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クエリ検索: "オストメイト"
901件中 1-20の結果を表示しています
  • 山本 亜矢, 鈴木 愛美, 赤池 こずえ
    日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
    2001年 5 巻 2 号 12-16
    発行日: 2001年
    公開日: 2023/02/13
    ジャーナル 認証あり

     本研究の目的はストーマ装具費用が

    オストメイト
    のQOLに及ぼす影響を明らかにし、今後のストーマ医療、社会的サポートに反映させるための指標を得ることである。
    オストメイト
    QOL調査票及び独自に作成した質問紙を用いて、経済的側面のQOLを調査した。
     対象は160(男性125、女性35)名で、平均年齢は64.3歳、ストーマ保有年数は平均5.2年であった。
    オストメイト
    QOL調査票総得点の平均得点は125.1点、経済的側面の平均得点は6.0点であった。補装具交付券給付あり(n=112)と給付なし(n=43)の比較では日常生活の経済的圧迫感に有意差はなく、装具にかかる経済的自己負担感(p<0.01)で有意差があった。給付額7,500円以上(n=79)と7,500円未満(n=33)でも装具にかかる経済的自己負担感(p<0.05)で有意差を認めた。また、追加購入額5,000円以上(n=32)と5,000円未満(n=42)の比較でも装具にかかる経済的自己負担感(p<0.01)で有意差を認めた。
     補装具交付券給付の有無、給付額差、自己負担額差は、経済的側面のQOLに影響を与えていた。すべての
    オストメイト
    が平等で十分なサービスを受けられるような社会的サポートが必要であると考える。

  • 平岩 暁子, 大橋 杏香, 平林 由果
    日本衣服学会誌
    2017年 61 巻 1 号 9-18
    発行日: 2017年
    公開日: 2022/03/29
    ジャーナル フリー

      According to a survey of ostomates on clothing, the more anxiety they have with their clothing, the less secure they feel when going out. It was also reported that they felt restricted in their clothing choices, due to the bulge of their pouches or the constant pressure on the waist line area.

      Using the suggestions given by female respondents, such as “remodeled pants”, “a blouse and a skirt that look like a one-piece dress”, and “semi-tight skirts”, clothes were altered to improve the level of satisfaction with their clothing. The lines of all these clothes conceal the pouch, and they are comfortable to wear with no added pressure on the waist line area. The clothing scored high with the participants. Many voiced a desire to wear the altered clothes.

      We would like to create clothes based on the specific suggestions and individual needs of male and female ostomates. We hope widely sharing such knowledge will help improve their quality of life and clothing.

  • 磯崎 奈津子
    日本医科大学医学会雑誌
    2013年 9 巻 3 号 170-175
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/07/08
    ジャーナル フリー
  • 工藤 礼子, 三隅 裕美, 中山 えみ子, 天野 好子, 鈴木 衛
    日本ストーマリハビリテーション学会誌
    2005年 21 巻 1 号 7-11
    発行日: 2005年
    公開日: 2022/04/28
    ジャーナル フリー
     ここ数年娯楽として入浴を楽しむという傾向が高まっている。しかし、ストーマ造設後は自宅以外での入浴を止めている場合も多いのではないかと考え、その現状を明らかにするためストーマ保有者130人を対象に自宅外入浴の実態についてアンケート調査を行った。
     その結果、64名(74%)のストーマ保有者が自宅外入浴を経験していた。経験後は肯定的な感想が多くみられた。未経験の理由は生活習慣によるものと心情的な理由が大半であり、誤解、手技、合併症による理由は少数であった。
     今後ストーマ保有者に対する教育として自宅外入浴経験の実態の広報と入浴指導、セルフケア指導、合併症ケアを含めた適切なケア提供が大切であると考える。
  • 竹井 留美, 前川 厚子, 祖父江 正代, 吉田 和枝, 牧野 雅子
    日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
    2006年 10 巻 2 号 44-50
    発行日: 2006年
    公開日: 2023/01/26
    ジャーナル 認証あり
  • 進藤 勝久, 上川 禎則, 大西 直, 福永 睦, 中田 健
    日本大腸肛門病学会雑誌
    2025年 78 巻 2 号 47-57
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/01/24
    ジャーナル フリー

