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クエリ検索: "ヌクレオチド"
14,164件中 1-20の結果を表示しています
  • I. 高速液体クロマトグラフィーによる遊離ヌクレオチドの迅速高精度定量法
    飯田 幸男
    日本衛生学雑誌
    1978年 33 巻 2 号 410-416
    発行日: 1978/06/30
    公開日: 2009/02/17
    ジャーナル フリー
    酸化的燐酸化の研究に際して, 迅速でしかも高精度な
    ヌクレオチド
    の定量法の確立が要求される。したがって高速液体クロマトグラフィーによる遊離
    ヌクレオチド
    の定量システムについて検討を行った。その結果, 約16分で10種類の
    ヌクレオチド
    の分類定量が可能になった。遊離
    ヌクレオチド
    の定量に際し, 動物組織, 化学反応系共に酸抽出液をそのまま前処理なしに直接分析器に使用することが可能であった。アデニン
    ヌクレオチド
    は約7分で分離定量が可能であり, ATP, ADP, AMP共に定量限界は10-12モルであった。ミトコンドリアの反応混合液からのアデニン
    ヌクレオチド
    の回収率は良好であり, 酸化的燐酸化の研究に於いて有用な手法となることが解った。人血液, およびマウス脳中の遊離
    ヌクレオチド
    量の正常値についても検討を行った。人血液中のアデニン
    ヌクレオチド
    は酸抽出液でもって, 約7分で定量可能であった。
    本研究に於いて検討を行った定量システムは遊離
    ヌクレオチド
    の分析が重要である生化学, あるいは臨床診断等の分野に応用出来る。
  • シイタケを中心に
    澤田 崇子
    日本調理科学会誌
    2003年 36 巻 3 号 344-350
    発行日: 2003/08/20
    公開日: 2013/04/26
    ジャーナル フリー
  • *安武 愛子, 會澤 純雄, 高橋 諭, 平原 英俊, 成田 榮一
    粘土科学討論会講演要旨集
    2004年 48 巻 B17
    発行日: 2004年
    公開日: 2006/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    近年、
    ヌクレオチド
    は遺伝子治療薬などの分野において注目されており、層状複水酸化物(LDH)層間への
    ヌクレオチド
    の取り込みが可能であれば分子コンテナーなどへの応用が期待される。本研究では、LDHを用いるイオン交換法により、
    ヌクレオチド
    /LDH複合体を合成し、その熱安定性についての検討を行った。TG-IR、TG-MSによる分析の結果、LDH層間へ取り込まれることによる
    ヌクレオチド
    の熱安定性の向上が確認された。
  • 大沼 祐樹, 會澤 純雄, 高橋 諭, 平原 英俊, 成田 榮一
    粘土科学討論会講演要旨集
    2002年 46 巻
    発行日: 2002年
    公開日: 2003/07/07
    会議録・要旨集 フリー
    核酸は遺伝情報を保持、伝達する生体高分子であり、その構成単位が
    ヌクレオチド
    である。本研究では、イオン交換法によりZn-Al及びMg-Al系硝酸型層状複水酸化物(LDH)への
    ヌクレオチド
    の取り込みについて検討を行った。その結果、
    ヌクレオチド
    は混合系においても各LDH層間に取り込まれた。その際、
    ヌクレオチド
    は混合の組み合わせによって取り込み量が変化したが、取り込み比はほぼ一定であることが明らかになった。
  • 腹水癌細胞.癌患肝臓および健康肝臓中のATPの分布について
    坂口 武一, 福元 守, 寺井 二三子
    CHEMOTHERAPY
    1970年 18 巻 6 号 860-864
    発行日: 1970/10/25
    公開日: 2011/03/08
    ジャーナル フリー
    ATP values in sarcoma cell of several kinds were studied, and the values using thin layer chromatography of DEAE-cellulose ionexchanger were determined, and the following results were obtained.
    1) Almost parallel relationship was observed between the distribution of ATP values in liver homogenate and that of ATP values in YOSHIDA sarcoma cell homogenate.
    2) The values in YOSHIDA sarcoma cell were observed higher than those of normal liver of the same time.
    3) ATP amounts in AH 130 sarcoma cell were higher than the average values of normal rat liver homogenate.
