日本臨床腸内微生物学会誌
Online ISSN : 2759-1484
25 巻, 1 号
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  • 2023 年 25 巻 1 号 p. Cover1
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 岩田 敏
    2023 年 25 巻 1 号 p. 1
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 鷲澤 尚宏
    2023 年 25 巻 1 号 p. 2
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 國島 広之
    2023 年 25 巻 1 号 p. 3
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 舘田 一博
    原稿種別: 特別講演
    2023 年 25 巻 1 号 p. 4
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 大石 英人, 飯野 高之
    原稿種別: 教育講演
    2023 年 25 巻 1 号 p. 5-10
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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    食道裂孔ヘルニアによる逆流性食道炎が著しい症例や胃切除後症例などにおいて経管経腸栄養法enteral nutrition(EN)が必要な場合には小腸内に液体の栄養剤を投与する場合が多いが,液体の栄養剤が急速に先進することが原因となり,ダンピング症候群や難治性の下痢などが発生するリスクがあるとされている。そのため栄養剤の投与速度や濃度などの調整が必要となって,十分な必要量を投与できなかったり,患者や介護者に時間的な束縛を課することとなり,栄養管理や生活の質Quality of Life(QOL)の低下を招く場合もある。我々は経皮経食道胃管挿入術percutaneous trans-esophageal gastro-tubing(PTEG/ピーテグ)による経管経腸栄養症例に対し,ペクチン液を用いた小腸内栄養剤半固形化法を積極的に実施している。本法は栄養剤中の遊離カルシウムイオンとペクチンを反応させ栄養剤の粘性を高め,消化管内での栄養剤の進行速度を低下させることで,従来の小腸内栄養剤投与法で懸念されたダンピング症候群や難治性の下痢などの消化器症状が発生することなく,短時間での栄養管理を可能とした。本法は経鼻胃管や経胃瘻的小腸チューブによる栄養管理でも応用可能であり,従来法とは全く異なる新しい小腸内栄養剤投与法として有効な選択肢となり得るので報告する。

  • 西口 遼平, 塩澤 俊一
    原稿種別: ワークショップ「腸内微生物を意識した医療と栄養」
    2023 年 25 巻 1 号 p. 11-20
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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    炎症性腸疾患(IBD)の罹患率は世界的に上昇しており,西洋型食生活の普及が一因であると言われている。西洋型の食事はフルクトースに富み,IBDの罹患率上昇に関与すると推測されている。近年,高フルクトース食(HFrD)がマウスモデルにおいてデキストラン硫酸ナトリウム(DSS)誘発性腸炎を増悪させることが報告された。また,IBDによる慢性大腸炎がcolitic cancerの発症リスクであることから,HFrD摂取は慢性大腸炎を増悪させ,炎症性大腸腫瘍形成を増加させる可能性がある。さらに,回腸炎を有するIBD患者では,小腸に発現するフルクトース輸送体であるGlucose transporter 5(GLUT5)の発現が低下し,小腸でのフルクトース取り込みが制限され,大腸への過剰なフルクトース流入が腸内細菌叢を介して大腸炎を増悪させることが推測される。本稿では,フルクトースの過剰摂取により,1.腸内細菌叢の組成と分布が変化した結果,実験的大腸炎が増悪するメカニズムの解明,2.慢性大腸炎が増悪し,炎症性大腸腫瘍形成が増加すること,および食事介入によりこの効果が軽減すること,3.GLUT5ノックアウトマウスモデルにおいて,腸内細菌叢を介して実験的大腸炎が増悪することを中心に概説する。

  • 水野 英彰
    原稿種別: ワークショップ「腸内微生物を意識した医療と栄養」
    2023 年 25 巻 1 号 p. 21
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 横山 幸浩
    原稿種別: ワークショップ「腸内微生物を意識した医療と栄養」
    2023 年 25 巻 1 号 p. 22
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 松岡 克善
    原稿種別: ランチョンセミナー
    2023 年 25 巻 1 号 p. 23-28
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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    炎症性腸疾患は,主に潰瘍性大腸炎とクローン病の2疾患を指す。これらの疾患の国内患者数は近年急増している。抗TNF-α抗体であるinfliximabは炎症性腸疾患に対して劇的な効果を示し,炎症性腸疾患の治療体系にパラダイムシフトをもたらした。そして,infliximab以降,炎症性腸疾患の治療薬開発は分子標的治療薬に完全に移行した。炎症性腸疾患の原因は不明であるが,遺伝的要因を持つ人に食事などの環境因子が影響を与え,腸内細菌叢のdysbiosisが起こり,これが腸管の免疫系を異常に活性化させ,慢性炎症を引き起こしていると考えられている。Dysbiosisを是正し炎症性腸疾患を治療する試みとしてfecal microbiota transplantation(FMT)が注目されている。これまで複数の無作為化対照試験で潰瘍性大腸炎への有効性が示されている。ただし,投与方法,ドナー選択,投与頻度などの最適化が必要である。また,長期的な転帰や安全性に関する検証も必要である。

