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クエリ検索: "ポリヴェーガル理論"
20件中 1-20の結果を表示しています
  • 竹林 直紀
    バイオフィードバック研究
    2024年 51 巻 1 号 1-2
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/04/25
    ジャーナル フリー
  • 津田 真人
    心身医学
    2024年 64 巻 3 号 232-238
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/05/01
    ジャーナル フリー

    心身相関を,脳の中枢と身体の末梢の双方向的な相互関係と捉え直すなら,その媒介変数として,自律神経系の働きの意義が改めて注目される.その観点から,心臓の精神生理学的研究を通して,自律神経系の新たな見方を提示したのが「

    ポリヴェーガル理論
    」である.迷走神経の遠心路が,哺乳類以降2分される解剖学的事実に基づき,自律神経系を背側迷走神経複合体/交感神経系/腹側迷走神経複合体の3段階で把握することで,この理論は,①交感神経系による “闘うか逃げるか” の可動化システムに加え,背側迷走神経複合体による “凍りつき” ~ “虚脱” の不動化システムの2種類の防衛反応を提示し,②腹側迷走神経複合体による “安全感” の社会的関与システムにより,自律神経レベルにも固有の社会的な機能を提示し,ストレスのみならずトラウマの①発症と②回復のメカニズムの解明に寄与する.本稿では,このことが心身相関に対してもつ意義と課題を検討する.

  • 重田 ちさと, 上野 恭子, 栗原 加代, 宇留野 由紀子, 長津 貴子
    日本看護科学会誌
    2023年 43 巻 362-371
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/08
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    目的:不穏状態を呈し,精神科病院に入院となった初対面の患者に対する,精神科看護師の入院時の対応プロセスを明らかにすることを目的とした.

    方法:修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチを用いた探索的質的研究であり,精神科看護師12名を対象に半構造化面接を実施した.

    結果:不穏状態を呈する初対面の精神疾患患者に対する看護師の入院時の対応は,【脅かさない接近】から始まり,【患者が体験している世界のイメージ】をしながら,患者に【味方であるという認識の促進】を図るプロセスであった.また,このプロセスは【味方であり続けるためのセルフマネジメント】が支えており,さらに【通じ合う感性を探る姿勢】という看護師の信念が基盤になっていた.

    結論:精神科看護師は患者と通じ合える感性があるという信念があり,入院時から私はあなたの味方であるというメッセージを患者に送り続けることが重要であることが示唆された.

  • 宮地 尚子
    小児の精神と神経
    2022年 61 巻 4 号 297-305
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/01/05
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    本稿では,臨床事例を紹介しながら,トラウマの語りづらさを考察し,トラウマを抱えた人々に寄り添う支援のあり方について考える.まず,トラウマとは何かを説明する.次に,トラウマの語りづらさについて「環状島モデル」を用いて考察する.環状島は,語りの不在を表す<内海>が真ん中にあるドーナツ型の島であり,当事者の発話可能性や,当事者・支援者・傍観者といった人々の関係性とポジショナリティ,トラウマに対する社会の無理解・偏見などを視覚的に分析することができる.次に,臨床でのアプローチとして,支援者が自分の中の聞きづらさを振り返ることの重要性や,子ども支援においては養育者への支援が重要であることなどを述べる.最後に,支援者の傷つきやケアについて考える.トラウマにていねいに関わり,トラウマを耕すことは,当事者にとっても支援者にとってもよい精神科医療の実現につながる.
  • 小野 真樹(著)
    八木 淳子
    小児の精神と神経
    2022年 62 巻 1 号 86-
    発行日: 2022/04/01
    公開日: 2022/04/01
    ジャーナル 認証あり
  • 岡野 憲一郎
    小児の精神と神経
    2024年 64 巻 1 号 13-20
    発行日: 2024/04/01
    公開日: 2024/04/01
    ジャーナル 認証あり
  • ―心身相関が教えてくれること―
    竹端 佑介
    心身健康科学
    2023年 19 巻 2 号 63-67
    発行日: 2023/09/01
    公開日: 2023/09/01
    ジャーナル フリー
  • 伊藤 宏文
    自律神経
    2022年 59 巻 3 号 320-326
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/11/03
    ジャーナル フリー