    4) ADP and AMP were observed in AH 130 sarcoma cell homogenate and EHRLICH sarcoma cell.The values were given about 1, 500 mcg/g and 2, 000 mcg/g respectively.
  • 馬場 嘉信, 山本 良輔, 与座 範政, 大橋 茂
    分析化学
    1985年 34 巻 11 号 692-694
    発行日: 1985/11/05
    公開日: 2009/05/29
    ジャーナル フリー
    フローインジェクション分析法(FIA)により
    ヌクレオチド
    の定量を行った.
    ヌクレオチド
    と同様に無機リン酸塩も定量できるように,発色試薬としては,酸性のモリブデン(V)-モリブデン(VI)混合溶液を使用した.
    ヌクレオチド
    の試料は,キャリヤー液(水)に注入された後モリブデン試薬と合流する.150℃に保たれた反応コイルを通る間(2.3分)に,
    ヌクレオチド
    は加水分解し,生成したオルトリン酸がモリブデンと反応しヘテロポリブルー錯体を生成する.そしてこの錯体の830nmにおける吸収をモニターする.
    ヌクレオチド
    の加水分解が,反応全体の律速段階であり,その反応速度により検出感度が決まる.オルトリン酸は,加水分解の必要がないのでこのFIAでは,最も感度が良い.従って,
    ヌクレオチド
    のオルトリン酸に対する相対感度を求めると,プリン
    ヌクレオチド
    で約15%,ピリミジン
    ヌクレオチド
    で2%以下であった.又,分析速度は1時間当たり78検体,繰り返し再現性は,相対標準偏差で0.4~4.3%であった.
  • 大島 浩司, 新枦 修, 高崎 興平, 加田 日出美, 鈴木 伸一
    日本養豚学会誌
    2003年 40 巻 2 号 55-64
    発行日: 2003/06/20
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    分娩後の豚11頭から経日的に乳汁を採取し, 高速液体クロマトグラフィー (HPLC) を使用して乳汁中の5'-
    ヌクレオチド
    (CMP, AMP, UMP, IMP, GMP) 濃度を測定した。同時に供試豚の産子について離乳までの育成状況を観察した。
    豚乳中にはCMP, AMP, UMP, IMP及びGMPの5'-
    ヌクレオチド
    が検出された。5'-
    ヌクレオチド
    の濃度は豚間でばらつきが大きく, 分娩後0日目に総5'-
    ヌクレオチド
    濃度が200μmol/100ml以上の乳汁を分泌する豚 (高
    ヌクレオチド
    群) 4頭とその濃度が150μmol/100ml以下の乳汁を分泌する豚 (低
    ヌクレオチド
    群) 7頭の2群に大別できた。高
    ヌクレオチド群と低ヌクレオチド
    群のどちらも総5'-
    ヌクレオチド
    濃度は分娩後1日目に最大値を示し (それぞれ250±92μmol/100ml及び102±78μmol/100ml), その後経日的に減少した。分娩後22日目では, 高
    ヌクレオチド群と低ヌクレオチド
    群に有意差はなかった (それぞれ32±22μmol/100ml及び33±15μmol/100ml)。なおUMPは, 乳汁中に検出された5'-
    ヌクレオチド
    の中で最も高かった。
    ヌクレオチド
    群の出生子豚で出生時体重が1kg以下の虚弱子豚はいなかったが, 低
    ヌクレオチド
    群では出生子豚の約18%が虚弱子豚であった。離乳時までの下痢及び虚弱治療成績では, 高
    ヌクレオチド
    群ではほとんど治療を必要としなかったが, 低
    ヌクレオチド群では高ヌクレオチド
    群に対し, 子豚1頭当たりの処置回数が下痢治療で約15倍, 虚弱治療で約3倍となった。また, 低
    ヌクレオチド
    群の子豚では死亡原因の50%が衰弱死であったが, 高
    ヌクレオチド
    群の子豚では衰弱死がみられなかった。これらの結果より, 豚乳中に含まれる5'-
    ヌクレオチド
    は, 新生子豚の発育にとって重要な役割を持つことが示唆された。
  • 永渕 真也
    腸内細菌学雑誌
    2007年 21 巻 4 号 305-312
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/11/27
    ジャーナル フリー
    本研究では,
    ヌクレオチド
    の投与が,成長期のマウスのヘルパーT細胞(Th)のTh1-Th2バランスおよび粘膜免疫系に与える影響を検討した.その結果,
    ヌクレオチド
    は,成長期のマウスのTh1-Th2バランスをTh1優位にし,抗原特異的IgEを抑制した.このことから,乳児期の
    ヌクレオチド
    の摂取により,アレルギーの発症が抑制される可能性が示唆された.また,粘膜免疫系に関しても,
    ヌクレオチド
    によりγδ型のT細胞レセプターを有する腸管上皮間リンパ球(IEL)の割合,腸管上皮細胞のIL-7産生,および抗原特異的IgA産生が上昇することを明らかにした.従って,
    ヌクレオチド
    の摂取は粘膜免疫系内の細胞間の相互作用にも影響を与えることが示唆された.
