日本食物繊維学会誌
Online ISSN : 1884-5592
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8 巻, 1 号
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  • 西澤 一俊, 大野 正夫
    2004 年8 巻1 号 p. 1-12
    発行日: 2004/06/30
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    Modern diets today, especially in the U.S. are high in refined and processed foods and are often lacking in the necessary dietary fiber. The healing and therapeutic qualities of a diet high in both soluble and insoluble fiber are manifold. Dietary fiber is necessary for clearing the digestive system. Constipation elevates blood pressure so algal dietary fiber can help to lower blood pressure. Algal dietary fiber, in addition to assisting in clearing the digestive system, also protects the surface membrane of the stomach and intestine from potential carcinogens and absorbs various substances such as sodium ions and cholesterol, ultimately to be eliminated. Recent research on experimental animals shows that certain algal acidic polysaccharides do prevent the proliferation of implanted cancer cells, possibly by enhancing the immune system. It has recently been reported that some of them elevate immune activity of cultivating cells when they were treated with some of these polysaccharides.
  • 田中 一成, 西園 祥子, 徳田 奈緒子, 富永 香織, 前浜 祥子, 牧野 望, 奥 恒行
    2004 年8 巻1 号 p. 13-20
    発行日: 2004/06/30
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     アルギン酸ナトリウム(SA)および低分子化アルギン酸ナトリウム(Low-SA)のラット脂質代謝に及ぼす影響を検討した。分子量約2,000,000のSA,分子量約50,000のLow-SAあるいはセルロースを5%レベルで含む0.5%コレステロール(Chol)添加食をSD系雄ラットに4週間自由摂食させた。SA摂取ラットの血清および肝臓Chol濃度はセルロース摂取ラットのそれらと同じであったが,SAを低分子化すると血清と肝臓Chol濃度はSA群に比べて有意に増加し,糞中への総ステロイド排泄は抑制された。SAおよびLow-SA摂取は血清および肝臓トリグリセリド(TG)濃度をセルロース摂取より低下させた。SA摂取ラット肝臓のFattyacidsynthase活性は低下し,Carnitine palmitoyltranseferase活性は上昇した。また,SAは糞中へのTG排泄を促進した。Low-SA摂取ラットではCarnitinepalmitoyltranseferase活性のみ増加していた。これらの結果より,SAおよびLow-SAは肝臓脂肪酸合成酵素あるいは脂肪酸酸化酵素に影響することによって血清と肝臓TG濃度を低下させるが,SAを低分子化すると糞中への総ステロイド排泄抑制によりSAに比べて血清および肝臓Chol濃度が上昇することが明らかとなった。 本研究は,長崎県地域結集型共同研究事業の1課題として行った。
  • 中嶋 洋子, 永山 スミ, 山田 和彦, 池上 幸江, 印南  敏, 池田 彰男, 玉川 浩司, 小池  肇
    2004 年8 巻1 号 p. 21-29
    発行日: 2004/06/30
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     大麦ふすま配合シート型シリアルの排便状況への効果を調べるために2種類の介入試験を行った。介入試験1では健康な成人女性50名をそれぞれ25名ずつ便秘群と非便秘群の2群に分け,大麦ふすま配合シリアル(試験食品)とプラセボシリアル(プラセボ食品)を1週間毎にクロスオーバーして4週間与えた。試験食品期のDF摂取量は便秘群と非便秘群ではそれぞれ11 .3gと11.4g,プラセボ食品期のDF摂取量は便秘群と非便秘群でそれぞれ8.99と8.09であった。その結果,便秘の有無に拘わらず,試験食品摂取群ではプラセボ食品摂取群に比べ,排便回数と排便量の増加が明瞭に認められた。一方,介入試験2では便秘傾向のみられない健康な成人女性6名を被験者とし,試験食品,プラセボ食品として1と2の2種類を用い,完全にランダム化クロスオーバー法によって非摂取期間を含めて7週間実施した。平均の排便回数及び排便量その他のパラメーターにおいて個人変動が大きく,有意な差が認められなかった。 以上,介入試験1と2の結果には必ずしも一致がみられなかったが,被験者数のより多い介入試験1から,大麦ふすまシート型シリアル食品のヒトへの負荷は便秘予防のみならず,便秘改善の効果をも有する可能性のあることが示唆された。 本研究を遂行するに当たり,被験者として協力して下さった,聖徳大学人文学部,および東京家政学院大学の学生達に感謝いたします。また,介入試験2において調理,食事調査,データのまとめ等に協力いただきました東京家政学院大学家政学部調理学研究室のスタッフの方々と学生達に感謝いたします。
  • 田邊 宏基, 森田 達也, 杉山 公男, 桐山 修八
    2004 年8 巻1 号 p. 31-42
    発行日: 2004/06/30
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
     HASの摂取は,胃を除く全消化管(小腸,盲腸,結腸)重量および長さの増大をもたらすと同時に,小腸,盲腸および糞便中のIgAならびにムチン分泌量を増加させることが明らかになった。HAS摂取時の小腸および盲腸内ムチン量の増加にはそれぞれ嵩の効果と大腸内発酵性が,一方,盲腸内IgA量の増加にはHASの発酵性が関与すると考えられた。
  • 堀口 美恵子, 池上 幸江
    2004 年8 巻1 号 p. 43-48
    発行日: 2004/06/30
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
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