    慢性上咽頭炎の治療法の1つに上咽頭擦過療法(EAT)がある.本研究はEATが自律神経機能に及ぼす影響を解明することを目的として,慢性上咽頭炎症例27名の心電図記録について心拍変動解析を行った.EATを安静時,鼻腔内診察時,経鼻的擦過時,経口的擦過時の4つのイベントに分類した.4つのイベント毎にHR,CVRR,ccv HF,L/Hの4項目を測定して統計的検討を行なった.結果,経鼻的擦過時にはHRの減少とccv HFの増加を認めた.経口的擦過時にはHR,CVRRの増加を認めた.EATは心拍変動に影響を及ぼし,経鼻的擦過時には副交感神経を刺激し,経口的擦過時には交感神経と副交感神経の両方を刺激して咽頭反射を誘発していると考えられた.EATは興奮性と抑制性の相反性刺激により自律神経機能を賦活化すると考えられた.

  • 「自分」が語り出される,まさにその時に着目して
    木谷 岐子
    質的心理学研究
    2021年 20 巻 Special 号 S59-S65
    発行日: 2021年
    公開日: 2021/12/29
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    自閉スペクトラム症の女性当事者が,似た体験を持つ他者と関わり合い,対話することには,具体的にどのよう な効用があるのか。この問いを明らかにすることが本研究の目的である。本研究の調査対象は,知的な遅れを伴 わない,自閉スペクトラム症の女性当事者が集う,ピアサポートグループ26 回分の対話データである。分析方法 として,まず,対話データを文字化し,やりとりされる対話を繰り返し観察した。次に,「自分」が語り出される, まさにその時と捉えられる対話が生じているデータに着目し,会話分析の手法を用いて検証を行った。分析の結 果,ピアサポートグループの対話には,“なぞる”,“ずれを感じる”,“なぞりを呼び込む”,“ずらす” という4 つ の対話の要素が含まれていることが示された。4 つの対話の要素の中でも,特に,“なぞりを呼び込む”と,“ずらす” やりとりは,対話する相手の心身態勢に積極的な交渉をもちかける能動的なやりとりであると考察した。
  • 中野 葉子
    ブリーフサイコセラピー研究
    2024年 32 巻 2 号 53-63
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/11
    ジャーナル 認証あり

    本研究では,トラウマケアにブレインスポッティング(BSP)を用いたDV被害女性の事例を報告した。ドロップアウトを避けるための配慮と,共感的な表現による心理教育をとおして,クライエント(Cl)に被害者としての当事者性が芽生え,BSPの導入に至った。6回のBSPセッションののち,DV場面を想起した際の恐怖と不快な身体感覚が消失し,「過去の出来事は『悪い思い出』のひとつ」という認識の変化があった。過去の成功体験を思い出すなかで,Clは自信と主体性を回復することができた。そこには,強い恐怖感から不動化し,トラウマ処理が停滞した場面でのセラピストの介入が寄与したと考えられる。BSPは,本事例のように同居を継続し,さまざまな制約があるなかで,「逃げない/逃げられない」DV被害者が自分のために意思決定していく力を引き出すトラウマケアのひとつとして期待できる。

  • 淵野 俊二
    小児の精神と神経
    2019年 59 巻 1 号 31-39
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/04/04
    ジャーナル 認証あり
  • 豊田 英嗣
    心身医学
    2023年 63 巻 6 号 525-531
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/11/01
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    循環器疾患は心理的ディストレスを高率に誘発する.心理的ディストレスとはうつと不安を含む個人が経験する不快な主観的状態である.ディストレス,とりわけうつは心血管疾患の罹患と死亡率にも関連する.心血管疾患とうつの間には生物学的メカニズム,行動学的メカニズム,そして喪失体験などの要因が介在することが知られており,両者はお互い持続的に影響し絡み合う病態である.さらに,心血管疾患とトラウマとの間にも潜在的な増幅効果が示唆されている.トラウマは当然ながらディストレスをもたらしうる.すなわち,心疾患とディストレスを抱える人の深淵にトラウマの存在を洞察することが大切であろう.医療者はトラウマケアの視点をもつことにより,安心安全を与えることの意義を深く理解してより適切な態度でその人に寄り添うことができるであろう.

