土木学会論文集F2(地下空間研究)
Online ISSN : 2185-6583
ISSN-L : 2185-6583
73 巻, 1 号
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和文論文
  • 水口 尚司, 大西 有三, 徳田 浩一郎, 西山 哲, 石村 勝伸
    2017 年 73 巻 1 号 p. 1-10
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/02/20
    ジャーナル フリー
     2014年6月道路法一部改正に伴い,道路トンネル定期点検要領1)(以下点検要領という)が新たに改訂された.道路トンネルは全国で約1.1万本存在2)する中で5年に1回の定期点検を行う必要があり,適切な点検技術の開発や人員体制の確保が急務となっている.現在点検ロボット技術としてトンネル走行型計測車両が注目されており,得られる精度の検証が大きな課題となっている.本研究では,実際のトンネルにおいて,熟練技術者による近接目視結果とトンネル走行型計測車両による計測結果を比較検討し,ひび割れ検出に伴う精度検証を実施したものである.
  • 多田 浩幸, 熊坂 博夫, 齋藤 亮, 中谷 篤史, 石井 卓, 藤田 朝雄, 杉田 裕, 中間 茂雄, 真田 昌慶
    2017 年 73 巻 1 号 p. 11-28
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/03/20
    ジャーナル フリー
     著者らは,高レベル放射性廃棄物の地層処分施設を対象に,セメント系材料に含まれる成分の地下水への溶出を抑え,長期のバリア性能に及ぼす影響の低減を目的として,低アルカリ性モルタルを用いた岩石利用セグメント支保工を提案し,その力学特性,支保工としての地層処分施設への適用性について室内試験や要素試験を行い検討した.検討結果より,従来の吹付けコンクリートを主体とした支保工に対して,低アルカリ性モルタルを用いた岩石利用セグメント支保工は,セメント使用量を大幅に低減し,かつ低アルカリ性モルタルを利用することにより,セメントの影響のさらなる低減化が期待できること,地層処分施設の支保工として地山の安定性を確保することが可能であることを示した.
  • 江本 信司, 清家 美帆, 川端 信義, 長谷川 雅人
    2017 年 73 巻 1 号 p. 29-41
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/06/20
    ジャーナル フリー
     道路トンネルは閉鎖空間であり,火災時には熱気流・煙の拡散により人的被害が大きくなる恐れがある.このため長大トンネルでは縦流風を制御して煙の拡散を抑制する低風速化制御が採用されている.近年,縦断勾配の大きいトンネルの建設が増えていることから,縦断勾配が低風速化制御に及ぼす影響について火災シミュレーションと避難シミュレーションを連成させることで要救助者数を算出し評価を行った.その結果,熱気流が縦断勾配によって影響を受け,火災時の避難環境を悪化させることを確認した.また縦断勾配の値に従って風速を制御することにより,要救助者数を最小と出来る事を検証した.
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