  • I. 白かびチーズの熟成中における酸可溶性核酸関連物質の変化
    津郷 友吉, 谷口 宏吉, 林 慶文
    日本畜産学会報
    1967年 38 巻 1 号 18-23
    発行日: 1967/01/25
    公開日: 2008/03/10
    ジャーナル フリー
    Penicillium caseicolumを用いた半硬質白かびチーズの
    ヌクレオチド
    分布を陰イオン交換樹脂(Dowex 1¬8ぎ酸型,メッシュ200~400)を用いたカラムクロマトグラフィーにより分別し,各画分について,りん,糖,塩基の分析およびペーパークロマトグラフィーによつて
    ヌクレオチド
    を同定した.白かびチーズ中に存在する
    ヌクレオチド
    は3'-CMP,環状CMP, 5'-UMP, GTP,UTP, ATPおよびCTPの7種で,また適度の熟成状態である21日目のこれら物質の含有量は100g当りそれぞれ,8.6,13.8,4.7,3.2,4.7,痕跡量および25.9μMである.しかし直接うま味に関連のある
    ヌクレオチド
    はほとんど存在していなかつた.
    ヌクレオチド
    含量は白かびチーズ100g当り60~120μM存在し,この量はチーズの熟成と密接な関係があることを見出した.そしてチーズのこの
    ヌクレオチド
    類の大部分はスターターとして用いたPen. caseicolumの菌体内遊離
    ヌクレオチド
    類が菌の死後その自己分解によつて出現したものと推定された.
  • 紫外線照射によるキノコ類の効果的利用 (第6報)
    桐渕 壽子, 川嶋 かほる
    日本家政学会誌
    1992年 43 巻 10 号 1039-1042
    発行日: 1992/10/15
    公開日: 2010/03/10
    ジャーナル フリー
    紫外線照射したビタミンD2強化エノキタケについて嗜好性を主として5'-
    ヌクレオチド
    について検討した.
    (1) エノキタケの5'-
    ヌクレオチド
    はAMP, IMP およびGMP であった.5'-IMP が最も多く, 次いで5'-GMP で, 5'-AMP は僅かであった.
    (2) 紫外線照射の有無による5'-
    ヌクレオチド
    量への影響はほとんどないといえる.
    (3) 乾燥すると5'-IMP, 5'-GMP 共に著しく増加し, それぞれ約540,260mg/100gであった.乾燥するとグルタミン酸も増加し, 両者の相乗効果により, 生より乾燥エノキタケの方が呈味力が増すと思われた.
    (4) 5'-GMP を5'-IMP に換算すると, 約1,134mg/100gとなり, シイタケの700mg/100g, かつお節の600mg/100gよりはるかに多かった.
    (5) エノキタケの旨味は口あたりはやわらかで, あと味が長く残る5'-
    ヌクレオチド
    を多く含むので嗜好の面で非常に好ましいと思われた.
  • イヌ切断肢内骨格筋のアデニンヌクレオチド濃度,尿酸濃度の経時的変化について
    高橋 文人, 室田 景久, 富田 泰次, 宮川 忠彦, 入山 啓治, 吉浦 昌彦
    プリン・ピリミジン代謝
    1991年 15 巻 1 号 1-8
    発行日: 1991年
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
    ヒトでの切断肢再接着術の適応を決定し,成績を予測するための基礎的研究としてイヌの切断肢の骨格筋に含まれるアデニン
    ヌクレオチド
    濃度およびエネルギー代謝の最終生産物である尿酸濃度の経時的変化について検討した.