    目的:ストーマ外来過程終了患者の診療で簡便に利用できる

    オストメイト
    QOL調査票を目指して作成した検証用簡易版を現場で使用して,その妥当性検討で簡易版を完成させる.方法:①既存の短縮版を基に作成した検証用簡易版案を,従来の質問票と併合させてQOL調査票結合版を作成する.結合版への日本オストミー協会(JOA)会員とストーマ外来患者からの回答を統計解析して,検証用簡易版を作成する.②これをQOL外来または経験者に配布し,その回答を解析して簡易版を完成する.成績:検証用簡易版案をJOA会員7,112人中897人(12.6%)と患者56人から得られた953人分の有効回答を因子分析した結果,性的問題の質問を自由記載欄に変更するだけの7問の調査票となった.これをQOL外来システム患者102人と同経験者30人とから得られた回答のうち有効回答128人分(97%)を解析・検討して,9問からなる簡易版を完成した.結論:簡易版調査票が
    オストメイト
    QOL外来システムで簡便に利用できる.

  • 竹井 留美, 前川 厚子, 井口 弘子, 神里 みどり, 吉川 由利子, 安藤 詳子, 渡邉 憲子, 作間 久美, 平井 孝, 中里 博昭
    日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
    2004年 8 巻 2 号 9-13
    発行日: 2004年
    公開日: 2023/02/13
    ジャーナル 認証あり

    【目的】東海大震災が警告される中で、当該地区で活動するKオストミークラブ会員における災害対策の準備状況について明らかにする。
    【対象と方法】Kオストミークラブ会員302名を対象とし、無記名自記式調査法を用い、郵送法によりデータを収集した。倫理的配慮は倫理審査を経た後、研究趣旨と守秘義務を文書で説明し、同意を得た上で調査を実地した。災害対策準備に関する項目を抽出し内容分析した。
    【結果】対象者は211名、回収率は69.9%であった。平均年齢は68.5(SD11.2、幅34~91)歳、ストーマ手術後平均経過年数は12.7(SD10.1、幅0.4~66.8)年であった。災害に対して準備をしているのは150名(71.1%)、ストーマ装具と必要物品、装具商品名、緊急連絡先・病院・身体障害者手帳番号のメモを準備しているのは43名(20.4%)、灌注排便法のみ実地しているのは16名であることが明らかとなった。また、災害対策についての自由記載内容は《非常持ち出し袋の準備》《2週間以上の装具の備蓄》《分散保管》《寝室に保管》の4つのカテゴリーに分類した。
    【まとめ】ストーマ保有者個々が認識すべき災害への準備を促すことが重要である。さらに、医療機関から遠ざかったストーマ保有者には、Kオストミークラブを通じた継続教育の働きかけとネットワークの強化が必要といえる。

  • 逢沢 舞子, 吉村 稔, 堀口 ゆかり, 永井 雅子, 坂爪 友美, 北澤 隆二, 貞廣 莊太郎, 鈴木 俊之, 田中 彰, 岡田 和丈, 大毛 宏喜
    日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
    2013年 29 巻 3 号 67-72
    発行日: 2013年
    公開日: 2020/11/02
    ジャーナル フリー
     
    オストメイト
    にとって臭いは深刻な問題である。消臭機能を有する線維を用いて従来使用している採便袋に被せるだけのストーマ袋カバーを開発し、その消臭効果を通常の綿で作成したカバーと比較した。まず手術直後のイレオストミー患者とコロストミー患者に試作し、コロストミー患者で有用な傾向がみられたため、二次研究ではケアの安定したコロストミー患者34名を対象にして比較した。消臭機能を有するストーマ袋カバーはコロストミー患者の自覚的な臭いの改善に有効であった。
  • 判澤 恵
    日本ストーマリハビリテーション学会誌
    1995年 11 巻 1 号 27-33
    発行日: 1995年
    公開日: 2023/12/27
    ジャーナル フリー
     1987年2月から1993年8月までの間にストーマ装具販売店で行っているストーマケア相談室における相談内容を分析した。来訪者は155名でコロストーマ106例(66.3%),イレオストーマ5例(3.1%),尿路系ストーマ43例(26.9%),その他6例であった。
     来訪理由は①排泄物の洩れ44名(21.9%),②装具の選択42名(20.9%),③スキンケア27名(13.4%)などが多かった。
     来訪者の56.8%が術後1年未満で相談内容は局所管理に関して,術後3年以上経過例では腸脱出,傍ストーマヘルニアなど晩期合併症が主であった。以上の結果から①退院指導の徹底,②退院後のフォローアップの充実を図るなどの重要性を認識した。
  • 高石 道明
    リハビリテーション・エンジニアリング
    2013年 28 巻 2 号 50-54
    発行日: 2013/05/01
    公開日: 2024/05/09
    ジャーナル フリー
  • 菊池 恵美子, 岩波 君代
    日本ストーマリハビリテーション学会誌
    1990年 6 巻 1 号 19-24
    発行日: 1990年
    公開日: 2024/10/31
    ジャーナル フリー
     
