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クエリ検索: "イムス三芳総合病院"
162件中 1-20の結果を表示しています
  • 抜井 周子, 田口 孝行, 原 和彦
    理学療法 - 臨床・研究・教育
    2016年 23 巻 1 号 21-24
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/03/17
    ジャーナル フリー
    [目的]本研究は,足趾接地の有無が立位最前傾位での足圧中心位置に及ぼす影響について,若年者と高齢者で明らかにすることを目的とした。[方法]対象は,若年女性12名(平均20.7歳),高齢女性10名(平均72.3歳)とした。測定は,4条件で測定可能な自作の足台(①全趾荷重,②母趾のみ荷重,③第2~5趾のみ荷重,④全趾免荷)上にて,立位最前傾位を保持し,その際の足圧中心位置を算出した。統計解析には,二元配置分散分析と多重比較検定を用いた。[結果]足趾接地条件の主効果は有意であり,年齢(若年者・高齢者)の主効果は認められなかった。多重比較検定の結果,③第2~5趾のみ荷重および④全趾免荷の条件よりも,①全趾荷重および②母趾のみ荷重の条件の方が有意に足圧中心の前方への移動量が大きかった。[結論]若年者・高齢者ともに,足趾接地は立位最前傾位の足圧中心位置に影響し,第2~5趾よりも特に母趾の接地のない条件では,足圧中心をより前方に移動させることが困難であることが明らかとなった。
  • 抜井 周子, 廣瀬 圭子, 戸坂 心, 大村 沙弥花, 大森 啓雄, 田口 孝行
    理学療法 - 臨床・研究・教育
    2011年 18 巻 1 号 75-78
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/03/30
    ジャーナル フリー
    短下肢装具を装着することによって,静止立位時の重心動揺や体幹への外乱刺激を与えた際の重心動揺が減少することが報告されており,姿勢反射障害に対する装具装着の有効性が検討されている。そこで本研究では,両側支柱付き短下肢装具(AFO)装着条件と裸足条件で床面からの外乱刺激を与えた場合の重心動揺量の相違について明らかにすることを目的とした。健常成人女性を対象にしてAFO装着条件と裸足条件下で立位を保持させ,床面からの外乱刺激(PF前後移動刺激,PF回転移動刺激)を与えた際の両条件における重心動揺量RMS(root mean square)を算出して比較した。その結果,PF後方移動でのみ有意に重心動揺量が減少した。したがって,本研究より,短下肢装具装着が重心動揺を減少させるか否かは外乱刺激の種類によって異なることが示された。
  • 内村 智生, 松下 公治, 田中 成周, 米満 亜友美, 松谷 実, 千本木 宏道
    脈管学
    2017年 57 巻 6 号 105-110
    発行日: 2017/06/10
    公開日: 2017/06/10
    ジャーナル オープンアクセス

    間歇性跛行を有する下肢閉塞性動脈硬化症に対し,入院による2週間の監視下運動療法と食事指導を含めた教育を施行した2症例に対し,退院後は当院オリジナルの筋力アップトレーニングパンフレットを用いた自己トレーニングを指導した。また歩数計による歩数や筋力トレーニング内容を記載する自己申告チェックリストを用いることで,跛行出現距離と絶対跛行距離は運動療法開始2週間目の退院時には改善を認め,3カ月目も退院時を維持していた。

  • 福田 千文, 長谷川 正治, 岡本 史樹
    東京女子医科大学雑誌
    2017年 87 巻 3 号 66-69
    発行日: 2017/06/25
    公開日: 2017/08/01
    ジャーナル フリー

    The patient was an 80-year-old woman. Upper gastrointestinal endoscopy showed an esophageal squamous papilloma, involving up to one-third of the circumference of the esophagus and ranging from the lower esophagus to the cardia. The patient was administered a proton pump inhibitor (PPI) and Coix seed orally to reduce the lesion size and reflux esophagitis. Biannual upper gastrointestinal endoscopy showed that the esophageal squamous papilloma had markedly shrunk, and 21 months after initiation of treatment, the lesion had disappeared. Our search of Japanese literature yielded no previous reports on the treatment effects of oral PPI and Coix seed for esophageal squamous papilloma. We consider this case as important because we successfully followed up the patient after treatment.

