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クエリ検索: "中島早苗"
72件中 1-20の結果を表示しています
  • *中島 早苗
    日本体育学会大会予稿集
    2016年 67 巻
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/02/24
    会議録・要旨集 フリー

     近年、労働者におけるストレスや慢性的な疲労の蓄積によって身体的および精神的な健康問題を惹起することが懸念されている。そこで、ビジネスパーソンの疲労感や精神的および身体的なストレスの有無を主観的に評価するとともに、生理学的な指標を用いて客観的に評価することを目的とした。対象者は、都心部に在勤するビジネスパーソン、男女20-30代の男女12名であった。方法は、生理学的な指標による評価として唾液アミラーゼの測定を1日6回(起床直後、起床から3、6、9、12時間後、就寝前)、連続する7日間実施した。また主観的な指標による評価として、10段階のメモリを付加したVisual Analogue Scale (VAS)を用いた。その結果、唾液アミラーゼの測定値を就業日と休日で比較すると、休日に対して就業日の測定値は起床直後と起床から3時間後に高値を示す傾向がみられた。VASは、起床直後では就業日も休日も同レベルであったが、起床直後から就寝前までの時間経過とともに休日と比較して就業日の数値で顕著に高値を示した。

  • *中島 早苗
    日本体育学会大会予稿集
    2017年 68 巻
    発行日: 2017年
    公開日: 2018/02/15
    会議録・要旨集 フリー

    【背景】体内で余分なタンパク質と糖が合成してできる有害な構成物であるAdvance Glycation End-Products(AGE)は自然の状態でも体内でつくられるが、これらが過度に蓄積されていくと、AGEの蓄積が骨粗鬆症、アルツハイマー、動脈硬化、皮膚老化などの原因の1つとして関与するという報告がある。また体内AGEは加齢とともに蓄積するといわれおり、数多くの疾患や老化に進展に関与する報告がある。またAGE値と筋力には相関があるという報告もある。しかし、現時点では特に若年層におけるデータが少ないため、生活習慣病等のリスクが高いとされる年齢層の数値と比較対象となりうるデータが少ない。【目的】女子大学生を対象としたAGE値と筋力を測定し、その関連を調べた。【方法】皮膚のAGE蓄積量を測定することで、体内のAGE蓄積を測定することを応用化したTruAgeスキャナー(Diagnoptics製)を用いた。筋力は握力及び背筋力を測定した。【結果】AGEは若年層の測定値として年相応の数値であり、女子大学生におけるAGEの測定値と筋力には相関がなかった。

  • 和久井 紀貴, 高山 竜司, 金川 武徳, 向津 隆規, 一森 美生江, 中野 茂, 永井 英成, 五十嵐 良典, 住野 泰清
    日本門脈圧亢進症学会雑誌
    2012年 18 巻 1 号 14-18
    発行日: 2012/02/29
    公開日: 2014/12/26
    ジャーナル フリー
    【目的】Sonazoid造影US(SUS)における肝実質のperfusionの違いが,門脈圧亢進症により惹起される合併症発現率の予測に有用か否か明らかにする.
    【対象と方法】対象はSUSを施行したC型慢性肝疾患253例.超音波装置は東芝AplioXGを用いSonazoid静注後30秒間,右肋間走査で肝S5領域と右腎の染影動態を記録した.記録した動画でParametric Imagingを作成し,肝実質のperfusionをカラー表示下で検討した.
    【成績】肝実質のperfusionが門脈主体であるもの(Pパターン:P),門脈と肝動脈の両方であるもの(APパターン:AP),肝動脈主体であるもの(Aパターン:A)の3つに分類することができた.検討の結果,食道静脈瘤(+)例,脾腫(+)例はPと比べ,AP,Aで有意に増加した(p<0.01).また腹水(+)例はPでは認められず,AP,Aで有意に増加した(p<0.01).
    【結論】Parametric Imagingは門脈圧亢進症により惹起される合併症発現率の予測に有用であった.