    オストメイト
    約570名を対象とした一昨年の基礎調査の中で最も多かった下行S状ストーマ保有者のうち,何らかの生活障害を有していた者は313名(77%)であった。
     その中で,術後5年以上10年未満の86名中装具に問題をもつ16名について,現状を知るための訪問調査を行ったところ,個別には未だ多くの問題や要望が有ることが確認された。
     中でも高齢
    オストメイト
    については,より簡便で皮膚への剌激の少ない装具開発の必要性が感じられた。
  • 鈴木 重雄, 島田 寛治, 佐野 幸子, 大野 智早, 皆川 厚, 星野 宏光
    日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
    2008年 24 巻 2 号 27-33
    発行日: 2008年
    公開日: 2021/10/30
    ジャーナル フリー
     二度に渡る大震災時の緊急支援の配送に関わり、新潟県においてストーマ保有者へのストーマ用品の支援が円滑に行われたことを報告する。
     被災地では、震災による運送業者の不配地域が発生し、著者自らがボランティアとして中越地震時36件、中越沖地震時13件の緊急支援を実施した。支援は被災したストーマ保有者の物理的支援に止まらず、心理的援助にもつながるとして評価すべきであり、地域のセーフティネットの重要性を改めて認識した。その結果、地方型災害時における緊急支援の問題点を明らかにした。
  • 菊池 恵美子
    職業リハビリテーション
    1989年 3 巻 47-52
    発行日: 1989/03/31
    公開日: 2011/03/23
    ジャーナル フリー
    稼働年齢 (18~65才) にある人工肛門造設者281名について, 職業リハビリテーションの観点から分析を加えた結果以下の点が明らかになった。
    1.術前有職者216名 (76.9%) のうち, 術後復職した者は147名であり, 復職率は約68%であった。
    2.復職者のうち原職復帰は47%, 転職8%, 休職3%, 求職3%, 退職38%であった。
    3.術後復職した者の年齢は20~30代では全員が, また40~50代で有意に多く, 60代以上に少なかった。
    4.復職した職種では, 会社員や自営業者が多く, 公務員は低かった。
    5.生活障害のうち, 退職者に比べ, 復職者が有意に多くあげていたのは, 性生活, 性機能障害および排尿障害であった。
    その他, 会議中のガス音や臭いが気になる, 人工肛門 (以下「ストーマ」という) が圧迫されるためラッシュ時には乗れない, 排泄処理の場所がないため社員旅行に行けない等, 彼らが多くの職業生活上の問題を有していることが分かった。
  • 山内 栄子, 松本 葉子, 阪本 恵子
    日本ストーマリハビリテーション学会誌
    2005年 21 巻 2 号 49-57
    発行日: 2005年
    公開日: 2022/04/28
    ジャーナル フリー
     本研究は
    オストメイト
    の性問題に対する看護師のアプローチの構造を明らかにすることを目的に、ストーマケアに携わる看護師10名を対象に半構成的面接法を用いて収集したデータを内容分析した。その結果、看護師は《予測的アプローチ》、《応答アプローチ》、《継続的アプローチ》、《協働的アプローチ》を行っており、これらは正と負の両方向性を有していた。アプローチの方向は、【性問題へのアプローチに対するタブー視】、【
    オストメイト
    の特性による性問題の重要性のランク付け】、【性問題に対する関心の低さ】、【性の未熟さ】、【性問題へのアプローチに対する苦手意識】、【
    オストメイト
    からの相談の有無】によって決定していた。
  • 藤井 公人, 駒屋 憲一, 河合 悠介, 臼井 弘明, 小林 一郎, 森浦 滋明, 松本 隆利, 橋田 弘子
    日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
    2009年 25 巻 2 号 1-8
    発行日: 2009年
    公開日: 2021/09/30
    ジャーナル フリー
     灌注排便法あるいは自然排便法を実施しているストーマ保有者のQOLおよび生活上の問題点を検討し,両者の差異を検討した.ストレス,支援体制,ストーマに対する満足度のストーマ関連QOLでは両者に差はなく,身体的状態,活動性,心理的状態,自尊心,セクシュアリティー,経済的側面の日常生活QOLでは,自尊心で灌注排便法使用者が有意に高いQOLを示した.また入浴様式において両者に差を認め自尊心との関連が示唆された.自然排便法は安全かつ生理的な排便法で全てのストーマ保有者が理解すべきであるが,灌注排便法は,適応および身体的負担に問題がなければQOL上の利点もあり,ストーマ保有者自身の選択を基に習得可能な手技である.
  • 永栄 幸子, 俵 智恵美, 足立 汲子, 早川 幸子, 福井 美香, 松浦 治代
    日本ストーマリハビリテーション学会誌
    1995年 11 巻 1 号 43-57
    発行日: 1995年
    公開日: 2023/12/27
    ジャーナル フリー
     Ostomy Visitor (OV) 制度についての
    オストメイト
    の認識とOVによる面談効果について調査を行った。烏取県内の198名の
    オストメイトに対してオストメイト
    の必要性に関する認識を質問紙により調査した。また,22名の
    オストメイト
    に対してはOVとの面談前と面談4~6週間後にQuality of Life Index (QLI) を用いてQLIの変化を測定し,検討した。
