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クエリ検索: "かんこ"
2,993件中 1-20の結果を表示しています
  • かんころ・かんころ餅の地域特性
    *安部 春香, 冨永 美穂子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2015年 27 巻 1P-23
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】長崎県には甘藷を使用した多様な郷土料理が各地域に存在する。甘藷を薄く切り茹でて天日に干した干し芋は
    かんこ
    ろと呼ばれ、五島列島を中心に製造されている。その
    かんこ
    ろに餅米、砂糖を加え搗き合わせた
    かんこ
    ろ餅はカステラ同様、長崎県特産品として販売されている。これらは元来家庭で作られ伝承されてきた食品であるため、製造地域やその製造の歴史的背景はあまり知られていない。そこで本研究においては、
    かんこ
    ろの名称分布を含め、
    かんこ
    ろ・
    かんこ
    ろ餅の製造地域、製造方法、製造の現状を把握することを目的とした。
    【方法】
    かんこ
    ろの名称分布、その内容および長崎県における
    かんこ
    ろ・
    かんこ
    ろ餅の製造地域について文献、インターネット検索等により地域情報を地図上にマッピングし、その情報から歴史的背景を分析した。
    かんこ
    ろ・
    かんこ
    ろ餅製造地域を複数選択し、製造方法、地域特性、製造の現状等に関する現地調査を行った。
    【結果】
    かんこ
    ろと名の付く料理は長崎県以外に佐賀、大分、宮崎、鹿児島県および瀬戸内海沿岸地域に存在した。何れも甘藷を薄く切って天日に干すという点で一致していた。
    かんこ
    ろ餅の販売店舗を地図上に示すと五島列島を中心に県内西部に分布していた。何れの地域も沿岸部であることから、
    かんこ
    ろ・
    かんこ
    ろ餅製造の背景には人々の海路による移動の歴史が関係していることが示唆された。
    かんこ
    ろ餅の製造方法に地域差はほとんど認められなかったが、原材料およびそれらの分量比は地域や家庭によって異なっていた。
    かんこ
    ろの製造は生産者の高齢化により年々減少しており、今後継承していくためには
    かんこ
    ろ・
    かんこ
    ろ餅の消費者を増やし次世代の生産意欲に繋がるような取組みが喫緊の課題である。
  • かんころを中心として
    *安部 春香, 髙橋 弘一, 湯浅 正洋, 冨永 美穂子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2016年 28 巻 2P-53
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/08/28
    会議録・要旨集 フリー


    【目的】甘藷の切り干しは長崎県内の多くの地域で
    かんこ
    と呼ばれる.
    かんこ
    に餅,砂糖を加え搗き合わせた
    かんこ
    餅は五島列島を中心に故郷の味として継承され,長崎の特産物のひとつとしても製造・販売されている.しかし,原料の
    かんこ
    は生産者の高齢化により年々減少しており,存続の危機にある.農文協出版の「日本の食生活全集」には大正末期から昭和初期の時点で九州,瀬戸内海沿岸地域を中心に
    かんこ
    の呼称およびそれに関連する料理が散見される.本研究では伝統食文化継承活動の一環として,
    かんこ
    に関連する郷土料理類を上記全集から収集整理するとともに
    かんこ
    の現状を知るために西日本の甘藷の切り干し文化の有無,切り干しの呼称,その分布状況を明らかにすることとした.

    【方法】農文協出版「日本の食生活全集」全50巻から
    かんこ
    に関連する料理と存在地域を収集整理した.その情報をもとに2016年1月から5月にかけて西日本の府県および市町村役場,教育委員会,計691カ所に5部ずつ,甘藷の切り干しに関する質問紙(甘藷の切り干しの有無,切り干しの呼称,甘藷料理など)を郵送法により配布し,役場職員,学芸員,食生活改善推進員などから得られた回答を集計した.

