情報システム学会 全国大会論文集
Online ISSN : 2433-9318
第12回全国大会・研究発表大会論文集
選択された号の論文の33件中1~33を表示しています
S1-A.新しい情報システム・アプローチ
  • 杉野 隆
    セッションID: S1-A.1
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/10/28
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    情報という言葉は日常生活において,また学問として様々な分野で使われている。『情報システム学序説』において は西垣の定義を採用している。本稿では,去る2016 年8 月に行われたAMCIS 2016 で発表された“What is Information?”という論文で定義された新しい定義を紹介し,この定義と情報システム学会の定義との比較を試みた。 西垣の定義は哲学,科学の両方に立脚するのに対し,この新しい定義は情報システム哲学に立脚した定義である。
  • 古賀 広志
    セッションID: S1-A.2
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/10/28
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    本報告では、近年、情報システム研究においてとみに注目されている「社会物質性」という分析視角を採用するこ とによって、人間中心の情報システムを設計するための参照枠を提唱する。そのために、まず「社会的物質性」の 考え方、とりわけ「実践ライン」と「実践のマングル」について概説し、つぎに、人間中心の情報システムを設計す る上で、「実践ライン」と「実践のマングル」の視点から設計方法について私見を述べたい。
  • 高島 海, 上野 康治, 臼井 由樹, 金田 重郎
    セッションID: S1-A.3
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/10/28
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    情報システム開発においてしばしば発生する課題に,情報システム発注者(以下,「施主」)自身が,情報システム の意義を充分には理解していない(実感できていない)ことがある.「要求」が存在しないから,システム提案は困 難となる.学生が社会に出て情報システムを開発・保守する実社会連携型 PBL Project Based Learning)でも問題は 同様である.この問題を解決するため,本稿では,基礎情報学の原点に立ち返り,「情報システムに価値を付加して いるのは人間であり,人間が行動を変えるような社会情報(言語)のループを作れば,そこに価値が生まれる」と いう視点を PBLに導入する.具体的には,厳しい経営環境に置かれている歯科開業医を例として,まず,情報シス テムとして,「患者様カード」により施主である医師と顧客(患者様)をつなぐループを提案した(第1フェーズ). これにより,情報システム利用が再来院率を向上させることを実感した施主に対し,次に,施 主の社会貢献活動の 紹介や SNSとのリンクを持たせ,施主が情報の流れのループの中にいる様にデザインした情報システム( Webサイ ト)を提案・構築した(第 2フェーズ).本 PBLで,最も変貌したのは施主である.自らが情報発信者に変貌し, 新規患者の来院(及び既存患者の再来院)に関与している.「情報システム提案能力」の重要性がしばしば指摘され るが,本 PBLを見る限り,情報システムの構築では,施主の情報行動の変革を促す様な「仕掛け」が必要である.
  • 金田 重郎, 古田 克利, 臼井 由樹
    セッションID: S1-A.4
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/10/28
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    我が国では,大半のSE(ソフトウェア技術者)が ICT (Information Communication Technorogy)ベンダー 企業 ・部門 に属し,多階層の受託開発体制の中でソフトウェアを開発している. この 産業構造は欧米のソフトウェア産業とは大きく異なり, 我が国独自の形態である. この特殊な産業構造が SE のキャリアパスや企業の経営方針に影響を与えない筈はない.本稿では,上記問題意識に基づき,企業ヒアリングの結果を質的手法で 分析 した.分析には,著者らも受託メンバー として 参加した.IPA RISE委託研究におけるヒアリングデータを用いた ヒアリング対象は,国内の組み込み系ソフトウェア企業と, ERP PKG(Enterprise Resource Planning Package) を用いた受託開発を行う 企業である. 分析の結果, 1) 我が国の 多階層に分断された企業は,それぞれの立場で利益最大化を目指 さざるを得ない 2)多階層の受託 ゆえの外部交渉の多さは,コミュニケーション能力をひたすら学生に求める傾向を生んでいる 3) 今後は,新しいソリューションの提案能力をSEは要求されることを再確認した.しかし,「人月契約」の世界ではその実現には限界がある. 欧米と同様 SE が顧客企業内部で業務主幹と対等な立場で活躍できる体制を作らなければソリューション提案は困難と思われる.一方で産業構造は急には変革できない. せめて異業種コラボレーションの活用 や, 受託側SEが行った顧客企業の業務改革を評価できる様な,新しい,契約・人事考課方法が必要と思われる.
