを例に取り,エリアへの来訪者はどのような人たちでどのようにエリマネ活動を評価しているのか,また来訪者は今後どう変化していくのかを明らかにする.現在,若年女性が多く訪れている梅田エリアは今後高齢化の懸念があること,エリマネ活動としては景観向上活動が幅広く支持されていること,インバウンドの影響が予想されること等が明らかになったが,これらは他のエリアの活動に対しても参考となる.
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