  • 中島 勇人, 松谷 実, 昼間 周子
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2020年 38 巻 P-054
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/01/01
    会議録・要旨集 フリー

    【目的】2型糖尿病を合併した症例に対し、運動療法の継続によりHbA1cが低下する事は先行研究で報告されている。しかし、運動療法の内容を含めた報告は少ない。 そこで、本研究では指定したセルフエクササイズの継続と計7回の監視下運動療法によるHbA1cに与える影響について明らかにすることを目的とした。

    【方法】対象は2型糖尿病を合併し間欠性跛行を認める末梢動脈疾患患者1名(60代、体重82㎏、男性)である。 教育入院開始時の検査値は、HbA1c11.4%、連続歩行距離940mであった。投薬はジャヌビア錠、ノボラピット注フレックスペン、トレシーバ注フレックスタッチであった。 2週間の教育入院と外来リハビリにて監視下運動療法を実施し、HbA1c、連続歩行距離を記録した。教育入院終了後の監視下運動療法は、半年間は1 ヶ月毎に、その後は3ヶ月後に計7回実施し、9ヶ月間経過を追った。 監視下運動療法は、運動負荷3.6km/h・12%傾斜にてトレットミル歩行を間欠性跛行が出現し歩行困難となるまで連続歩行を行い、疼痛の消失後は四肢交互運動機器(NUSTEP社製、NUSTEP)を利用し運動負荷5で300回、レジスタンス運動(ヒールレイズ・スクワット・もも上げ)を実施した。非監視下の運動は上記レジスタンス運動をセルフエクササイズとして指導し、万歩計にて毎日の歩数を記録した。

    【説明と同意】対象者には口頭にて説明をし、同意を得た。

    【結果】運動療法終了時(9ヶ月後)の検査値は、 HbA1c6.6%、連続歩行距離1500m以上であった。教育入院開始時から9 ヶ月後の結果を比較するとHbA1c4.8 %低下した。体重の変化、投薬の変更はなかった。

    【考察】運動療法によりHbA1c0.6%低下したとする先行研究と比較し、本研究のHbA1cは大幅に改善した。これは対象が間欠性跛行の軽減・歩行距離の延長を実感し、運動の重要性を理解した事が運動継続に繋がったと考えられる。今後は2型糖尿病を罹患した患者が運動療法を如何に長期継続できるか明らかにしたい。

