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クエリ検索: "ハクチョウ"
620件中 1-20の結果を表示しています
  • 渡辺 朝一, 鈴木 康
    伊豆沼・内沼研究報告
    2019年 13 巻 67-73
    発行日: 2019/09/30
    公開日: 2019/09/30
    ジャーナル フリー

    2005 年12 月11 日,越後平野の水田地帯の一角にある休耕田において,コ

    ハクチョウ
    137 羽がケイヌビエの種子を採食していた.コ
    ハクチョウ
    による休耕田の利用は希である.

  • 渡辺 朝一
    日本鳥学会誌
    2012年 61 巻 2 号 283-288
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/11/07
    ジャーナル フリー
     茨城県菅生沼のマコモ群落で,1998年から2004年にかけ,越冬するコ
    ハクチョウ
    群によるマコモ地下茎への採食圧が,翌夏のマコモ群落地上部の成長に与える影響を調査した.調査開始以前まで,コ
    ハクチョウ
    の採食圧が加わり,マコモ地上部が旺盛に成長していたマコモ群落の一部を実験区とし,コ
    ハクチョウ
    の渡来期にネットを張り,コ
    ハクチョウ
    の採食圧がマコモの地下茎に及ばないようにした.翌秋期に,実験区の内外に1 m×1 mの方形枠を複数設定し,マコモ群落地上部の刈り取りを行ない,マコモ地上部乾重量の推移を記録した.コ
    ハクチョウ
    の採食を妨害後,2年目から,マコモが旺盛に成長していた実験区内の地上部現存量は少なくなり,実験区外のそれと比較して小さくなった.このことから,冬期のコ
    ハクチョウ
    のマコモ地下茎への採食圧は,翌成長期のマコモ地上部の成長に正の影響を与えていることが示唆された.
  • 渡辺 朝一
    Bird Research
    2009年 5 巻 S11-S15
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/16
    ジャーナル フリー
    越冬期前半の2004年12月11日と,越冬期の後半の2005年 2月26日に,越後平野水田において,コ
    ハクチョウ
    が水田面と畦畔をどのように利用しているかを調査した.その結果,コ
    ハクチョウ
    は採食地として,越冬期の前半も後半も水田面を選好している可能性が示された.
  • ブラジル マーク
    山階鳥類研究所研究報告
    2002年 33 巻 2 号 210-212
    発行日: 2002/03/20
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    旧北亜区に広い分布を持つオオ
    ハクチョウ
    (Cygnus cygnus)は,ほぼ完全に植物食であり,さまざまな種類の植物を食することが記録されている。通常は,入り江や河口,川の流域,湖などの見通しの良い湿地,湿地の周辺や近接の原野,農地などで採餌するので,これまでに陸生の森林植物が食草になったという記録はない。
    1997年3月6日,東北海道の屈斜路湖(43°25'N,144°25'E)で越冬中のオオ
    ハクチョウ
    を観察中,少数のオオ
    ハクチョウ
    からなる群れが珍しい採餌行動をするのを観察した。この群れは,凍結していない湖岸の水面から岸に上がり,森に向かって数メートル歩いて行った。例年になく暖かな気候が続いたため,通常は地面を覆っている雪も融けており,この
    ハクチョウ
    たちは,ところどころ露出した林床で背の低いササsp.を食していた。おそらく,近寄りやすい場所にササがあったのと,枯れていないササの葉に引き寄せられたのだろう。北海道で冬期間,オオ
    ハクチョウ
    が陸上で採餌するのはまれであり,森林で採餌するオオ
    ハクチョウ
    が観察されるのも異例のことである。日本の北海道で観察されたこのオオ
    ハクチョウ
    によるササの葉の採餌は,陸生の森林植物を採餌するオオ
    ハクチョウ
    の初の観察記録であると考えられる。
  • *宗村 広昭, 武田 育郎, 増永 二之
    水文・水資源学会研究発表会要旨集
    2009年 22 巻 P80
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/25
    会議録・要旨集 フリー
    ハクチョウ
    が飛来した冬水田んぼの田面水水質を分析した結果,水田へ導水直後は低濃度を示したが,その後濃度上昇する傾向が伺えた.2007年11月から2008年3月までの平均濃度を見ると,TN:8.52mg/L,TP:0.98mg/L,TOC:17.4mg/Lであり,伯太川の濃度(灌漑水)と比べると非常に高濃度であった.窒素成分のうち70%以上をアンモニア態窒素が占めており,コ
    ハクチョウ
    の糞尿の影響が大きいと考えられた.またコ
    ハクチョウ
    の行動を観察した結果,多くのコ
    ハクチョウ
    は午前10時頃までに餌場へと移動することが観察された(この移動は朝の気温と関連があるようであった).さらに採取したコ
    ハクチョウ
    の糞を分析し,幾つかの仮定を用いてコ
    ハクチョウ
    が11月から2月の間に水田内に排泄する窒素およびリン量を推定した結果,灌漑期の施肥量と比べて,窒素で同程度,リンで3割程度,田面への供給があると推定された.
  • 渡辺 朝一, 鈴木 康
    Bird Research
    2007年 3 巻 S1-S5
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/01
    ジャーナル フリー
    ハクチョウ
    は通常「濾し取り採食」によって落ち籾を採食したり,「ちぎり採食」によって水田面に自生する越年生の草本を採食したりするが,まれに嘴で地面を掘り返す「掘り進み採食」をすることがある.「掘り進み採食」について調査したところ,この採食法は,おもに 2月20日以降に観察された.また,糞内容を分析した結果,クログワイを採食しているものと思われた.
  • 渡辺 朝一, 田尻 浩伸
    山階鳥類学雑誌
    2018年 49 巻 2 号 53-62
    発行日: 2018/02/28
    公開日: 2019/02/28
    ジャーナル フリー