  • 長谷川 孝子, 沼沢 忠祐
    名古屋文理短期大学紀要
    1991年 16 巻 91-94
    発行日: 1991/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    パン調製時のバター添加が及ぼす影響をパン生地と調製パン及び1日保存したパンについてレオメーターによる弾性率と応力緩和率の物性値と水分量を測定した.また調製パンについては水分活性を測定した.パンにおけるバター添加による物性値と水分動向を明らかにした.1)調製パンの水分量は生地中の水分量が高いものが高かった.またバター添加量が多くなるにつれて焙焼時の水分蒸散が増大した.2)調製パンの弾性率はバター添加量が多くなるにしたがって低かった.バター添加によって1日保存でのパン弾性率の上昇を抑える効果が認められた.3)パン生地の応力緩和率はバター添加量が多くなるにつれて増大した.4)調製パンの応力緩和率は焙焼後O日ではバター添加量が多くなるにつれて低下したが1日保存したパンでは応力緩和率は増大し,バター添加量が多くなるにしたがって大きくなった.5)パンの水分活性はバター添加量が多くなるにつれて,水分量は低いのにかかわらず高くなった.6)パンの水分活性は1日保存によってパン中の水分量は減少したにもかかわらず,上昇傾向を示した.
  • 渡部 琢也
    学校保健研究
    2025年 66 巻 4 号 209-212
    発行日: 2025/01/20
    公開日: 2025/02/13
    ジャーナル 認証あり
  • ―基礎的検討―
    大江 宏, 山崎 康夫
    日本経営診断学会論集
    2010年 10 巻 155-162
    発行日: 2010年
    公開日: 2011/04/30
    ジャーナル フリー
    本研究は,従来の社会性診断,環境性診断,あるいはCSR診断ではカバーできなくなった企業経営の新しい存立条件をサスティナビリティとして捉え,その診断的枠組を提示することを目的とする。企業活動が経済,環境,社会の3側面に与えるインパクトを分析・評価することで,企業のサスティナビリティ度を判断できると考える。すなわち,トリプルボトムラインの統合的な把握である。そのための基本的な方法はステークホルダー・アプローチである。ここでは,中小企業とサスティナビリティについて紹介し,その中で中小企業向けの診断評価プログラムの開発について論述するものである。本研究では,主要なステークホルダーとサスティナビリティの関係の解明に取組み,サスティナビリティ診断の基準および指標開発のための基礎的検討を行った。
  • 中島 早苗, 渋谷 和俊, 神山 直久, 住野 泰清
    超音波医学
    2010年 37 巻 5 号 593-600
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/09/22
    ジャーナル 認証あり
    目的:肝実質から得られるスペックルシグナルの統計的解析を応用して,慢性肝疾患の組織性状診断を行う.対象と方法:肝生検で病理診断を得たHCV関連慢性肝疾患65例を対象とし,脂肪肝及び大酒家,腹壁の厚い症例は除外した.装置は東芝AplioTMXGを使用.Radio-frequency(RF)信号振幅の確率密度分布の統計学的解析を応用したソフトウェアを用いて,Rayleigh分布から著しく逸脱した強い信号を含む領域をBモード画像上に赤く重畳表示した(本研究ではこれをUS-Redと呼ぶ).画像上に占めるUS-Red%と病理組織から得られた情報とを比較検討した.結果:US-Redは,主に線維の伸長による線維性架橋及び線維性隔壁による音響学的反射面を反映し,US-Red%は線維化ステージの進行につれ統計学的に有意に増加した.また,肝硬変症例ではUS-Red%のばらつきが大きく,大結節性の肝硬変では小結節性の肝硬変よりUS-Red%は有意に高値であった.結論:RF信号の統計的解析を応用したカラーイメージの検討は,線維化ステージ(F1-3)の推測や肝硬変症例における結節の大小の評価に有用である.加えて,病変の進行につれて増加する音響学的反射面をカラーイメージとして視覚的に捉えられることは,臨床的に有益な情報となると考えられる.
