今年で55回目となるInternational Microwave Power Institute国際会議(IMPI 55)は新型コロナウイルスの感染防止のために、昨年と同様にオンラインでバーチャルに行われた。筆者は毎年実行委員を勤めているが、昨年の混乱の教訓から、今年は主催者・参加者共に十分な準備期間を設けて、混乱もなく会が進められた。この成功の裏には、オンライン独自の問題点を洗い出し、それに対応するための運営も行われた事による。例えば発表はオンラインとオンデマンドが選べ、多くの発表者がオンデマンドを選ぶことで、時間の超過を防止し、スムーズな運営が行われた。また、質問は全てチャットで挙げられ、質問時間を超過して聞けなかった部分も履歴が残るようにするなどの工夫がされた。発表者に利益があるように、きめ細やかな運営を目指すなど小さな学会だからできる利点を生かした。こういった点はJEMEAも見習うべきところがあるかもしれない。