    We investigated conditions of stubble used by Bewick's Swans Cygnus columbianus for foraging at a rice Oryza sativa field zone of Nishikanbara area near Lake Sakata in Echigo Plain in Niigata Prefecture, where many Bewick's Swans winter. Field observations were conducted on 23th November and 21th December 2003, and 12th January and 15th February 2004. Swans seemed to select stubble on unplowed land where the degree of vegetation cover was low and the cover degree of scattered rice straw was high.

  • Mark BRAZIL

    1983年 32 巻 4 号 155
    発行日: 1983/12/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    ハクチョウ
    (Cygnus sp.)とカモ類(Anas sp.)とが一緒に採食しているのは,ありふれたことである.
    ハクチョウ
    はごく近くのカモを一寸つつくか,追っぱらうだけで,それ以上の攻撃行動をとることはまずない.筆者は,1978年8月7日アイスランドにおいて,1羽のオオ
    ハクチョウ
    が雌に連れられたヒドリガモの幼鳥を襲い,嘴でつつき殺すのを目撃した.これは,オオ
    ハクチョウ
    の行動としてはきわめて異常である.
  • ブラジル マーク
    山階鳥類研究所研究報告
    2002年 33 巻 2 号 204-209
    発行日: 2002/03/20
    公開日: 2008/11/10
    ジャーナル フリー
    ハクチョウ
    (Cygnus)類においては,繁殖地の気候的条件,営巣から育雛までの繁殖期間が長期に渡ることなどの制約により,一腹の卵しか産まないのが普通である。コ
    ハクチョウ
    のクラッチサイズは通常3~5卵,まれに2~6卵である。コ
    ハクチョウ
    の繁殖のやり直しおよび2回目の繁殖はいずれも記録されていない。コ
    ハクチョウ
    の子供は2冬目あるいはそれ以降の冬も数年間は親鳥とともに行動し,数回目の冬を迎えても親鳥と合流することがあるが,このような場合,その年生まれの若鳥とそれ以前に生まれた若鳥との間には,はっきりとした年齢の違いが見られる。大型の水鳥における集団育雛(brood amalgamation)はまれであり,アジアに生息する
    ハクチョウ
    類では知られておらず,コ
    ハクチョウ
    の場合,どの生息地でも確認されたことがない。
    2000年11月4日北海道稚内市大沼(45°20'N,142°E)で,12羽の雛を伴っているコ
    ハクチョウ
    成鳥のつがいが発見された。その日の午後は13:00~17:00頃までずっと,12羽の雛は明らかにこの2羽の成鳥とともに行動していた。また,このグループはひとつの家族として,大沼に生息するコ
    ハクチョウ
    の中心的な群れとは異なる場所で採餌と休息を行なっていた。
    ハクチョウ
    は,
    ハクチョウ
    類の中でももっともよく研究されているにもかかわらず,これまでに集団育雛が記録されたことはない。これは,何らかの点で,彼らの生態がこのような行動を抑止,あるいは少なくとも制限しているものと考えられる。したがって,野生コ
    ハクチョウ
    のつがいが12羽の雛を伴っているのが観察されたことは例外的である。
    これまでに記録のある最大クラッチサイズが6卵であるとするならば,今回の観察は少なくとも,例外的に大きなクラッチ二腹の集団育雛ということになる。しかしながら,同じ場所,同じ年に6羽の雛からなる例外的に大きなクラッチが生まれる可能性はほとんどないので,おそらくこれは三腹あるいはそれ以上の集団育雛であると考えられる。12羽の雛はいずれもその年(2000年)生まれの若い個体で,月齢も近かったが,羽毛の灰色の程度に若干の違いが認められた。これは明らかに彼らが同腹でないことを示すものである。残念なことにこの観察は1日だけのものであるので,今回観察された集団育雛の関係が長期に渡るものであったかどうかは不明である。
  • 林 俊夫