  • 長谷川 孝子, 沼沢 忠祐
    名古屋文理短期大学紀要
    1990年 15 巻 65-69
    発行日: 1990/04/01
    公開日: 2019/07/01
    研究報告書・技術報告書 フリー
    パンの水,砂糖の配合差及び乳化剤の添加が及ぼす影響をパン生地,調製パン,1日保存パンについてレオメーターによる弾性率の物性値と水分量を測定した.またパンについては水分活性も測定し,パンにおける配合差を物性値と水分量から明らかにした.1)調製パンの水分量は水添加の高いものが高く,砂糖添加3%と6%の差は焙焼,保存時とも6%添加が水分の蒸散を抑える傾向がみられた.2)乳化剤によって,焙焼,保存時とも水分の蒸散を抑える効果があった.中でも1%モノステアリン酸グリセロール添加の効果が高かった.3)パン生地の弾性率は水添加量と反比例した.4)調製パンの弾性率は砂糖添加量に大きく関係し,6%砂糖添加が3%添加より弾性率は低く,軟らかいパンであった.また6%砂糖参加では1日保存で弾性率の上昇を抑える効果が著しかった.5)乳化剤添加のパン弾性率は無添加パンに比べ,焙焼,保存時とも低かった.中でも1%添加がその効果が大きかった.6)パンの水分活性は1日保存によっパン中の水分量は減少したにもかかわらず,上昇傾向を示した.終りに本研究はエリザベス・アーノルド富士財団の研究費助成によった.また本研究に対し,ご好意下さいましたフジパン株式会社ならびに同財団及びご指導頂いた諸先生に深く感謝の意を表します.
  • 前田 隆昭, 米本 仁巳, 萩原 進, 谷口 正幸, 間佐古 将則
    園芸学研究
    2008年 7 巻 1 号 71-74
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/01/25
    ジャーナル フリー
    実サンショウの高価格販売には,ハウス栽培による早期出荷が有効である.しかし,一般的に他家受粉を必要とする作物のハウス栽培では単位面積当たりの収量を増加させるために,人工受粉技術を確立する必要がある.人工受粉での結果率を高めるためには,発芽率の高い花粉を用いる必要があり,受粉に用いる花粉の発芽能力を知るための好適な培地条件を明らかにする必要がある.そこで,開花初期および盛期の新鮮花粉を用いて,ショ糖濃度およびホウ酸濃度の異なる寒天培地上における花粉発芽率を求めるとともに花粉管長を測定し,好適な培養温度も検討した.その結果,2%寒天培地上での開花初期および盛期の花粉発芽率は,培地のショ糖濃度がそれぞれ15%および15~20%で高く,両時期の花粉ともに花粉管長はショ糖濃度が15~25%で比較的優れた.培養温度は両時期の花粉ともに30℃で発芽率が高くなり,花粉管長は開花初期および盛期の花粉でそれぞれ20~30℃および15~35℃で比較的優れた.また,20%のショ糖を含む2%寒天培地に100~1000 ppm濃度のホウ酸を添加した結果,花粉発芽および花粉管長が促進された.
  • 村山 道典, 初瀬 一夫, 小峰 規靖, 青木 秀樹, 玉熊 正悦
    日本臨床外科医学会雑誌
    1997年 58 巻 4 号 868-872
    発行日: 1997/04/25
    公開日: 2009/02/10
    ジャーナル フリー
    症例は46歳の男性で,腹痛・嘔気・嘔吐を主訴として来院.黄疸を伴う胆管炎症状を認めた.腹部超音波検査で胆嚢の腫大,総胆管・膵管の拡張および膵頭部領域に占居性病変を認めた.十二指腸造影では下行脚上部に狭窄を認めた.保存的治療で症状・炎症所見・血液生化学所見や十二指腸の狭窄所見が改善した.しかし, 1年後の腹部超音波検査や腹部CT検査で膵頭部に占拠性病変を認め,十二指腸下行脚上部内側の易出血性隆起性病変が認められたため,膵頭部腫瘍を疑い膵頭十二指腸切除術を施行した.十二指腸下行脚内側の壁は繊維化・炎症性細胞浸潤を伴って高度に肥厚しており,十二指腸壁筋層内に拡張した腺管を伴う膵組織と多発性の小嚢胞を認め,粘膜下にはBrunner腺の過形成を認めた.十二指腸・総胆管・膵頭部の間の溝(groove)を中心とした慢性炎症を認めるが,膵頭部間質の繊維化は軽度であり, groove pancreatitisと考えられた.