    【結果】
    かんこ
    に関連する料理は生干しを使用したものが多く,粉にして蒸した
    かんこ
    団子などが存在した.切り干し文化が存在したのは回答が得られた地域の約4割であった.切り干しは「干し芋」と呼ばれる回答が最も多く,西日本各地に分布していた.
    かんこ
    の呼称は北部九州に集中し,瀬戸内海沿岸地域にかけ帯状に広がっており,「食生活全集」の存在地域とほぼ一致した.「ひがしやま」などある地域固有の呼称もいくつか存在した.
  • ―かんころを中心として―
    安部 春香, 髙橋 弘一, 冨永 美穂子
    日本調理科学会誌
    2017年 50 巻 6 号 254-263
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/12/21
    ジャーナル フリー
     甘藷の切干しは長崎県の多くの地域で「
    かんこ
    ろ」と呼ばれている。「
    かんこ
    ろ」の呼称は長崎県外にも存在するが,製造工程を含め同じものであるかは不明瞭である。そこで本研究では,西日本を中心に長崎県内外における「
    かんこ
    ろ」の製造工程および甘藷の切干しの呼称とその分布状況を明らかにすることを目的とした。
     甘藷の切干しの有無やその呼称などに関して西日本の海岸沿いの府県,市町村などの行政庁,教育委員会,計691ヶ所を対象として,甘藷の切干しに関する質問紙調査を郵送法により実施した。長崎県内の2地域ならびに県外8地域において,地域食文化に精通していると考えられる質問紙回答者を中心に「
    かんこ
    ろ」の製造工程や呼称などに関するインタビュー調査を行った。
     長崎県内調査においては,「
    かんこ
    ろ」の製造工程は同じであったが,調査地域間で使用する器具や「干し棚」の構造に違いが見られた。甘藷の切干しの呼称は「干しいも」が最も多く,西日本全体に広く分布していた。「
    かんこ
    ろ」は九州北部から瀬戸内海沿岸地域にかけ帯状に広がっていた。「
    かんこ
    ろ」は甘藷の切干しに関連した呼称であったが,その製法は調査地域間で異なっていた。
  • 甘藷利用の多様性
    *石見 百江, 冨永 美穂子, 久木野 睦子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2015年 27 巻 1P-60
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/08/24
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】長崎県はほぼ全域が離島と半島で構成されており,水田が少なく,畑作が中心で甘藷と麦が生産の主体であった.そのため長崎県の甘藷の食べ方は多彩であり,蒸し,茹で,干し,粉にするなど県内各地域で様々に加工され利用されている.本研究では地域の食文化を次世代に伝え継ぐことを目的に県内5地域で昭和30~40年代にかけて食されていた家庭料理に関する聞き書き調査を行い,その中で話題に上った甘藷の利用方法や料理について調査地域における類似性・相違性などを含めて概観した.
     【方法】平成25,26年度にかけて,長崎市,対馬市,壱岐市,雲仙市,新上五島町において現地居住歴35年以上の方20名(居住歴平均:70年)を対象に家庭料理に関する聞き書き調査を行い,昭和30~40年代当時の家庭における甘藷の利用や料理に関する内容をピックアップした.
     【結果】調査地域全てにおいて家庭料理に甘藷が利用され,「聞き書 長崎の食事」の記載内容と同様,主食あるいはおやつなどとして日常的に食されていた.特に保存性を高めた干しいもは乾燥方法が複数存在し,呼称に地域性(切り干し:対馬市,
    かんこ
    ろ:長崎市,新上五島町,こっぱ:雲仙市)がみられた.干しいもはそのまま,蒸す,蒸してつぶす(
    かんこ
    ろ飯),米と一緒に炊く(こっぱ飯),餅と一緒に搗く(
    かんこ
    ろ餅,べた餅),油で揚げる(
    かんこ
    ろせんべい)など多様に調理されていた.生干しいもは粉にされ,だんご(
    かんこ
    ろだご:新上五島町)あるいはヤマイモをつなぎにした麺料理(六兵衛:雲仙市)などにも加工利用されていた.鯖の塩干しを炊いたもの(新上五島町),エタリ(カタクチイワシ)の塩辛(雲仙市)と甘藷といった塩味の魚と甘藷の甘みを組み合わせた食べ方がなされていた.
  • 武田 満子, 堀野 正勝
    地図
    1994年 32 巻 Supplement 号 8
    発行日: 1994年
    公開日: 2011/07/19
    ジャーナル フリー
  • 松村 一保, 窪田 諭, 斎藤 恒夫, 清水 啓治, 大前 雄史
    土木情報システム論文集
    2001年 10 巻 69-76
    発行日: 2001/10/30
    公開日: 2010/06/04
    ジャーナル フリー