    1982年 31 巻 1 号 1-16
    発行日: 1982/08/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    (1)諏訪湖に1974年以来飛来するコ
    ハクチョウ
    をその bill pattern によって個体識別を行い,また幼鳥の bill pattern の発達を調べた.成鳥•亜成鳥の bill pattern は大別してa型とb型の2型に類別でき,a型の方が多かった.
    (2)幼鳥の bill prttern の発達は,短期間に相当進行し,3月末には成長後の bill pattern がある程度予想できるようになってくるが,post nareal area が不確定のままで残るため,第2冬の bill pattern は11月の再渡来まで確定しない.しかし,諏訪湖の例では,3月末から11月への bill pattern 発達の連続性は明らかであった.
    (3)以上の個体識別の結果,1つがいの雌雄のコ
    ハクチョウ
    が毎年その年生れの幼鳥を連れて飛来していることが判明した.幼鳥の数は,親鳥の成熟につれて多くなり,6年目をピークに,以後は減ってきている.
    (4)家族群の中に,前年までの幼鳥の成長した亜成鳥が,1羽か2羽加わっているのが見られた.そのうち,第4冬まで家族群に加わった亜成鳥が1例あった.しかし,多くの場合第2冬から亜成鳥群を作り,親鳥の家族群と同一越冬地で過すか,別の越冬地に行くと思われた.
    (5)親鳥のつがいは,行動(採餌や休息)の先頭に立って,採餌:場所を決定したり休息場所を選定する雌と,家族群が採餌を行う場合,その安全のため常に見張りを心掛ける雄と,その役割り分担が明確である.
    (6)亜成鳥群は,飛来も家族群とは別の日であり,休眠や採餌も別の場所で行うのが普通であるが,合併して行動することも多く,採餌や休眠の場合も割合に近い所である場合が多かった.亜成鳥群の中に2羽がつがいになっているように見えるものがあり,また1羽だけの独身のものもいた.亜成鳥群は,家族群にくらべその結びつきはずっとゆるいように見えた.
  • 渡辺 朝一, 渡辺 央, 山本 明, 清水 幸男
    日本鳥学会誌
    2008年 57 巻 2 号 97-107
    発行日: 2008/11/01
    公開日: 2008/12/09
    ジャーナル フリー
    1997年11月から1998年2月にかけ,日本国内の12の池沼でガン・
    ハクチョウ
    類の食物内容を調査した.オオヒシクイ,オオ
    ハクチョウ
    ,コ
    ハクチョウ
    は,複数の池沼で水草を採食しているところが多く記録された.この三種類とも,マコモの地下茎が池沼における食物内容の50%以上を占めていた.ヨシやヒメガマ,沈水植物に対する採食行動はごくわずかであり,これらの種のガン・
    ハクチョウ
    類に対する食物資源としての重要性は低いものと思われた.オオヒシクイ,オオ
    ハクチョウ
    は頻繁に池沼で採食する種であり,マガンはあまり池沼で採食しないものと考えられた.コ
    ハクチョウ
    も複数の池沼で採食が記録されたが,越冬個体数の多い越後平野での記録が比較的少なく,多くの個体群は池沼であまり採食しないようであった.マコモの地下茎に対する採食方法では,オオ
    ハクチョウ
    では水面での採食が,コ
    ハクチョウ
    では地上での採食が多く記録され,マコモの生育条件により利用者が異なる可能性が示された.
  • 中村 茂, 浅川 満彦
    日本野生動物医学会誌
    2001年 6 巻 1 号 27-33
    発行日: 2001年
    公開日: 2018/05/04
    ジャーナル フリー
    カモ目の寄生線虫相を明らかにする目的で,北海道内の野生から採集されたカワアイサMergus merganser,クロガモMelanitta nigra,マガモAnas platyrhynchos,コガモA. crecca,オシドリAix galericulata,
    コハクチョウ
    Cygnus bewickiiおよび
    オオハクチョウ
    C. cygnusの消化管を検索した。その結果,Pseudocapillaria mergi(宿主:コガモ,オオ
    ハクチョウ
    ),Contracaecum sp.(宿主:カワアイサ),Amidostomum anseris(宿主:マガモ,コ
    ハクチョウ
    ,オオ
    ハクチョウ
    ),Tetrameres fissispina(宿主:マガモ)およびPhysaloptera sp.(宿主:コガモ)の5種の線虫が検出された。P. mergiA. anserisは日本初記録,T. fissispinaPhysaloptera sp.はそれぞれの宿主種で初めての記載であった。また,道内で広範に分布すること,および宿主域が広いことから,A. anserisはカモ目に普通の寄生虫であることが示唆された。
  • 飯嶋 良朗