  • 高橋 亜希, 市原 真, 外丸 詩野, 木下 静江, 松浦 宏樹, 中垣 里美, 武藤 修一
    超音波検査技術
    2012年 37 巻 6 号 534-539
    発行日: 2012/12/01
    公開日: 2013/02/05
    ジャーナル フリー
  • 島田 和哉
    耳鼻咽喉科展望
    1991年 34 巻 4 号 485-493
    発行日: 1991/08/15
    公開日: 2011/08/10
    ジャーナル フリー
  • 住野 泰清, 松清 靖, 佐藤 綾, 和久井 紀貴, 池原 孝, 丸山 憲一
    超音波医学
    2014年 41 巻 3 号 311-323
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/05/23
    [早期公開] 公開日: 2014/05/02
    ジャーナル 認証あり
    肝臓の血流は,動脈と門脈で供給され肝静脈へと流出する.栄養に富む門脈血は消化管を経た静脈系低圧血流であり,肝病変の影響で容易に動態は変化し,進行した慢性肝疾患では肝流入困難となって門脈圧亢進症へとつながる.動脈は本来,胆道系の栄養を受け持つが,こちらも病態によって変化し,門脈血と相補的な動態をとるとされている.筆者らはこれら肝栄養血流の動態を造影超音波(arrival-time parametric imaginging, perfusion parametric imaginging, arterialization ratioなど)で解析し,肝疾患の病態理解に役立てているので紹介する.まず,慢性肝疾患であるが,病変の進展とともに実質灌流血が門脈主体から動脈主体へと変化する(実質灌流の動脈化).これを利用し,線維化ステージ診断,門亢症発現,門脈側副血行路発達,hyperdynamic circulationなどの推測が可能である.急性肝障害では門脈血流減少なしの動脈化がみられる.炎症回復とともに門脈血由来の灌流が戻るが,戻りが悪いと予後が悪い.アルコール性肝障害では,動脈化が他疾患より高度で,飲酒により増悪する.飲酒チェッカーとしても応用可能である.以上のごとく,栄養血流の動態把握は疾患の診断だけでなく,病態理解の大きな助けとなることを強調したい.
  • 米本 仁巳, 樋口 浩和, 中西 テツ, 富田 栄一
    熱帯農業
    1999年 43 巻 4 号 260-264
    発行日: 1999/12/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    チェリモヤ (Annona cherimola Mill.) ‘Big Sister’を用いて, 開葯前および発芽時の花粉の状態を観察した.花粉は葯の縦状溝から四分子の形態で放出されることが観察された.膨潤した花粉粒の直径は約50μmであった.‘Sabor’, ‘Pierce’, ‘El Bumpo’および‘Villapark’の新鮮花粉を用いて, 人工培地における花粉発芽試験を行った結果, 発芽床の寒天濃度は2%, ショ糖濃度は15~20%のとき, 花粉発芽率と花粉管伸長はともに良好であった.花粉発芽と花粉管伸長は, 温度が22~25℃のときもっとも良好であった.ショ糖15%を含む2%寒天培地にホウ酸を添加したところ, ホウ酸濃度10~500ppmで花粉発芽と花粉管伸長に効果的であった.
  • 小林 道也, 荒木 京二郎, 中村 生也, 柏井 英助, 松浦 喜美夫, 緒方 卓郎
    日本消化器外科学会雑誌
    1995年 28 巻 12 号 2290-2294
    発行日: 1995年
    公開日: 2011/06/08
    ジャーナル フリー
    症例は59歳の男性.7年前より慢性膵炎の診断で近医で加療をうけていた.平成7年2月頃から食事摂取ができなくなり, 近医に入院.上部消化管造影検査で十二指腸下行脚の狭窄, 内視鏡検査でも同部に全周性狭窄を認め当科紹介入院となった.入院時検査成績では腫瘍マーカーはcarcinoembryonicantigen, carbohydrate antigen 19-9ともに上昇を認めなかった.低緊張十二指腸造影で十二指腸下行脚に全周性狭窄を認めた.7年前の検査でも同じ部に狭窄を認めており, 悪性疾患よりもむしろ慢性膵炎などが疑われた.内視鏡的逆行性膵管造影検査で主膵管は全体に拡張していたが壁の不整を認めなかった.また副膵管は造影されなかった.腹部CT検査では腫瘤性病変は認めなかったが膵頭部に限局して石灰化を認めた.開腹時所見でも悪性を疑わせるものはなく本症と診断した.十二指腸十二指腸吻合術を施行した.本邦報告例の検討を加えて報告する.