    イヌの上腕を中央部で切断, これを室温(18℃)で保存し,切断直後,切断後1,2,3,5,8,12時間の計7回にわたって尺側手根屈筋から検体を採取し,それぞれのATP,ADP,AMP,尿酸濃度を測定したところ,ATP濃度と尿酸濃度とは負の相関関係を示し,ATP濃度は経時的に減少,尿酸濃度は増加していた.
    以上の成績から,切断肢の骨格筋内のATP濃度,尿酸濃度は阻血により生じる骨格筋の無酸素障害の程度を知るのに有用と考える.
  • 国中 明
    日本農芸化学会誌
    1960年 34 巻 6 号 489-492
    発行日: 1960年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    核酸関連化合物のうち,プリン・ピリミジン塩基類,ヌクレオシド類, 2'-及び3'-モノ
    ヌクレオチド類ポリヌクレオチド
    類には単独ではほとんどうま味がないが, 6-ヒドロキシプリン誘導体の5'-モノ
    ヌクレオチド
    類には独特の呈味作用があり,これら呈味
    ヌクレオチド
    類とL-グルタミン酸ナトリウムの間に味に関し顕著な特異的相乗作用がみとめられた.
  • 村上 高
    日本作物学会紀事
    1970年 39 巻 4 号 409-417
    発行日: 1970/12/28
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    Acid soluble nucleotides of wheat were surveyed at the one month after heading. They were extracted with cold perchloric acid and separated by chromatography on columns of Dowex 1(C1-), followed by repeated paper chromatography. The nucleotide compostition of wheat is presented in table 5. The detected nucleotides in the grain were adenosine monophosphate (AMP), adenosine diphosphate (ADP), ADP-glucose, ADP-X1, ADP-X3, adenosine triphosphate (ATP), uridine monophoshate (UMP), uridine diphosphate (UDP), UDP-glucose, UDP-X3, uridine triphosphate (UTP), cytidine monophosphate (CMP) and guanosine derivatives. In leaves and culms, only AMP and ADP were detected. The total nucleotides were 12.39 μmoles in 75 g fresh weight of grains, while 0.35 μmoles in the leaves and culms. Thus, the contents of nucleotides in leaves and culms were approximately 3% of those in grains. ATP and ADP-sugar were not detected in leaves and culms. These nucleotides were probably decomposed to AMP and ADP during senescence. In grains, ADP- and UDP- sugars were main derivatives of adenosirle and uridine. ADP-sugar and UDP-sugar occupied 54% and 58% of respective nucleotides. As reported in the previous paper, rice contained UDP-glucose in the leaves and culms at the stage of one month after flowering, but wheat did not as described above. These differences may reflect that leaves and culms of rice are less senescent than those of wheat at this stage. Wheat, whose ears were cut off at the flowering stage, were grown further one month. The detected nucleotides from leaves arLd culms of these treated plants were AMP, ADP, ATP, UMP, UDP, UDP-glucose, UDP-X3 and CMP. ADP-sugar and UTP which were detected in non-treated plants were not found in treated plants. The contents of nucleotides in treated plants were about 20% of those from the non-treated plants. Only AMP was greater in treated plants than in non-treated. Adenosine derivatives were predominant in treated plants. The treated plants contained less UDP-glucose and more AMP in their acid soluble nucleotide pool than non-treated plants. When ears were cut off, leaves and culms were probably substituted for ears to pool acid soluble nucleotides. Identification of the nucleotide sugar of fraction f, j and I (see figure 1) was tried. After mild hydrolysis with 20% acetic acid, several sugars were detected on paper chromatogram (see figure 3). Glucose (X2), maltose (X3) and fructose (X1) were tentatively identified after comparison with Rf values (Rglucose values) of authentic samples.