     その結果,
    オストメイト
    がOVとの面談を望む時期は心身が回復し,心理的にもストーマを受け入れられる退院後が最も多かった。OVとの面談の結果,
    オストメイト
    のQLIは心理的Well-Beingが最も上昇し,術後1年以内の人のQLIが最も変化した。以上より,個々の
    オストメイト
    の面談目的と時期を医療者が明確にし,OV制度を導入することによってQOLの向上に寄与することができる。
  • 澤田 公任
    日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
    2007年 23 巻 2 号 19-23
    発行日: 2007年
    公開日: 2021/11/30
    ジャーナル フリー
     著者は、下行結腸やS状結腸人工肛門保有者が、災害時に家屋や上下水道が破壊されても洗腸ができることを目的として、クローズドソフトバックによる洗腸システムを考案した。この方法により
    オストメイト
    は自分が好む時と所で、クローズドソフトバックを自力で加圧して洗腸することができる。この方法は乗用車の中でも洗腸が出来、特別な施設の必要はない。又プライバシーも完全に守ることが出来る。洗腸液は日本薬局方生理食塩液(以下生食液と略)を用いた。洗腸液の種類によっては普段の家庭生活や社会生活でも日常用いることができると思われるが、今後尚検討が必要である。
  • 太田 真裕美, 平山 薫, 関 知子, 小野 尚美
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2008年 57 巻 2J316
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/02/04
    会議録・要旨集 フリー
    〈はじめに〉当院のストーマ患者会「一の木会」(以下、患者会)は、ストーマセルフケアおよび日常生活への支援とストーマ保有者(以下、
    オストメイト
    )同士の交流を深める場を通し精神的支援を図ることを目的として平成元年に発足した。患者会の対象は、
    オストメイト
    とその家族である。発足後20年の間には、参加人数が数名にまで減少した時期があり、患者会の広報活動や内容を見直した。その活動の取り組みと今後の課題を検討したので報告する。
    〈目的〉患者会の活動内容を振り返り、今後の課題を見出すことで、患者のニーズに沿った患者会の運営に活かすことができる。
    〈活動内容〉患者会の運営は、看護部健康管理委員会が主催し、第1木曜日、平日の午後に1時間開催している。第1木曜日に開催していたことから、「一の木会」の名称がついた。発足当初は、年10回開催していたが、徐々に参加人数が減少し数名という時期が続いた。そこで、患者会の参加増員を図るため、開催回数や内容に関して
    オストメイト
    に要望を聞き、そのニーズに合わせて検討した。また、
    オストメイト
    に患者会開催の周知を図るために、外来前など院内の10ヶ所に患者会の開催日時と具体的な内容を明記したカラーポスターを掲示した。そのほか、外来のテレビにテロップを流した。ストーマ外来では受診者へポスターを配布し広報活動を実施した。更に、開催当日には、患者会の開催内容と開始時間を院内放送で流し参加を呼びかけた。入院中の
    オストメイト
    には、病棟看護師が患者会の紹介を行った。平成17年からは開催回数を年4回とし、内容は、ストーマケアや日常生活に関すること、新製品の情報提供、社会福祉制度、災害時の対策などであり、医師、認定看護師、病棟看護師らによる講習会を中心に実施している。他に、患者会に参加している
    オストメイト
    が主体となり年1回日帰り温泉旅行を開催している。
    〈結果〉
    オストメイト
    の平均参加人数は、平成15年度は7.8名であったが、平成19年度には、20.7名と増加し、定着している。その過半数は、継続して参加している
    オストメイト
    である。患者会に参加した
    オストメイト
    に患者会の情報源を尋ねたところ、大多数が「ポスターやテレビのテロップで知った」と答えており、その効果が表れている。また、患者会への要望として、「他の
    オストメイト
    の話が聞きたい」「
    オストメイト
    同士の交流を持ちたいが1時間では時間が不足している」「仕事があるため平日参加は無理」「交通手段が困難である」などの意見が聞かれている。
    〈考察〉
    オストメイト
    の要望を重視し開催回数や内容を検討するとともに、広報活動を増やした結果、ニーズに沿った内容が実施でき患者会の参加者が増加したと考える。今後は、新しくストーマ造設した
    オストメイト
    や若い年齢層の参加を促すために、開催日時などの検討を行うほか、患者会の内容をホームページや院内新聞に掲載するなど違った角度からのアピールも検討する必要がある。
     また、最近では参加者から
    オストメイト
    同士の交流を望む声が聞かれるようになった。これは、患者会の内容が講習会中心であったため、その時間が少なかったことが影響していると考える。そのため、今後は
    オストメイト
    の交流を深める内容を充実させ、患者会の評価を行い、ニーズを把握したうえで企画運営することが必要であると考える。
  • 佐竹 陽子, 新田 紀枝, 石澤 美保子, 前田 由紀, 田中 寿江, 髙島 遊子, 奥村 歳子, 谷口 千夏, 石井 京子, 藤原 千惠子
    日本創傷・オストミー・失禁管理学会誌
    2015年 19 巻 3 号 301-308
    発行日: 2015年
    公開日: 2021/04/30
    ジャーナル フリー