  • 大村 沙弥花, 廣瀬 圭子, 拔井 周子, 戸坂 心, 田口 孝行
    理学療法 - 臨床・研究・教育
    2011年 18 巻 1 号 67-70
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/03/30
    ジャーナル フリー
    30秒椅子立ち上がりテスト(以下CS-30)や5回椅子立ち上がりテスト(以下SS-5)は,地域における高齢者の健康増進事業などにおいて高齢者の下肢筋力の指標として用いられている。本研究では,CS-30・SS-5と等速性膝伸展運動を行わせた際の最大筋力と筋持久力との関係から,CS-30・SS-5は最大筋力と筋持久力のいずれを示す指標なのか明らかにすることを目的とした。健常女子大学生を対象にCS-30,SS-5,等速性膝伸展筋力(最大筋力・筋持久力)を測定し,Pearsonの相関係数を求めた。その結果,CS-30とSS-5の間に有意な相関関係が認められた(r=-0.845,p<0.05)。CS-30・SS-5それぞれとピークトルク(60 deg/sで5回反復,180 deg/sで5回反復)・総仕事量(60 deg/sで30秒間反復)との間に有意な相関は認められず,CS-30・SS-5と総仕事量(180 deg/sで30秒間反復)の間には有意な相関関係が認められた(CS-30:r=0.739,p<0.05 SS-5:r=-0.805,p<0.05)。CS-30・SS-5ともに,総仕事量としての筋持久力の指標となることが示された。
  • 抜井 周子, 田口 孝行, 原 和彦
    理学療法学Supplement
    2015年 2014 巻 P1-B-0130
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/04/30
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに,目的】足趾とバランスとの関連に着目した研究は多く,例えば,母趾の接地の有無が足圧中心(Center of Pressure:COP)の前方移動に影響すると報告されている(浅井ら,1989)。しかし,足趾の荷重の程度については明らかにされていない。また,足趾把持筋力増強によるFunctional Reach Testの向上(相馬ら,2012)が明らかにされているが,足趾把持筋力とCOP前方移動距離との関連については明らかにされていない。そこで本研究では,①COP前方移動距離と足趾荷重量との関連,また,その際の母趾と第2~5趾の荷重量の違いを明らかにした。②COP前方移動距離と足趾把持筋力との関連を明らかにした。【方法】対象は健常成人女性8名(年齢20.1±0.8歳)とした。「足趾荷重量(%足趾荷重量は足圧分布測定器F-scanII(ニッタ社製)を使用した。4条件(a.全趾荷重,b.母趾のみ荷重,c.第2~5趾のみ荷重,d.全趾免荷)で測定な可能な自作の足台上で,足関節背屈のみで最大限身体を前傾させ,5秒間の足趾荷重量をサンプリング周波数30Hzで記録した。4条件各2回の母趾と第2~5趾にかかる総荷重量の平均を体重で除した。COP前方移動距離(%COP)は重心動揺計(ユニメック社製)上に前述した足台を置き,10秒間の踵からのCOP前方移動距離をサンプリング周波数20Hzで,足趾荷重量と同時に記録した。4条件各2回の平均値を足長で除した。「足趾把持筋力」は足趾把持筋力測定器(竹井機器社製)を使用した。端座位にて,足趾把持バーに第一指節間関節を合わせ,バーを把持した際の足趾把持筋力を左右各2回測定した。分析方法は①4条件の%COPと%足趾荷重量についてPearsonの相関係数を算出した。また,a.全趾荷重時の母趾と第2~5趾への荷重量の違いに関して,対応のあるt検定を用いた。②4条件の%COPと足趾把持筋力に関して,Pearsonの相関係数を算出した。分析にはSPSS ver21を用い,有意水準は5%とした。【結果】%COPはa.70.1±5.0%,b.65.8±6.8%,c.63.5±3.1%,d.58.2±5.4%であった。%足趾荷重量はa.30.0±10.5%(内訳:母趾20.2±5.9%,第2~5趾9.8±5.4%),b.24.8±10.7%,c. 9.2±4.6%であった。足趾把持筋力は12.7±4.0kgであった。①%COPと%足趾荷重量はa.全趾荷重・b.母趾のみ荷重で有意な相関が認められ(r=.744~.890),c.第2~5趾荷重では有意な相関は認められなかった。また,a.全趾荷重時の母趾と第2~5趾への荷重量は,母趾が有意に高値であった(p<0.01)。②%COPと足趾把持筋力はc.第2~5趾のみ荷重で有意な相関が認められた(r=.72)が,その他の条件では有意な相関が認められなかった。【考察】①より,母趾への荷重量が多い程,COPの前方移動が可能であった。この理由として,体性感覚,支持機構,足関節の運動軸の点から考察した。母趾は足底部のうち最も感度が高く(浅井ら,1990),mechanoreceptorが多く存在する(井原,1985)。mechanoreceptorは高次中枢への情報提供を行う(大久保ら,1979)ことから,本研究では母趾への荷重によって体性感覚入力が増加し,姿勢制御に有効に働いたと考えた。また,母趾はその構造上,床面を「押す」作用,第2~5趾は「つかむ」作用があり(山崎ら,1999),筋力は第1~5趾のうち最も強い(Kimら,2011)。姿勢制御中の足趾は床面を「押す」動作に近似しており,母趾が支持機構として働いたと考えた。さらに,距骨下関節の運動軸は矢状面から16°母趾側へ傾くことから,母趾へのCOP移動は内外反が生じにくく,安定性が得られやすかったと考えた。②より,通常の立位姿勢では,足趾把持筋力とCOP前方移動距離との関連は認められなかった。長趾・長母趾屈筋は足関節の外反を抑制し足部の剛性を高め,前脛骨筋・下腿三頭筋は足関節の安定化に関与することから,足趾把持筋力とCOP前方移動距離には相関があると仮説を立てたが,本研究の結果と異なった。これは,足趾把持筋力測定における「つかむ」動作と,実際の立位保持の足趾で床面を「押す」動作の差異が原因であると考えた。一方で,c.第2~5趾のみ荷重においては相関が認められた理由として,母趾を免荷したため第2~5趾の「つかむ」作用で代償したと考えた。つまり,胼胝や足趾変形などにより母趾に荷重が行えない状況では,第2~5趾が前方の安定性に寄与する可能性が示唆された。以上より,前方へのバランス能力向上を目的とした足趾トレーニングでは,母趾は荷重(押す)トレーニング,第2~5趾は把持(つかむ)トレーニングが有用であろうことが示唆された。【理学療法学研究としての意義】前方へのバランス能力向上を目的とした足趾トレーニング方法を提案できた。
  • 福田 千文, 内村 智生, 池田 豊秀
    東京女子医科大学雑誌
    2025年 95 巻 3 号 89-93
    発行日: 2025/06/25
    公開日: 2025/06/25
    ジャーナル オープンアクセス