    平成12年10月の地理情報システム (GIS) 関係省庁連絡会議での申し合わせでは, GISの整備・普及を早急に図る観点から, 「民間データの活用と品質評価の検討」が主要課題の一つとして挙げられている. 地理情報の相互利用を促進するため, 政府のデータを民間に提供するだけではなく, 民間のデータの品質を評価し, 適切な品質を備えたものは行政でも活用することが可能な環境を早期に整備する必要がある. そこで本研究では, 地方公共団体と民間企業が地域空間データを共用できるようにするために, ユーテロリティ企業が整備しているGISデータと行政が整備しているデータとを比較し, 品質を検証した. 本研究の成果によって, 民間のデータを行政で利用できることがわかったため, GISデータの整備・普及が促進される.
  • 小倉 謙
    植物学雑誌
    1940年 54 巻 646 号 389-404
    発行日: 1940年
    公開日: 2011/01/26
    ジャーナル フリー
    マングローブ及沼澤地ニ産スル植物ノ異常根即チ背地性ヲ示ス根二關スル諸形態ヲ筆者ノ観察及文獻ニ示サレシ記述ニヨリ分類ヲ試ミ, 之ヲ七型ニ分チタリ。コレ主トシテ外部形態及解剖學的ニ考察セル結果ニシテ, 一見類似スル根モ屡々著ルシクソノ型ヲ異ニスルコトアリ。直立根ト直立膝根ノ如キソノ一例ニシテ, 直立根ト向上根モ赤異型トナスヲ妥當トセン。然ルニ從來ハコレラニ關シ餘リ考慮セラレズシテ, コレラヲ判然ト匠別セシコトナク, イヅレモ漠然ト氣根或ハ呼吸根ノ名ノ下ニ総稱セラレタリ。
    而シテ今茲ニ分類セル諸型ニ互ニ聯關アリテ, 或型ガ他型ヨリ導カレシト考ヘラル, コトハ各項ニ詳細述ベタル所ナリ。之ヲ要略スレバ, 先ヅ地中ヲ走ル根ノ一部ガ屈曲シテ單純ナル屈曲根トナリ, 次デソノ屈曲部ニ於ケル偏在肥大成長ニヨリテ屈曲膝根トナリ, 更ニ著ルシクナレバ直立膝根トナリ, 途ニコノ作用ガ根ノ全長ニ及ビテ板根トナル。一方地中ヲ走ル根ノ側枝ガ地中ニ抽出スル機ヲ得レバ先ヅ向上根トナリ, ソノ性質ガ次第ニ固定スレバ直立根或ハ浮根トナルベシ。
    コレラ異常根ノ生理學的意義ニ關シテ今之ヲ詳細ニ論議スルヲ得ズト雖モ, 從來コレラガ氣根乃至呼吸根ト総稱セラレシバ, マングローブ乃至沼澤地ノ下底ガ泥濘多クシテソノ下ニアル根ノ呼吸ヲ著ルシク妨グベシトノ見解ニ基クモノナリ。コレラニツキテハ詳細ナル生理學的實驗ヲ經テ決論スベキモノニシテ, カ、ル實驗ハ勘カラザルガ, 寧ロ少數ノ種二限ラレタル憾アリ (FARBER 1913, 1923; JOST 1887, TROLL & DRAGENDORFF 1931; SEN-GUPTA 1938)。筆者ノ観察ニヨレバ, コレラノ異常根ハ多量ノ水ノアル所ニ發達シ, 水量ノ尠キ所ニ於テハ發達ノ不顯著ナルヲ認ムベク, シカモコレラノ根ノ存在ハ必ズシモ泥濘地ニ限ラズシテ寧ロ清水ニ佳ム場合ニモ之ヲ見タリ。アンムイ, アムクラール, みづきんばい屬ノ如キソノ例ナリ。故ニ最初ハタトヒ呼吸或ハソノ他ノ目的ノタメ發達セシモノトシテモ, 後來ソノ必要ヲ失ヒテモ尚ソノ性ヲ保有セシニアラズヤトモ考ヘラル。
  • 渡辺 忠朋, 松本 信之
    コンクリート工学
    1996年 34 巻 11 号 110-112
    発行日: 1996/11/01
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • 船引 彩子, 春山 成子, 穐本 勝彦, 岡崎 高峰, 大越 美香, ディン フンタイ
    日本地理学会発表要旨集
    2002年 2002a 巻
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/02/25
    会議録・要旨集 フリー
    福岡県星野村の棚田は、その景観が外部から高く評価されているにもかかわらず、近年土地利用の変化が大きく、中山間地域における棚田保全の動きの中で特に注目されている。星野村の主要な棚田の分布地域を地形環境からみると大きく6つの地形立地型単位に分類できる。各々が異なる地形基盤を持っており、景観も異なる。河岸段丘や急勾配の谷底平野などに立地する棚田は比較的放棄水田が少なく、今後もその保全が望まれる。また、地すべり·堆積地形や崖錐地形など転作によって棚田を残している地域もある。今後の棚田保全において、それぞれの棚田がおかれている地形環境を考慮することが必要とされる。
  • ー気候風土と異国文化の相互作用ー
    *冨永 美穂子, 植村 百江, 久木野 睦子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2022年 33 巻 P-k40
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/02
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】九州の西北部に位置する長崎県は,温暖湿潤な気候であるが平坦地に乏しく,多くの離島を有し,急傾斜地も多い.一方で古代から中国を中心とする大陸の文化や技術の影響を受け発展し,食文化においても気候風土に加え,異国文化の影響が反映されてきたといえる.この長崎県の食文化を次世代に伝え継ぐことを目的に,家庭料理として食されてきた(いる)地域の特徴を文献,聞き書き調査,調理体験等から得られた情報を中心に明らかにすることとした.