  • 食品中の5'-リボヌクレオチドについて(その2) 魚貝肉および食肉中の5'-リボヌクレオチド
    中島 宣郎, 市川 恒平, 鎌田 政喜, 藤田 栄一郎
    日本農芸化学会誌
    1961年 35 巻 9 号 803-808
    発行日: 1961年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    魚貝肉および食肉中の5'-りボ
    ヌクレオチド
    を過塩素酸で抽出し,イオン交換クロマトグラフィーで分離定量した.魚肉,食肉は5'-IMPを含む特有の
    ヌクレオチド
    ・パターンをもち,水産無脊椎動物はアデノシン系の
    ヌクレオチド
    の多いパターンを,魚の血合肉および牛の肝臓(市販品)は
    ヌクレオチド
    をほとんど含まない一つのパターンを示すことを明らかにした.これらの中には5'-GMPは微量しか認められない.
  • 今川 弘, 鳥生 裕美, 清水 正夫, 滝野 慶則
    日本農芸化学会誌
    1979年 53 巻 4 号 117-122
    発行日: 1979年
    公開日: 2008/11/21
    ジャーナル フリー
    茶葉から新たに分別調製したRNase画分がRNAから2'-
    ヌクレオチド
    を生成することを認めたので,その性質を調べた.
    本酵素はRNA分解作用の至適pHが6.0で, RNAをCMP以外の3種の2'-モノ
    ヌクレオチドとオリゴヌクレオチド
    に分解する.また, 4種の2', 3'-環状
    ヌクレオチド
    をいずれも速やかに2'-
    ヌクレオチド
    に分解し,その速度はA>PではApAのホスホジエステル結合を分解する速度の約250倍であった.
    これらの結果から,紅茶に含まれている2'-
    ヌクレオチド
    の生成には本酵素が関与しているものと考えられる.
  • 牛乳の加熱処理による影響
    津郷 友吉, 谷口 宏吉, 長尾 昭雄, 辻 博康
    栄養と食糧
    1965年 17 巻 5 号 347-351
    発行日: 1965/02/20
    公開日: 2009/11/16
    ジャーナル フリー
    牛乳中の
    ヌクレオチド
    を陰イオン交換樹脂 (Dowex 1×8ぎ酸型, メッシュ200~400) を用いたカラムクロマトグラフィーによって分析した。牛乳中に存在する
    ヌクレオチド
    はCMPとAMPで, その量は100ml当りそれぞれ2.02mgおよび0.18mgである。
    牛乳に5種の
    ヌクレオチド
    (AMP, CMP, GMP, IMP, UMP) を100ml当り各5mg添加した後, 加熱して,
    ヌクレオチド
    の牛乳中における熱安定性を試験した。ホスファターゼ活性を加熱処理して破壊した牛乳に添加して, 加熱した場合, 115℃, 15分の加熱によっても添加した
    ヌクレオチド
    の大部分は変化を受けない。しかし原料乳に添加した場合, 加熱によって乳のホスフアターゼの作用を受け, 実験を行なった添加濃度では,
    ヌクレオチド
    の大部分が脱りん酸を受けヌクレオシド 変化する。このことは牛乳に
    ヌクレオチド
    を添加する 合, 乳中のホスファターゼを不活性化した後, 行なう きであることを示している。
    乳中に最初から存在している
    ヌクレオチド
    (CMP) 乳のホスファターゼ作用を受けない。この最初から存 している
    ヌクレオチド
    のホスファターゼ安定性につい 若干検討を行なった。
  • (第2報)紅茶のヌクレオチドについて
    滝野 慶則, 今川 弘
    日本食品工業学会誌
    1973年 20 巻 4 号 143-150
    発行日: 1973/04/15
    公開日: 2011/02/17
    ジャーナル フリー
    紅茶の熱水抽出液についてイオン交換クロマトグラフィーによる
    ヌクレオチド
    の分離・同定・定量を行なった。
    国産および外国産の数種の紅茶はいずれも互に近似した
    ヌクレオチド
    パターンを示すが,緑茶とは非常に異なり5'-AMP, 5'-CMP, 5'-GMP, 5'-UMP, ADPなどの5'-リボ
    ヌクレオチド
    のほかに,各
    ヌクレオチド
    の2'-および3'-異性体の存在が認められた。またグアノシンが検出確認され,紅茶製造中には