  • 梅崎 薫
    保健医療福祉科学
    2020年 10 巻 16-25
    発行日: 2020年
    公開日: 2021/04/03
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     健康な14名の学生を対象に、日本版修復的対話トーキングサークル(以下、トーキングサークル)と自由な雑談会に参加してもらい不安低下を比較する。学生を2群に分け、トーキングサークル参加の3か月後に雑談会に参加する7名をトーキングサークル先行群、雑談会の後にトーキングサークル参加する7名を雑談会先行群とし、クロスオーバースタディで比較する。トーキングサークルと雑談会の参加直前直後に心理テストSTAI(状態不安と特性不安)、参加前と参加一週間後に気分プロフィールテストPOMS2を実施する。両群の学生各7名の男女比・年齢に差はなかった。両群ともトーキングサークル参加で状態不安・特性不安の統計的有意な低下を認め、雑談会では特性不安の有意な低下を認めなかった。気分プロフィールPOMS2では両群とも差を認めなかった。統計解析ソフトはSPSS.21verである。トーキングサークルは1回の参加でも状況不安および特性不安を低下させる効果があると考えられる。

  • 鹿島 なつめ
    教育心理学研究
    2020年 68 巻 3 号 266-278
    発行日: 2020/09/30
    公開日: 2021/02/18
    ジャーナル フリー

     本研究の目的は,幼児の否定的感情の自己制御と養育者の否定的感情への関わり,Child Behavior Checklist (CBCL) における外向尺度・内向尺度で表される非行・攻撃的問題行動と不安・抑うつ的問題行動の関連を縦断的調査から検討し,幼児期に問題行動が顕在化するプロセスを明らかにすることであった。初年度3―4歳児クラスの調査対象児132名のうち,91名(男子47名,女子44名)の幼児と85名の養育者が3―4歳,4―5歳,5―6歳時3時点の縦断的調査の対象となった。幼児に対しては否定的感情に関する図版を用いた面接調査を行い,養育者には子どもの否定的感情への対処に関する質問紙(CCNES)とChild Behavior Checklist (CBCL) への回答を求めた。結果より,子どもの否定的感情表出への養育者の処罰・軽視反応は否定的感情制御に影響せず,3―4歳時の外向尺度・内向尺度に表される問題行動と直接相互作用していた。一方,3―4歳時の否定的感情制御は幼児期後期の非行・攻撃的問題行動の発展を抑制していた。ここから否定的感情に関する概念的思考が可能になることが非行・攻撃的問題行動の発展を抑制すると考えられた。

