あるメディアを知的に扱うということは, そのメディアのコンテンツであるデータそのものを扱うだけでなく, そのメディアのコンテンツの持つ意味内容までを扱うということである.さらに
マルチメディア
場合, それを構成する各メディアの持つ意味内容, およびメディア間の意味的関係までを含めたものが
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の意味内容となるため, それらを扱わなければ,
マルチメディア
を真に知的に扱っていることにならない.さて, そのような意味内容を記述することによって, 知的な
マルチメディア
コンテンツを構築することが可能となり, 知的検索をはじめとした様々な応用が実現可能となるのであるが, その知的な
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コンテンツを構築する際に, メディアの内容を人間が意味解釈を行って記述していくのでは, 人的資源上, 限界がある.そこで, そのような意味内容をデータから自動生成しよう, というのが本研究である.本研究では,
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コンテンツとしてインターネット上で公開されている写真ニュースを扱っている.写真ニュースは記事本文と写真画像からなるが, その記事本文中の人名と写真中の顔画像領域との対応関係を, 人名と顔画像領域の出現形態を学習することにより推定するシステムを構築した.また, その推定結果を利用する応用システムとして,
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人物検索システムを実装した.
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