1) 加熱時間が4日までは, 加熱時間が長くなるにつれイモゴライトのチューブの長さが長くなるとともに, イモゴライトの純度が増加した. 加熱日数が7日以上ではイモゴライトのチューブの長さに変化は見られないが, イモゴライトのチューブ同士が束状になり, 加熱日数14日では網目状構造を形成した.
2) イモゴライトの諸性質として, ゲル体積はイモゴライトの生成とともに増加するだけでなく, イモゴライトチューブの自己組織化によってもさらに増加した. また粘性はイモゴライトの生成によって急激に増加し, 濁度は粒子およびチューブの自己組織化が生じていない状態では高い透明度を有していた.
3) 合成初期の段階においてイモゴライトを含む水溶液にアンモニアを添加しアルカリにした際イモゴライトの純度が高いほど濁度の変化が小さかった. この方法により, イモゴライト含有水溶液におけるイモゴライトの純度を推定できる可能性があることが明らかとなった.
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