    【方法】長崎県における郷土料理,郷土史に関する文献等を参考に料理や食文化に関する資料を収集した.平成25,26年度にかけて長崎市,対馬市,壱岐市,雲仙市,新上五島町において現地居住歴35年以上の方20名(居住歴平均:70年)を対象に昭和30~40年当時の家庭料理に関する聞き書き調査を行った.それらの情報をもとに各地域において,家庭料理を再現してもらい,再現料理に関するエピソード等を収集した.

    【結果・考察】聞き書き調査を行った5地域において日常食として必ず出てきたものはさつまいも(甘藷)で地形的特徴より救荒作物として県内全域で食されていた.蒸し芋あるいは薄くスライスして生干しあるいはゆで干しして保存性をもたせ,そのままかじる,蒸す,米と混合(こっぱ飯,

    かんこ
    ろ飯,
    かんこ
    ろ餅),さらには粉や発酵団子(せん)にして麺類(ろくべえ)にも加工されていた.ちゃんぽん,皿うどん,手延べうどんに代表される小麦粉麺や豚の角煮は中国文化,長崎天ぷら,浦上そぼろ,ヒカド,南蛮漬け,ふくれまんじゅうなどはポルトガル・オランダ(キリスト教)文化の影響を受け,県内全域あるいは異国文化の影響を受けた一部地域の食文化として伝え継がれている.