    1984年 33 巻 2-3 号 80
    発行日: 1984/11/25
    公開日: 2007/09/28
    ジャーナル フリー
    オオ
    ハクチョウ
    は水生植物を主食としており,わずかに貝類や小魚類も捕食するといわれている.筆者は,1984年3月20日,北海道広尾郡大樹町の歴舟川河口近くにあるサケ捕獲場の小池において,オオ
    ハクチョウ
    の若鳥が設置された魚網に絡まって死んでいる2羽のマガモを嘴でつっつき,肉を食べているのを目撃した.池には2羽の成鳥と4羽の若鳥が観察され,主に若鳥がマガモの死肉を食べていたようである.オオ
    ハクチョウ
    が網に絡まったマガモを殺してから食べたのか,死んでから食べたのかは確認できなかった.オオ
    ハクチョウ
    の食習性としては,きわめて奇妙なものといえる.
  • 藤本 泰文, 嶋田 哲郎, 井上 公人, 高橋 佑亮, 速水 裕樹
    保全生態学研究
    2020年 25 巻 1 号 論文ID: 1825
    発行日: 2020/05/15
    公開日: 2020/06/28
    [早期公開] 公開日: 2020/05/15
    ジャーナル オープンアクセス

    ラムサール条約湿地である伊豆沼・内沼で、冬季の水位が例年よりも平均 26 cm低下した 2016/17年は、過去最高の 6,461羽のオオ

    ハクチョウ
    が沼に飛来した。その分布を定点カメラで分析したところ、前年には湖岸域でも沖合でもオオ
    ハクチョウ
    の分布数は少なかったが、 2016/17年には分布数が 3.6倍に増加し、主に湖岸域に分布していた。オオ
    ハクチョウ
    は水底を掘り、数 cm -30 cmの長さのレンコンを採食していた。 2016/17の冬にオオ
    ハクチョウ
    が分布していた湖岸域では、翌夏にはハス群落が消失した。一方、ほとんど分布していなかった沖合ではハス群落に変化は見られなかった。ハス群落が消失した湖岸域の水深は、例年約 1.0 mであったが、この年には 0.74 mに低下し、オオ
    ハクチョウ
    が水底のレンコンを採食可能な条件になっていた。これらの結果から、オオ
    ハクチョウ
    の採食活動がハス群落の消失をもたらしたと考えた。この採食活動により 64.4 haのハス群落が消失し、開放水面となった。伊豆沼の溶存酸素濃度は前年よりも高い値を示し、沼の溶存酸素濃度分布と開放水面の分布との間には正の相関関係が見られた。水位低下によって生じたオオ
    ハクチョウ
    の採食活動は、沼のハス群落の分布や水質に影響を及ぼしていた。