    The patient was an 88-year-old woman who had been experiencing intermittent claudication of the right lower limb for several months. The right and left ankle brachial index (ABI) were 0.61 and, 1.12, respectively, with the right being predominantly decreased. Lower limb angiography revealed severe stenosis and calcification of the right common femoral artery (CFA). Exercise therapy was performed from about three weeks, however, the improvement was insufficient. To further improve the condition, after two weeks, cavitron ultrasonic surgical aspirator (CUSA) was used to remove the right common femoral carcification, and angioplasty with a bovine pericardial patch was performed to prevent restenosis. Postoperatively the ABI at rest normalized, and intermittent claudication did not occur. Postoperatively computed-tomography angiography showed that calcification of the right CFA had disappeared and stenosis had improved. There was no difference between the left and right ABI, and three-dimensional (3D) QFlow imaging showed a significant improvement in the popliteal artery blood flow to 12.65 mL/s. In Japan there have been no previous reports of angioplasty using a bovine pericardial patch after endarterectomy with CUSA. Here, we report a case in which improvement in blood flow was confirmed multilaterally using images and numerical values.

  • 三原 良明, 松下 公治, 平岡 優, 岡本 史樹, 福田 千文, 八岡 利昌, 池田 豊秀, 内村 智生, 木田 孝志
    日本外科系連合学会誌
    2018年 43 巻 1 号 102-108
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/02/28
    ジャーナル フリー

    患者は75歳男性.既往歴はパーキンソン症候群.虫垂切除術.2016年3月に貧血を指摘され,原因精査にて腹壁浸潤を伴う盲腸癌と診断.術前化学療法として4月よりmFOLFOX6を合計4回施行し腫瘍縮小後,同年6月腹腔鏡補助下回盲部切除術,腹壁合併切除術施行し,右大腿筋膜張筋弁を用いて腹壁再建した.術後経過は良好で,合併症を認めることなく退院となった.

    本症例では腹部正中に大きな切開創を残すことなく,浸潤部を詳細に観察し,腹壁欠損範囲を最小限に留めることができた.腹壁再建を要す腹壁浸潤盲腸癌では,腹腔鏡補助下手術が整容性の維持および術後疼痛緩和の上で有効と考えられた.

