スフィンゴ脂質の構成成分である長鎖塩基のトリメチルシリル (TMS) 誘導体のEI/MS分析において検出され、分子量の決定に必要な [M-15(CH
3)]
+と[M-15-90 (TMSOH)]
+のイオンについて、MOPACのAM1法を用いて分子軌道 (MO) 計算により、そのフラグメンテーションを予測した。その結果、 [M-15]
+のイオンは1位の第一級アルコールに結合したTMS基からメチルラジカルが脱離して環状構造をつくり、ついでTMSOHが脱離して [M-15-90]
+のイオンが生成すると推測された。またベースピークであるm/z132 ([H
2NCHCH
2OTMS]
+) のイオンについてもMO計算を行い、イオン構造を推定した。
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