  • 海老澤 元宏, 三浦 陽子, 永倉 顕一
    原稿種別: アフタヌーンセミナー
    2023 年 25 巻 1 号 p. 29
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 本川 正三, 増山 博昭
    原稿種別: 一般演題
    2023 年 25 巻 1 号 p. 30-37
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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    ヒトが摂取する食物中の栄養素のうち,食物繊維は主に共生する腸内細菌によって代謝される。この腸内細菌の菌体成分の一つに,宿主であるヒトの体内で炎症を制御する作用を有するLipopolysaccharide(LPS)がある。本研究は,食事中の栄養素のバランスによって腸内細菌叢のLPS生合成がどのように変動するのか調査することを目的として,摂取した食物中の食物繊維の割合と腸内細菌のLPS生合成経路の関連性を調査した。本研究は,シンバイオシス・ソリューションズ株式会社の腸内細菌叢検査・分析サービスを利用した被検者のうち,書面またはWEB上でインフォームドコンセントを得られた罹患中の疾病がない被検者927人を対象に行った。摂取した食物中の食物繊維の割合は,食物摂取頻度調査Food Frequency Questionnaireに基づいて,食物繊維の摂取(エネルギー換算)量のタンパク質,脂質,糖質,及び食物繊維の総和に対する相対的な割合として算出した。 LPS生合成経路は,大便検体からメタ16S rRNA遺伝子解析を行い,PICRUSt2で腸内細菌叢におけるLPSの生合成経路の存在比として予測した。腸内細菌叢のLPSの生合成経路の存在比は,標準体重の被検者よりも肥満の被検者で高かった。LPSの生合成経路の存在比とタンパク質,脂質,及び糖質の摂取割合との関連性は検出されず,食物繊維でのみ摂取割合との関連性が検出された。しかし,body mass index(BMI)カテゴリー別の被検者群において,食物繊維の摂取割合によるLPS生合成経路の存在比の有意な低下が検出されたのは標準体重群のみであり,低体重群,前肥満群,及び肥満群の腸内細菌叢のLPS生合成経路の存在比に食物繊維の摂取割合による有意な差はなかった。本研究の結果から,腸内細菌叢のLPS生合成には摂取した食物中の食物繊維の割合が関連しているが,その影響は宿主のBMIカテゴリーによって異なる可能性が示唆された。

  • 志岐 幸祐, 立石 里佳, 藤崎 明日香, 倉田 淳志, 山田 秀和, 水口 信行, 伊藤 龍生
    原稿種別: 一般演題
    2023 年 25 巻 1 号 p. 38-45
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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    【目的】アトピー性皮膚炎(AD)は掻痒感や湿疹を主病変とする。ADは,2型ヘルパーT細胞(Th2)へ分化が偏ることで発症する。また制御性T細胞(Treg)が免疫応答を制御しADの発症を防いでいる。腸内フローラがADに深く関わると報告されていることから,プロバイオティクスの一つであるBifidobacterium breve strain Yakult(BY)に着目した。本研究では,ヒト様ADモデル(Nc/Nga)マウスを用いてBY経口投与による,AD改善効果について検討した。

    【方法】NC/Ngaマウスの背中に塩化ピクリル溶液を塗布しADを発症させ,0.2mL/日の水道水を経口投与した群をAD群,BY懸濁液(5×109CFU/0.2mL/日)を経口投与しADを発症させた群をBY群とした。ADを発症させずに水道水(0.2mL/日)の経口投与した群をControl群とした。飼育期間終了後,病変部位である背中の皮膚・小腸を採取し,検討した。

    【結果】背中の病変部位において,AD群と比較してBY群で病変の改善が見られた。また病変部位で,炎症のマーカーであるCOX-2タンパク質発現量が有意に減少した。そして,Th1・Th2発現がAD群と比較してBY群で減少し,Treg発現は増加した。小腸において,Th1,Treg発現がAD群と比較してBY群で増加し,Th2発現は減少した。

    【考察】病変部位ではBY投与により,Tregの発現を増加に伴いTh2の発現が抑制され,ADが改善された。また小腸でも,Tregの増加により免疫バランスが改善した。以上より,BY投与により腸管免疫が改善されることで,ADが改善することが示唆された。

  • 藤崎 明日香, 立石 里佳, 志岐 幸祐, 山田 秀和, 水口 信行, 伊藤 龍生
    原稿種別: 一般演題
    2023 年 25 巻 1 号 p. 46-55
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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    【目的】アトピー性皮膚炎(AD)の発症要因として,免疫応答の異常や腸内細菌叢の乱れが報告されている。リンゴペクチンは,特定の腸内細菌のみを選択的に増殖させることや血中ヒスタミン濃度の降下作用が報告されていることから,アレルギー性疾患に対する予防効果が期待されている。しかし,ADの改善効果は明らかになっていない。本研究では,リンゴペクチンによるADの改善効果と腸内細菌叢に与える影響について検討した。