  • 松下 公治, 三原 良明, 岡本 史樹, 池田 豊秀, 木田 孝志, 内村 智生, 平岡 優, 福田 千文
    日本外科系連合学会誌
    2017年 42 巻 2 号 286-290
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/04/30
    ジャーナル フリー

    術後の癒着防止対策としてセプラフィルムがある.今回消化管切除後に腹壁直下にセプラフィルムを貼付し,術後に特徴的な腹腔内膿瘍を形成した2例を経験したので報告する.症例1は60歳男性.S状結腸癌に対しハルトマン手術後,人工肛門閉鎖術を施行した.術後7日目の腹部CT検査で腹壁創直下に腹腔内膿瘍を認めた.ドレナージを行い治癒した.症例2は75歳男性.胃癌,横行結腸間膜浸潤に対し幽門側胃切除術,横行結腸合併切除術を施行した.術後7日目に腹部CT検査で腹壁創直下に腹腔内膿瘍を認めた.抗生剤投与で解熱し,術後21日目に退院した.しかし術後31日目に正中創より膿瘍が自壊し再入院した.ドレナージを行い治癒した.2例ともに腹壁創直下にセプラフィルムを貼付し,術後同部位に膿瘍を形成した.消化管切除後にセプラフィルムを貼付した際は,腹壁創直下に特徴的な腹腔内膿瘍を形成することがあり注意が必要である.

  • *抜井 周子, 田口 孝行, 原 和彦
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2014年 33 巻 P-052
    発行日: 2014年
    公開日: 2025/01/24
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】 足趾圧力と足趾把持筋力は、バランス能力や転倒との関連 から重要とされている。本研究では、足趾圧力と足趾把持筋 力が足圧中心(COP)前方移動能力に及ぼす影響を明らか にすることを目的とした。 【方法】 対象は健常成人女性16名(21.6±0.6歳)とした。足趾圧力 測定は握力計を用い、握り部分を足趾で垂直に押した。足趾 把持筋力測定は足趾把持筋力計を用いた。いずれも、端坐位 で左右各2回測定し最大値を採用した。膝伸展筋力は徒手筋 力計モービィを用い、端座位で左右各2回測定し最大値を採 用した。筋力はいずれも体重で正規化した。COP前方移動 能力は重心動揺計を使用し、閉脚立位から股関節を屈曲させ ずに最大限前方に重心を移動させ、COP前方移動距離を算 出した。分析は足趾圧力・足趾把持筋力・膝伸展筋力・COP 前方移動能力についてはPearsonの相関係数を用い、COP前 方移動能力に及ぼす影響についてはステップワイズ法による 重回帰分析を用いた。有意水準は5%とした。 【倫理的配慮】 対象者に研究に関する説明を行い、同意書に署名を得た。 【結果】 COP前方移動能力と、足趾圧力(r=.550)、足趾把持筋力 (r=.517)、膝伸展筋力(r=.586)で有意な相関が認められた (p <0.05)。重回帰分析では、足趾圧力と足趾把持筋力は選 択されず、膝伸展筋力(β=.586)のみ選択された(R2=.343)。 【考察】 COP前方移動能力への影響要因として足趾圧力・足趾把 持筋力が抽出されなかった理由について、母趾と第2~5趾の 機能の違いが報告されているため、母趾と第2~5趾の発揮筋 力の比率は個人で異なる可能性が考えられ、また、重心前方 移動時の足趾の荷重量も個人によって異なることも考えられ た。今後、足趾間の機能の違いや、重心前方移動時の足趾の 荷重量の違いを考慮したCOP前方移動能力と関連を検討する 必要があると考えた。
  • *藤田 裕子, 来住野 健二, 中山 恭秀
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2014年 33 巻 P-051
    発行日: 2014年
    公開日: 2025/01/24
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】 Four Square Step Test(以下FSST)は、他のバランス 評価との比較検討により信頼性と妥当性が示され、障害物を テープに変えた変法も検討されている。パーキンソン病(以 下PD)患者を対象とした検討は見当たらないが、PD患者の 歩行障害や姿勢反射障害の介入として視覚的情報の有用性は 知られている。今回PD患者の跨ぎ動作に着目し、障害物の 相違による身体特性について動作解析手法を用いて若干の知 見を得たため報告する。 【方法】 症例は当院に外来通院しているPD患者、70歳代男性(身 長170cm 体重66.1kg)H&Ystagelll、UPDRS48点(Partlll6点、 Pull Test陽性)であり、すくみ足と小刻み歩行を生じていた。 動作はFSSTを杖とテープを障害物とした2条件下にて行い、 計測は3次元動作解析装置Kinema Tracer(キッセイコムテッ ク)を用いた。マーカーは被検者の両側肩峰、大転子中央(股 関節)、大腿骨外側顆部(膝関節)、外果部(足関節)、第5中 足骨頭、第2趾末端の全12点に貼付した。解析は各4方向にま たぐ際の 1. 両脚支持時間、2. 各関節の最大屈曲角度、3. 第2 趾と床面の最大距離の5項目を2条件下で比較した。本研究は 当大学倫理委員会の承認を得ている。 【結果】 動作時間はテープ11.5秒、杖10.7秒、両脚支持時間はテー プ4.2秒、杖3.37秒であり、4方向で比較すると(テープ/杖) 前方5.4/9.3%、右方9.2/10.4%、後方10.7/7.2%、左方11/9.5% であった。関節角度の最大値は遊脚期で見られ先導脚の3関 節、同様に先導脚の床面の最大距離も前・右方向で杖はテー プに比べ増大した。 【考察】 武岡ら(1998)は両脚支持時間の増加はすくみ足を反映さ せ、膝関節角度の減少は小刻み歩行を反映すると示してい る。先行研究を踏まえると障害物を杖にした場合テープに比 べ膝関節角度を随意的に増加させ、杖の有無はすくみ足など の歩行障害に影響する可能性がある。今後は症例数を集め、 PD患者の歩行や姿勢反射障害と検討していきたい。
  • 新井 明香, 田中 直樹, 福田 将大, 中刎 裕子, 中山 朝比, 小南 聡志
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2020年 38 巻 P-053
    発行日: 2020年
    公開日: 2020/01/01
    会議録・要旨集 フリー