    ヌクレオチド
    および核酸の酵素的分解がおこっていることが明らかになった。
  • *平川 祐太, 掛川 武, 古川 義博
    日本地球化学会年会要旨集
    2019年 66 巻
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/11/20
    会議録・要旨集 フリー

    ヌクレオチド
    はRNAの単量体であり、生命にとって必要不可欠な物質である。現在の生命はリボースリン酸と核酸塩基の反応によって
    ヌクレオチド
    を生合成しているが、先行研究の多くはヌクレオシドのリン酸化によって非生物合成を試みている。しかし、ヌクレオシドの合成反応は異性体が多く生成するという問題があり、初期地球においてヌクレオシドのリン酸化によって
    ヌクレオチド
    が生成したのかは明らかでない。生合成と同様の経路で
    ヌクレオチド
    を生成する場合、リボースのリン酸化が必要だが、リボースは不安定な糖であるため分解が予想される。本研究では、ホウ酸がリボースを安定化させる作用を持つことに着目し、ホウ酸とリン酸化触媒の尿素存在下でのリボースのリン酸化実験を行なった。実験の結果、リボースリン酸を含むリン酸化糖が生成していることが確かめられた。このことから、初期地球の尿素とホウ酸が存在する環境では、リン酸化したリボースが生成され、
    ヌクレオチド
    の生成に繋がっていったことが示唆される。

  • (第3報)茶葉の核酸分解酵素系によるRNAの分解
    今川 弘, 滝野 慶則, 清水 正夫
    日本食品工業学会誌
    1976年 23 巻 3 号 138-144
    発行日: 1976/03/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    (1) 紅茶製造中における核酸成分の変化に関与する核酸分解酵素系を検討するために,茶葉から調製した粗酵素をDEAE-セルロースカラムで分別し,主要画分についてRNAの分解作用を調べ, 5′-
    ヌクレオチド
    を生成するエンドヌクレアーゼと2′,3′-環状
    ヌクレオチド
    を生ずるRNaseの存在を認めた。
    (2) RNase含有画分をセファデックスカラムで分別し, PMase, PDase両活性を含まないRNaseを得た。本酵素は至適pH5.5で熱安定性が高く, RNAを分解して2′,3′-環状
    ヌクレオチドとオリゴヌクレオチド
    を生じ,その際G>pの生成が最も顕著であった。また環状ヌクレチドを3′-
    ヌクレオチド
    に加水分解するが,その速度は非常におそい。
    これらの結果から,紅茶に含まれている2′-および3′-
    ヌクレオチド
    は茶葉RNAからRNaseの作用によって生じた2′,3′-環状
    ヌクレオチド
    が母体となり,これらがRNase, PDaseの作用および非酵素的分解をうけて生成したものと考えられる
  • (第1報)ナチュラルチーズ製造中における添加ヌクレオチドの変化
    林 慶文, 吉野 梅夫, 津郷 友吉
    日本食品工業学会誌
    1970年 17 巻 1 号 6-9
    発行日: 1970/01/15
    公開日: 2010/01/20
    ジャーナル フリー
    原料乳またはチーズカードに添加した
    ヌクレオチド
    (5'-IMPおよび5'-GMP)のチーズ製造中における変化を検討した。
    ヌクレオチド
    およびオロット酸は牛乳中で63℃,30分または115℃,15分の加熱に対しても安定である。しかし,原料乳に
    ヌクレオチド
    を添加しても,カード生成のときにホエーの方へ90%以上が流失し,チーズカードにはわずかしか残存しない。塩漬液に0.215%の
    ヌクレオチド
    を加え,これにチードカードを5℃,48時間浸すと食塩とともに約0.038%の
    ヌクレオチド
    がチーズに浸透した。この
    ヌクレオチド
    は4ヵ月のチーズ熟成中に30~40%が減少した。5'-IMPが5'-GMPよりすみやかに減少したが,これは5'-IMPが乳酸菌により利用されやすいためと思われる。本実験の結果からはチーズに
    ヌクレオチド
    を添加するにはナチュラルチーズ製造時に行なうのは不適当で,プロセスチーズ製造の際に添加するのがよいと思われる。
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