  • クロイツァー, 原寛
    植物研究雑誌
    1940年 16 巻 7 号 383-390
    発行日: 1940/07/15
    公開日: 2023/04/04
    ジャーナル フリー
  • *船引 彩子, 春山 成子, 穐本 勝彦, Nguyen Van Quy, Dinh Hung Thai
    日本地理学会発表要旨集
    2003年 2003f 巻
    発行日: 2003年
    公開日: 2004/04/01
    会議録・要旨集 フリー
    1. はじめに-研究目的-ベトナム北部,紅河デルタは,その形成過程についてボーリングコアの分析等を用いた研究が進みつつある(Hori et al., 2003).しかしこれらの研究は海水準変動に対する沿岸域の応答に焦点を当てたものが多く,デルタの前進にともなう内陸部,主に河成堆積作用が卓越する地域の堆積環境を明らかにしたものはまだない.そこで本研究では,首都ハノイを含む紅河デルタ北部地域においてボーリング調査を行い,その分析結果および既往のボーリングデータ,地形分類図から紅河デルタ内陸部の完新世を通じた堆積環境を明らかにすることを目的とする.2.研究方法まず,デルタ全体において最終氷期以降にどのような堆積過程を経たのかを把握するため,全域に渡る地形分類図・地質断面図を作成した.また,河成作用が卓越しているハノイ周辺地域において2本のボーリング調査を行い,分析を行った. 3.紅河デルタ北部地域の地形環境紅河デルタは波浪作用の卓越する南部地域,潮汐作用の卓越する東部地域,河成作用の卓越する北部に分類される.北部地域はヴィエッチからソンタイまで砂質緩斜面からなる扇状地が形成され,ソンタイからハノイを経てフングエンまで自然堤防・後背湿地帯となる.ソンタイからハノイにかけてはダイ川分離以前の急流路が網状流をなし,両河川の形成した巨大な自然堤防が見られる.ハノイ以南からフングエン付近にかけて河川は大きく蛇行し,ポイントバーのような河道形態を呈する.4.ハノイ近郊におけるボーリングコアの解析DAコア紅河の後背湿地に位置する.8.7-7.2 cal kyr BPで海水準の上昇により潮汐の影響を受けていたこの地域は, 7.2-4 cal kyr BPにかけて紅河の河成堆積物が厚く堆積したが,それ以降は紅河の河道がほぼ現在の位置で安定し,後背湿地となる.PDコア紅河の支流,ダイ川の自然堤防上に位置する.8-7.2 cal kyr BP においてはほとんど塩水の影響を受けない環境にあった.5 cal kyr BP以降の堆積物は紅河氾濫原にあたるDAコアの2倍以上の厚さを持ち,この間に紅河・ダイ川の運ぶ土砂流動に何らかの変化がおきたことが考えられる. 5.まとめ –現在までの知見-紅河デルタ北部地域において完新世の環境変動がいくつかのステージに分けられることがわかった.8.7-7.2 cal kyr BPで海水準の上昇とともにハノイ付近まで潮汐の影響が及んでいたが,それ以降は河川の堆積活動が活発になり,現在地形分類図上で見られるような激しい河道変遷やダイ川の巨大な自然堤防帯は少なくとも5cal kyr BP より新しい時代に発達したものではないかと考えられる.
  • 林 知代
    デジタルアーカイブ学会誌
    2019年 3 巻 2 号 199-202
    発行日: 2019/03/15
    公開日: 2019/06/01
    ジャーナル オープンアクセス
    J-STAGE Data 電子付録

    岐阜県安八郡輪之内町をフィールドに、輪中に関する地域研究資源のデジタルアーカイブ化を目指し、資料収集活動を行った。具体的な活動内容は、輪中関連史跡等の写真撮影とドローンを用いた空撮、輪中に関する私設博物館「片野記念館」の所有する古文書・古地図等の資料のデジタル化である。

    輪中研究の分野は、昔から地域研究が盛んな分野であるが、長年に渡って集められた貴重な資料や研究成果が、地域研究の分野でも研究者の高齢化や媒体の進化によって活用しづらい状態にあった。これらの資料のデジタルアーカイブ化を進めることで、地域研究資源の活用の活性化に多いに役立つのではないかと考える。

  • 地粉とさつま芋で作るおやつ
    西澤 千惠子, *立松 洋子, *望月 美左子, 宇都宮 由佳, 篠原 壽子
    日本調理科学会大会研究発表要旨集
    2017年 29 巻 P-k42
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/31
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】伝統的な地域の料理が伝承されにくくなっている現在、大分県の次世代に伝え継ぐ家庭料理を暮しの背景と共に記録し家庭料理研究の基礎研究とするだけではなく、家庭や教育現場でも利用可能な資料とすることを目的とした。                                                    