    【はじめに】高齢者に対する離床プログラムは、廃用予防や本人、介護者のQOL向上に重要であると言われているが、高齢者や長期臥床後の離床に対しては起立性低血圧等のリスクがあり慎重に行われる必要がある。今回長期臥床後の高齢者への離床を目的としたプログラムを実施したので、考察を加え報告する。

    【症例紹介】90歳代女性、診断名は肺炎、廃用症候群。 現病歴は2018年6月に脱水にてA病院へ入院。入院中に誤嚥性肺炎を発症。経口摂取困難となりCV管理で2018 年8月長期療養目的に当院へ入院となった。2018年11月理学療法開始。入院前ADLは全介助。発表について口頭にて家族の同意を得た。

    【理学療法評価】初回評価は意識レベルはJCSⅡ-20。コミュニケーションは重度の難聴あり、口頭指示は不可、表出は短文レベルで可能であった。身体機能は四肢に著明な関節可動域制限を認め、臥位にて円背姿勢が認められた。動作は全介助で自発運動は見られなかった。発症時から離床は行っておらず約5か月ベッド上で臥床されていた。家族からは車椅子乗車の希望が聞かれた。

    【経過】理学療法開始後5日目より車椅子乗車を開始。バイタルサイン著変なく10分乗車可能であった。33日目より起立練習を開始。起立、立位保持は膝折れを認め平行棒内重度介助であった。離床、起立開始後より覚醒向上、右上肢筋緊張の軽減、関節可動域改善を認め、起立、立位保持は膝折れなく中等度介助となった。日常生活では発話量と右上肢使用の機会増加を認めた。機能向上に伴い家族からは動けるようになった、できる事が増えた等前向きな発言が聞かれた。4か月後に家族よりトイレでの排泄希望が聞かれ新たに介助下でのポータブルトイレ使用を目標に設定した。

    【考察】本症例の介入を通して離床プログラムは長期臥床後の高齢者へも可能であり、さらに身体機能、基本動作能力の向上を通し家族の介護に対する意識の変化を得る事が可能となる事が考えられた。

