土木学会論文集F2(地下空間研究)
Online ISSN : 2185-6583
ISSN-L : 2185-6583
70 巻, 1 号
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和文論文
  • 清家 美帆, 川端 信義, 長谷川 雅人
    2014 年 70 巻 1 号 p. 1-12
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/03/20
    ジャーナル フリー
     トンネル火災時の煙挙動CFD解析と避難シミュレーションとの1-way couplingによって煙流動に影響された避難者の行動を求め,煙中で行動不能に陥っている要救助者の数によって火災安全性を定量的に評価する方法を提案した.煙による影響を簡略化して表すために,CFD解析から幅方向平均煙濃度分布を求め,さらに路面からの高さとその高さにおける煙濃度から判定する数段階程度の危険度を導入した.危険度をトンネル長さ軸と時間軸によるコンター図で表すことにより,火災時の煙の時間的な流動挙動を簡便な1枚の図で表すことが可能になった.避難シミュレーションはトンネル形状の特徴を考慮して一次元とし,トンネル利用者は避難の必要性を,天井部を流動する煙,他の避難者からの情報伝達,避難放送によって認識するとモデル化した.
  • 川中 龍児, 吉川 雅志, 石垣 泰輔
    2014 年 70 巻 1 号 p. 13-19
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/10/20
    ジャーナル フリー
     近年,都市部において50mm/h以上の集中豪雨の発生回数が増加しており,地下空間に雨水が流れ込む被害が発生している.過去の水害においては,人命が失われたという事例もある.本研究では,大規模地下空間を対象に,浸水時の避難行動解析を行うことで,混雑度が避難成功率に与える影響について検討した.また,地下の接続ビルを避難経路とし,避難誘導した際の避難成功率の向上についても検討を行った.解析結果から,混雑度が大きくなると出口付近で人が滞留を起こし,避難成功率が急激に低下することが確認できた.また,接続ビルを避難経路とすることで,滞留が解消され,避難成功率が向上する事や,避難の際には,地上への避難のみでなく,接続ビルへの避難を併用することが有効であることが確認できた.
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