  • テイラー 栄子, 河原 加代子
    日本保健科学学会誌
    2022年 24 巻 4 号 238-247
    発行日: 2022年
    公開日: 2024/02/17
    ジャーナル フリー
     指定訪問看護事業所における管理者による訪問看護師への教育支援の特徴を明らかに し,訪問看護師教育の示唆を得ることを目的とした。首都圏 6 カ所の事業所の管理者に対 して半構成的面接法を実施しデーターを収集した。データーは帰納的に分析し,研究対象 者ごとのサブカテゴリーをパターンコーディングし教育支援の特徴を出した。管理者女性 6 名の平均年齢は 50.3 歳,管理者経験平均年数は 14.7 年であった。分析の結果,教育支 援には【管理者独自の仕組み】,【専門職の自律に向けた支援】,【安心して安全に働ける環 境作り】の 3 つの大カテゴリーが生成され,11 の教育支援の特徴が明らかになった。管 理者は学習機会の循環・看護師相互教授などの仕組みを作り,他の看護師の経験から学べ るように支援をすると共に,看護師を療養者同様大事にし , 心理的安全性を重視した環境 作りをしていたことが明らかになった。今後,訪問看護師への人材育成に活用できると考 えられる。
  • 佃 由紀子
    繊維製品消費科学
    2022年 63 巻 5 号 297-303
    発行日: 2022/05/25
    公開日: 2022/05/25
    ジャーナル 認証あり
  • 小山 なつ
    日本ペインクリニック学会誌
    2022年 29 巻 4 号 47-55
    発行日: 2022/04/25
    公開日: 2022/04/25
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    神経系における「抑制機構」は,単に伝導・伝達されつつある信号の遮断や減弱を引き起こすとは限らない.感覚の情報処理における「側方抑制」は,感覚情報のコントラストを上げる仕組みに深く関わっている.カブトガニの複眼の研究で最初に報告され,ヒトでは網膜における視細胞と水平細胞の間の相反性シナプスによる側方抑制が,双極細胞の受容野を限局させる役割を果たしている.体性感覚系においても類似の抑制機構があり,どこが痛いのかをピンポイントに判別できることに結びつくとも考えられる.中脳中心灰白質(PAG)は単なる痛みの制御に関わる神経核ではなく,多彩な機能がある.PAGは脳の広汎な領域と双方向性の線維連絡があり,睡眠・覚醒や性行動にも関与し,循環系,呼吸器系,体温調節などの自律神経系を介する制御に関わる.背外側PAGが関与するノルアドレナリン神経系を介する下行性の疼痛制御系も,腹外側PAGが関与するセロトニン神経系を介する疼痛制御系も,抑制系だけでなく,促進系として機能する可能性がある.痛みの発現も下行性疼痛制御系も共に,侵害刺激に対抗するための生体防御機構の一部であり,脳内に何重にも存在するホメオスタシスを維持するための神経回路によって引き起こされると考えられる.

  • ―心因性の喘息を参考に考える―
    謝 淇榕, 田中 彰吾
    人体科学
    2022年 31 巻 1 号 1-12
    発行日: 2022/08/15
    公開日: 2022/08/28
    ジャーナル フリー

    現代社会において、呼吸と心身の相互関係に気づき、呼吸法を通じてストレスを解消する人々や、乱れなく穏やかな心身の状態を追求する人々は増えているようである。ただし、呼吸についての科学的研究に目を向けると、ストレスが呼吸の乱れを引き起こすその背景や、呼吸法が心身を安定させていく学習のメカニズムについて、原理的な考察を加えた研究はほとんどない。本論文では、呼吸器疾患である「喘息」、特に心身相関である心因性の喘息を取り上げ、フロイトのヒステリー理論や、心身症の神経科学的なメカニズムを参照し、心因性の喘息を発症する過程に潜む学習メカニズムを整理し、望ましく穏やかな呼吸を訓練・学習することの意義を考察する。

  • 「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」と私の運動から
    中村 平
    文化人類学
    2022年 87 巻 2 号 264-284
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2023/02/16
    ジャーナル フリー

    「PTSDの復員日本兵と暮らした家族が語り合う会」と私の運動を記述対象に、日本軍兵士の子と孫世代のトラウマのオートエスノグラフィ実践を行った。復員日本兵のトラウマについては近年、研究と社会認知が進んでおり、本稿はさらにその下の2つの世代へのトラウマ的影響を、黒井秋夫や筆者のオートエスノグラフィックな詳細な記述から浮かび上がらせ、複雑性トラウマや世代間伝達の最新研究に節合した。日本社会において復員日本兵は「社会の手のひら返し」にあい、その苦悩が公式に知られ治癒されることはなく、その苦悩と暴力は形を変えて下の世代に負の影響を与えている。「語り合う会」の活動とそれを動かす力は、復員日本兵のPTSDを隠匿した国の責任も問うている。またこれらの運動は次世代をも排除せず、さらには被害者である中国人との対話的出会いを含みつつ、未来への「和解」も志向する。個人的な経験が社会文化に節合していることを可視化するオートエスノグラフィは、周縁から中心へ言説介入し、構成的に書くことにより事実に介入し、旧来の「客観的」記述としてのエスノグラフィを刷新する、過去と未来をつないでいく言説実践である。

  • 〜診察室を飛び出す医療〜
    三ケ田 智弘
    野外教育研究
    2023年 26 巻 89-100
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/04/24
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