  • 貴田岡 正史
    日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌
    2017年 34 巻 1 号 2-6
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/28
    ジャーナル フリー HTML

    超音波の臨床医学への適応は和賀井ら先人の努力によりその基礎から臨床応用まで,日本が世界に先駆けて研究を進めてきた。その中で乳腺・甲状腺をはじめとする表在臓器は比較的早い時期から超音波の臨床的有用性の検討がなされてきた。甲状腺における超音波診断の意義は結節性病変の存在診断と良悪性の鑑別診断が優先されてきた。甲状腺結節の超音波診断基準策定はその生みの苦しみを経て,より完成度の高いものへと昇華され,さらに進化しつつある。甲状腺の超音波診断への国民の関心は極めて高く,血流評価やわが国における縦横比の豊富な症例数による評価,エラストグラフィの積極的な臨床応用とこれからやるべき課題は多い。

  • *八岡 利昌, *浅見 昇吾
    日本死の臨床研究会年次大会予稿集
    2024年 47 巻 P26-1
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/07/25
    会議録・要旨集 認証あり
  • 佐藤 秀昭, 富岡 佳久, 中村 哲也, 小田 慎, 大木 稔也, 今井 博久
    医療薬学
    2019年 45 巻 3 号 164-170
    発行日: 2019/03/10
    公開日: 2020/03/11
    ジャーナル フリー

    Pharmacists regularly use test values that are either provided by patients or that are recorded in out-patient prescriptions to identify potential adverse reactions to medications, to verify prescription accuracy (e.g., confirm the dose), and to provide patients with guidance on how to take their medications. However, there are no published evaluations of actual submissions from patients to pharmacies of test results that they received from their medical institutions. We administered a questionnaire and found a strong correlation between the submission of test results to pharmacies and test-result requests from both primary-care pharmacies (odds ratio: 2.4; 95% confidence interval: 1.5-3.5; P value < 0.001) and general pharmacies (odds ratio: 2.9; 95% confidence interval: 2.0-4.1; P value < 0.001). Primarycare and general pharmacy requests for test-result reports are useful measures for encouraging patient submission of test-result reports. In the future, non-hospital pharmacists should gain experience in explaining the significance of sharing test values with patients, verifying prescriptions, and helping patients avoid adverse reactions according to their test values, and pharmacists should work hard to change the existing preconceptions of their role in regional medicine. It is important for the patient community to understand that non-hospital pharmacists not only distribute their medicine, but they also play a beneficial role in guiding patientsʼ drug therapies.

  • 鈴木 洋子, 庄野 あい子, 大山 恵子, 竹内 由美, 今井 博久, 佐藤 秀昭
    日本医療薬学会年会講演要旨集
    2013年 23 巻 -P3-423
    発行日: 2013/08/28
    公開日: 2019/01/19
    会議録・要旨集 フリー
  • 市原 航, 田辺 寿一, 福井 宗憲
    日本医療薬学会年会講演要旨集
    2014年 24 巻 27-P4PM-016
    発行日: 2014/08/25
    公開日: 2019/01/19
    会議録・要旨集 フリー
  • 西谷 友紀, 久岡 清子, 合田 さやか, 佐々木 健志, 川上 尚美, 植谷 未稀, 間 千晴, 亀岡 喬, 鹿沼 奈央, 足立 雅, 盆子原 唯, 川村 大輔
    日本医療薬学会年会講演要旨集
    2014年 24 巻 27-P4PM-015
    発行日: 2014/08/25
    公開日: 2019/01/19
    会議録・要旨集 フリー
  • 大木 稔也, 庄野 あい子, 土屋 文人, 加勢 泰子, 山内 泰一, 鈴木 洋子, 今井 博久, 佐藤 秀昭
    日本医療薬学会年会講演要旨集
    2014年 24 巻 27-P4PM-014
    発行日: 2014/08/25
    公開日: 2019/01/19
    会議録・要旨集 フリー
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