  • 村瀬 敏之, 後藤 郁男, 前出 吉光
    日本獣医師会雑誌
    1991年 44 巻 8 号 832-836
    発行日: 1991/08/20
    公開日: 2011/06/17
    ジャーナル フリー
    1990年4月から5月に, 北海道宮島沼において18羽の
    ハクチョウ
    ならびに80羽のマガンが鉛散弾の摂取による鉛中毒のたあに衰弱, あるいは死亡して発見された. それらのうち27羽のマガン, 4羽のオオ
    ハクチョウ
    および2羽のコ
    ハクチョウ
    についてdisodium calcium ethylenediaminetetraacetate (Ca-EDTA) を用いて治療を行った. 初診時の血中鉛濃度は,
    ハクチョウ
    で3.2~8.0μg/ml (平均4.6), マガンでは0.4~23.0μg/ml (平均5.6) であった. すべての
    ハクチョウ
    において4~40個 (平均17) の, マガンでは22羽において1~48個 (平均10.5) の鉛粒が胃内に認められた. 治療により血中鉛濃度は1週間で初診時の約1/2から1/5に低下した. マガン27羽中11羽が3~8週間で回復した. 治療による食欲の回復とともに, 鉛粒はすみやかに溶解し, 17~52日目にX線上から消失した.
    いっぽう, 残り16羽のマガンならびに全ての
    ハクチョウ
    では治療とともに血中鉛濃度は低下したものの, 食欲の回復を認めず4週間以内に死亡した.
  • 岩淵 藍子, 中野 和典, 千葉 信男, 野村 宗弘, 西村 修
    土木学会論文集G
    2008年 64 巻 2 号 123-131
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/06/20
    ジャーナル フリー
     本研究では,
    ハクチョウ
    の餌となるマコモの成長と生育基盤厚さおよび
    ハクチョウ
    の摂食の関係について調査した.その結果,
    ハクチョウ
    の摂食による撹乱がない場合,生育基盤厚さの増大に伴う株の大型化は地上部生産量および地下茎生産量を増大させることが明らかとなった.一方,撹乱がある場合には,生育基盤厚さの大きい場所は摂食により生成された浮きマコモが漂着しやすく,これにより株の大型化がより促進され地上部生産量は増大するが,地下茎については株によって伸長が空間的に制限されるため生産量が減少することが明らかとなった.これらから,
    ハクチョウ
    の餌となるマコモの地下茎をより効果的・効率的に生産するためには,生育基盤厚さを確保するだけでなく,株の流出や流入・定着を制御することが重要であることが明らかとなった.
  • 嶋田 哲郎
    伊豆沼・内沼研究報告
    2007年 1 巻 27-34
    発行日: 2007年
    公開日: 2017/11/10
    ジャーナル フリー

    伊豆沼・内沼周辺の水田生態系を代表するガンカモ類であるマガンとオオ

    ハクチョウ
    を対象に,沼北部の水田地域で2004/05 年の越冬期に環境利用の調査を行なった.マガンは10 時以降調査地域に飛来して活動した一方で,オオ
    ハクチョウ
    は調査地域へ午前中,順次飛来した.マガンとオオ
    ハクチョウ
    の主な行動は採食と休息であった.環境利用をみると,マガンでは12 月に秋耕水田で個体数密度が高かったが,11,2 月ではコンバイン水田,畦での密度が高く,特に採食個体の密度はコンバイン水田と畦で高かった.マガンとは対照的に,オオ
    ハクチョウ
    は採食,休息ともふゆみずたんぼとその周辺の畦の密度が高かった.両種の違いは,マガンが主につまみ取り型の採食方法をもつのに対し,オオ
    ハクチョウ
    は水と籾を一緒に食べて水を嘴の脇から出すという漉し取り型の採食方法をもつことによると考えられる.

  • 嶋田 哲郎, 森 晃
    伊豆沼・内沼研究報告
    2019年 13 巻 37-43
    発行日: 2019/09/30
    公開日: 2019/09/30
    ジャーナル フリー

    宮城県は他県では年1 回であるガンカモ類の個体数調査を年3 回実施しているが,その意義を生かした解析はこれまでなかった.ここでは

    ハクチョウ
    類に着目し,11 月から1 月にかけて個体数増加率を秋の渡りの進み具合,1 月から3 月にかけての個体数減少率を春の渡りの進み具合とし,気象条件と給餌との関係を分析した.2000/01年から2014/15年までの15年間の調査において,宮城県で1 月に記録された
    ハクチョウ
    類の平均個体数は11月では3,870羽,1月では13,057羽,3月では3,230 羽であった.
    ハクチョウ
    類の増減率と環境要因の関係をみると,宮城県の
    ハクチョウ
    類は12 月の降雪量が多いほど秋の渡りが早く進み,2 月の降雪量が少ないほど春の渡りが早く進んだ.一方で,増減率と給餌箇所数には有意性は認められなかった.

  • 久内清孝
    植物研究雑誌
    1947年 21 巻 5-6 号 111
    発行日: 1947/10/25
    公開日: 2023/04/03
    ジャーナル フリー
  • 前川文夫
    植物研究雑誌
    1936年 12 巻 8 号 598-599
    発行日: 1936/08/25
    公開日: 2023/04/05
    ジャーナル フリー
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