S2-A.新しい情報システム・アプローチ / 情報システムと経営者
S1-B.新しい情報システム・アプローチ / ビジネスと情報システム
S2-B.新しい情報システム・アプローチ / 情報デザイン
S1-C.社会システム / ビジネスと情報システム / 人材育成
S2-C.社会システム / ビジネスと情報システム / 人材育成
  • 関根 純, 大曽根 匡
    セッションID: S2-C.1
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/10/28
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    本論文では,専修大学経営学部の必修科目「情報処理入門」の履修者に過去 4 年適用してきた標準 Excel テスト用の自動採点システムを汎用化し,自由な問題の作成と変更を可能に したので報告する.本システムではセルの値,式,書式などの理解を問う基本問題だけでなく,グラフ,ヒストグラム,回帰直線,ピボットテーブル,オートフィルタなどの理解を問う応用問題に対応するのに加え,一つの問題を複数の観点から採点し,完全ではない回答に対してもどう部分点を与えるかを指定することを可能にした.教員が作成する正解と 15 種類の基本的な採点方法の組み合わせで様々な問題に対応できることを過去の回答ファイルに適用して確認した.
  • 大曽根 匡, 福田 浩至
    セッションID: S2-C.2
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/10/28
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    Facebookやブログなどのソーシャルメディアの急速に普及により,誰でも気軽にネットに投稿できる環境が整っ ている.このため,企業の不祥事や個人の反感を招く言動は,瞬く間にネット上に拡散する.このような現象を「ネ ット炎上」と称し 「ネット炎上」に見舞われた企業・団体は,評判を貶められ,少なからず不利益を被ることにな る.そこで 筆者らは,ネット上の該当するクチコミ数の時間推移データをもとに,炎上状態の検出と炎上規模の定量化を試みた.本稿では,「ネット炎上」を検出するアルゴリズムについて説明し,実データによる検証結果を報告する.
  • 魚田 勝臣, 大曽根 匡
    セッションID: S2-C.3
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/10/28
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    筆者らは,情報システム学会が提唱する 「人間は生存目的を達成するために PDCA サイクルを回す」 とい うことに注目し PDCA に関して個人ベースの小さなサイクルを組織ベースの大きなサイクルに組み込んだ複合 PDCAサイクルについて研究している. 情報基礎教育において,この考えを“協働”活動に組み入れ,混成型教育チームによる教育体制を構築して ST比の改善に実績を上げた.一方,富山の配置売薬の活動が,帳主・連人による小さなサイクルと仲間組連携による大きなサイクルを組み合わせた複合 PDCA 活動であること示して,配置売薬の真の特徴を明らかにした. 両者の結果を通して, 現代の重要課題である地域の衰退防止ないし発展のために展開されている諸活動の中から本研究によって進展が期待できると思われる項目を挙げた.
  • 八木 晃二, 大曽根 匡
    セッションID: S2-C.4
    発行日: 2016年
    公開日: 2019/10/28
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    ヒト・モノ・カネに識別子(ID:IDentifier)を付け,それに紐づく 情報を収集・分析・活用するビッグ データ時代が到来している.その実現のためには ID エコシステムの構築,そしてその構築のために必 要となる ID 連携の仕組み作りが有効である.しかし,個人にとっては,便利さの享受と裏腹にあるプラ イバシー保護との両立が重要な課題である.本報告では,プライバシー保護確立の視点から ID 連携の 仕組みの課題と解決策を考察する.
S1-D.研究会報告
S2-D.社会システム / ビジネスと情報システム
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