東京都心部では、旺盛な経済、文化、政治活動を背景として積極的な都市の機能更新が展開されてきた。そしてこれからも都市の豊かさを維持、増進するために持続的に都市の機能更新が行われると考えられる。 このひとつのあり様として、都市開発事業による物理的な整備と整備後の都市空間における都心型
エリアマネジメント
という2つの都市活動の連動が考えられる。本研究の目的は、第一に東京都心部における都市開発事業と
エリアマネジメント
の変遷と昨今の都市政策動向を踏まえて都市開発事業と都心型
エリアマネジメント
の関係性の枠組みを提示することである。第二に提示した枠組みを踏まえて東京ミッドタウン(再開発等促進区を定める地区計画の名称、赤坂九丁目地区地区計画)を具体の事例に選定し、都市開発事業と都心型
エリアマネジメント
の関係性にかかる基本的特徴について考察することである。そして第三に自ら設定した仮説の検証を行うとともに今後の課題を提示することである。研究は、文献および資料調査、関係者ヒアリングにより実施した。
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