    【方法】NC/Ngaマウス(雄)の背中に塩化ピクリル溶液を塗布してADを発症させたAD群,0.4,4%リンゴペクチン溶液をAD発症マウスに35日間経口投与したものを0.4%P群,4%P群とした。35日後に,発症部位の皮膚と糞便を採取し,AD改善効果と腸内細菌叢の変化について検討した。

    【結果】ADを発症させた背部皮膚を比較すると,AD群では皮膚の乾燥や紅斑等がみられたが,全ペクチン群においてAD皮膚症状の改善がみられた。COX-2タンパク質発現量,IL-4,TSLP mRNA発現量は,Control群と比較してAD群で有意に増加(p<0.05)したが,AD群に比較して全ペクチン群で有意に低下した(p<0.05)。Foxp3 mRNA発現量,およびTh1サイトカインであるIFN-γは,AD群に比較して全ペクチン群で有意に増加した(p<0.05)。腸内細菌については,AD群に比較して4%P群でFirmicutes門の減少傾向とBacteroides門の増加傾向が認められた(p=0.103)。

    【考察】リンゴペクチン投与は,AD発症部位でTh1/Th2バランスを改善し皮膚の炎症を抑えることおよび腸内細菌叢の組成を変化させることで,ADを改善することが示唆された。

  • 立石 里佳, 藤崎 明日香, 志岐 幸祐, 山田 秀和, 水口 信行, 永田 恵里菜, 伊藤 龍生
    原稿種別: 一般演題
    2023 年 25 巻 1 号 p. 56-63
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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    【目的】アトピー性皮膚炎(AD)は憎悪と寛解を繰り返す瘙痒のある湿疹を主病変とする慢性皮膚疾患であり,発症の原因には,免疫機能や皮膚バリア機能の異常が報告されている。近年,アトピー性皮膚炎の炎症,及び症状の進行と腸内細菌叢には深い関係が在ると考えられる。その背景には,AD患者では腸内細菌叢が偏った状態であるという報告や,プロバイオティクスの投与がADの予防や治療に有効であるという報告がある。本研究では,アレルギー疾患患者数が少ない滋賀県の特産品であるフナ寿司由来の乳酸菌,Lactiplantibacillus plantarum FKW200108(LB)をADモデルマウスに経口投与し,症状の改善効果を検討した。

    【方法】ヒトADモデルマウスであるNC/Ngaマウス(約30g/雄)を使用し,通常飼育を行ったものをControl群,背中に塩化ピクリルを用いてAD発症させたものをAD群,LB懸濁液を経口投与しAD発症させたものをLB群とした。飼育35日後に背中の皮膚と小腸を採取し検討した。

    【結果】マウスの背中の皮膚において,AD群と比較してLB群で損傷の改善が見られた。加えて,COX-2タンパク発現量は,背中の皮膚においてAD群に比較してLB群で有意に減少した(p<0.05)。また,IFN-γ mRNA発現量は,背中の皮膚でAD群に比較してLB群で有意に減少(p<0.05),小腸ではAD群に比較してLB群で増加傾向であった(p=0.09)。加えてIL-4mRNA発現量は,背中の皮膚および小腸でAD群に比較してLB群で有意に減少した(p<0.05)。さらに,FOXP3mRNA発現量は,背中の皮膚および小腸でAD群に比較してLB群で減少傾向であった(p=0.15,p=0.17)。

    【考察】LB懸濁液を投与することで腸内細菌叢の組成を改善し,免疫バランスを調整することで,AD症状が改善することが示唆された。

  • 高野 知憲, 工藤 逸美, 江口 修平, 松本 麻未, 岡 健太郎, 山﨑 行敬, 高橋 志達, 國島 広之
    原稿種別: 一般演題
    2023 年 25 巻 1 号 p. 64
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 塚原 隆充, 川瀬 貴博, 吉村 修, 水上 佳大, 福田 菊人, 井上 亮
    原稿種別: 一般演題
    2023 年 25 巻 1 号 p. 65
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 永田 龍次, 福間 直希, 橋本 直人, 島田 謙一郎, 中山 保典, 韓 圭鎬, 福島 道広
    原稿種別: 一般演題
    2023 年 25 巻 1 号 p. 66
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 青江 誠一郎, 河野 高德, 内藤 淳子, 西田 典永, 髙橋 円
    原稿種別: 一般演題
    2023 年 25 巻 1 号 p. 67
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 2023 年 25 巻 1 号 p. 68
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 2023 年 25 巻 1 号 p. 69
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 2023 年 25 巻 1 号 p. 70-71
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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  • 2023 年 25 巻 1 号 p. 72
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/01
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