    【方法】本研究は日本調理科学会特別研究の調査ガイドラインに基づき、平成24~26年度に大分県内8地域における昭和35~45年頃までに定着していた家庭料理について、60歳代以上を対象とし聞き書き調査を行なった。この調査内容から、大分県で食されていたおやつとその特徴について検討した。

    【結果】大分県は九州の北東部に位置し、豊かな自然に恵まれ食材が豊富である。しかし、昭和35~45年頃は流通が発達していないため地産地消が行われ、地元で収穫された地粉やさつま芋を中心に、比較的短時間に蒸したりゆでたりしたものが多くみられた。地粉を使い蒸したものには「やせうま」「いきなりまんじゅう」「酒まんじゅう」、ゆでたものには「ゆで餅」、焼いたものには「じり焼き」などがあり、地粉とさつま芋を使ったものは「
    かんこ
    ろ餅」「石垣餅」などがある。なお「
    かんこ
    ろ(かんくろ)粉」はさつま芋を乾燥してから粉にしたもので、保存性を向上させている。例えば「やせうま」には平安時代の藤原鶴清麿と乳母の八瀬との逸話が、「いきなりまんじゅう」には、①短時間でいきなり作れるから ②不意の来客時でも間に合わせることができ、生の芋をいきなり調理するから、という名前の由来が伝っている。これらのことから、そのおやつが生まれた歴史や背景を推察することができる。現在、これらのおやつは家庭で作るというよりは地域おこし運動の一環として婦人会等のグループで作って、デパートやスーパーで販売されていることが多く、購入して食するようになってきている。
  • 池田 勝
    らん:纜
    1990年 8 巻 17-20
    発行日: 1990/06/30
    公開日: 2018/02/24
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 復本 一郎
    連歌俳諧研究
    1971年 1971 巻 41 号 42-45
    発行日: 1971/09/10
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 基行, 秋山 充良, 山崎 康紀, 松中 亮治
    土木学会論文集
    1999年 1999 巻 620 号 175-185
    発行日: 1999/05/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    本研究では, 著者等が先に提案した構造系安全性評価法に基づき, 構造変数間の相関関係を考慮した構造系安全性評価法を構築し, 構造変数間の相関が構造物の安全性に及ぼす影響を検討した. 検討にあたりまず, RC橋脚を対象に, その構造変数間に存在する相関を算定した. そして, この相関の影響を取り入れた場合のRC橋脚の地震時安全性評価を行った. その結果, 構造変数間の相関を考慮することで, 構造物の安全性評価が変化する場合があり, それは, その構造変数間の相関の強さと構造系の安全性を支配している限界状態に左右されることを明らかにした. さらに, 構造変数間の相関を考慮した安全性評価を基に, 耐震設計上考慮すべき点について考察を加えた.
  • 加藤 定彦
    連歌俳諧研究
    1990年 1990 巻 79 号 7-25
    発行日: 1990/08/20
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
  • 熊野 康子, 門田 真乍子, 諸橋 由里奈, 笠原 悠, 越中谷 光太郎, 森嶋 順子, 三村 志帆, 松本 美穂, 福井 美知子, 中根 千里, 日原 正洋
    Finex
    2015年 27 巻 163 号 47-53
    発行日: 2015年
    公開日: 2020/06/23
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 尾坂 芳夫, 鈴木 基行, 石田 博樹, 加藤 勝美
    土木学会論文集
    1985年 1985 巻 360 号 119-128
    発行日: 1985/08/20
    公開日: 2010/08/24
    ジャーナル フリー
    Reinforced concrete viaducts of the Tohoku Shinkansen suffered considerable damage especially in mid-height beams due to the Miyagi-ken-oki Earthquake (1978), and there were quite a number that would not have been able to withstand normal use without remedy. In this study the strength-deformation characteristics of 1/2- or 1/3-scale model specimens of rigid-frame viaduct mid-height beams are obtained experimentally, and the bending shear characteristics of mid-height beams are examined. Further, various repair methods are applied to specimens loaded to different levels with crack width or displacement as the yardstick, and the effects are investigated. As a result, it is confirmed that member yielding load, resistance, deformation performance, etc., are not less than those of the original member if repaired properly by injecting epoxy resin in cracked parts.
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