     ストーマ患者が対処すべき困難を乗り越えてきたプロセスに機能する力であるレジリエンスの要素を明らかにすることを目的に、ストーマ患者13名を対象に半構成的面接を実施した。面接内容をGrotberg のレジリエンスの枠組みである周囲からの支援(I have)、個人の内面の強さ(I am)、対処する力(I can)の3つの側面を用いてその概念に含まれる要素を質的記述的に抽出した結果、以下の結論を得た。
     ストーマ患者のレジリエンスの要素として、周囲からの支援(I have)は≪ストーマを理解し支えてくれる家族がいる≫≪ストーマをもつ自分を心身ともに支えてくれる医療者がいる≫≪ストーマ造設後も変わらない仲間がいる≫など4カテゴリー、個人の内面の強さ(I am)は≪ストーマ造設への思いをあるがまま受け入れる≫≪ストーマをもちつつ自分らしく生きる≫≪自分がもつ強みを知っている≫など4カテゴリー、対処する力(I can)は≪

    オストメイト
    としての生活を自立してできる≫≪ストーマ管理に対して無理せず取り組むことができる≫≪精神的に安定して過ごすことができる≫の3カテゴリーが抽出された。
     レジリエンスをもつストーマ患者は、自身のもつ強さを自覚しながらも、ストーマケアを継続して支えてくれる家族や社会、医療者の存在を認識し、無理せず支援を求め精神的に安定した状態でストーマに関するセルフケアを確立していくという過程を経ることが示唆された。

  • 茂野 敬, 梅村 俊彰, 伊井 みず穂, 安田 智美, 道券 夕紀子
    日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
    2017年 33 巻 3 号 71-80
    発行日: 2017年
    公開日: 2020/01/29
    ジャーナル フリー

    退院後のストーマ保有者を対象に、ストーマセルフケア状況と不安、QOLとの関連を検討することを目的として質問紙調査を行った。ストーマセルフケア状況は、「基本的ストーマケア」、「判断に基づくストーマケア」、「社会おける行動」の3因子に分類し、多元配置分散分析、Bonferroniの多重比較を用いて分析を行った。その結果、ストーマセルフケア状況が退院後のストーマ保有者の不安やQOLに関連していることが明らかとなった。中でも、入院中は、「基本的ストーマケア」、「社会における行動」を重視した指導を行い、退院後も継続した支援・サポートを行うことにより、退院後のストーマ保有者の不安を軽減し、QOLを保つことができる可能性が示された。

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