  • 西村 健志, 鈴木 信親, 三浦 泰朗, 片山 原子, 平田 勝, 田中 潔
    日本臨床外科学会雑誌
    2008年 69 巻 12 号 3309-3312
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/06/11
    ジャーナル フリー
    症例は32歳,女性.主訴は右鼠径部腫瘤・疼痛.以前より自覚していた右鼠径部腫瘤が月経時期に一致して疼痛を認めるようになったため2005年4月に近医受診.手術を勧められたがその後医療機関を受診しなかった.2007年4月中旬に腫瘤の月経時疼痛の増強を認めたため,当院初診.腹圧をかけると鼠径部が膨隆したため,鼠径ヘルニアに併存した子宮内膜症と診断し,同年7月に手術施行.手術時にヘルニア門は内鼠径輪に存在し,ヘルニア嚢先端に腫瘤を認めた.病理組織学的所見で,腫瘤は子宮内膜症であった.術後経過は良好で術後12カ月現在子宮内膜症の再発を認めていない.鼠径ヘルニアに併存した鼠径部子宮内膜症の本邦報告28例を集計し,文献的考察を加えて報告した.
  • 武藤 泰彦, 山田 義直
    日本臨床外科学会雑誌
    2008年 69 巻 12 号 3276-3280
    発行日: 2008年
    公開日: 2009/06/11
    ジャーナル フリー
    鼠径部に発生する子宮内膜症は稀である.今回右鼠径部腫瘤を主訴とし,ヌック水瘤の診断で切除術を行ったところ水瘤内に子宮内膜症を認めた症例を経験したので報告する.症例は36歳未妊娠・未経産女性.右鼠径部に無痛性の腫瘤があるのに気づき来院.触診でヌック水瘤と診断し切除術を行った.右鼠径管内に長径3cm直径2cm大の卵型腫瘤を認めた.内鼠径輪から伸びる嚢状の腹膜組織と連続していたが内腔の交通は認めなかった.術中診断もヌック水瘤でありこれを切除した.腹膜鞘状突起腹膜側断端はメッシュプラグ法で修復した.病理組織検査でヌック水瘤内に子宮内膜と血液貯留を認め,ヌック水瘤内子宮内膜症と診断した.鼠径部の子宮内膜症は稀である.月経時の増大と疼痛を伴う腫瘤が特徴とされ,90%は右側に生じる.外科医・婦人科医はこれを念頭に外科的切除と腹腔内子宮内膜症の検索を行うことが望まれる.
  • 米本 仁巳, 樋口 浩和, 石畑 清武, 富田 栄一
    熱帯農業
    2000年 44 巻 3 号 171-177
    発行日: 2000/09/01
    公開日: 2010/03/19
    ジャーナル フリー
    要約ミカン科の亜熱帯果樹, シロサポテの花粉発芽試験を行なうのに好適な培地条件を明らかにするため, ‘Aoshima’, ‘Vernon’および‘Maltby’の新鮮花粉を用いて, 寒天培地における花粉発芽率と花粉管伸長を測定した.培地のショ糖濃度が5~10%, 温度が20~30℃のとき花粉発芽率と花粉管伸長は良好であった.ショ糖10%を含む2%寒天培地に異なる濃度のホウ酸を添加した結果, 濃度100~500ppmのとき花粉発芽に効果的であった.
    シリカゲルとともに5℃ (相対湿度約35%) で45日間貯蔵した花粉の発芽率は採取直後とほぼ同じであった.-60℃で貯蔵した場合にも, 冷凍前とほぼ同じ発芽率を30日以上維持した.シロサポテの花粉は乾燥・低温状態におくことで, 1か月間は比較的容易に貯蔵できることが明らかとなった.また, 冷蔵庫で約1か月間保存した花粉を用いた人工受粉によって, 新鮮花粉を用いた人工受粉とほぼ同じ結果率が得られた.
  • 渡辺 慶一, 高橋 文次郎
    園芸学会雑誌
    1989年 57 巻 4 号 591-596
    発行日: 1989年
    公開日: 2007/07/05
    ジャーナル フリー
    キウイフルーツの雄株品種‘マチュア’の花粉を用いて発芽に関する実験を行った.
    1. 花粉発芽の適温は30°Cで, 花粉管伸長のそれは25°Cであった.
    2. 発芽床に添加する糖の種類では蔗糖が最もよく, 次いでブドウ糖であり, 果糖が最も劣った. 蔗糖は5~15%の範囲が発芽率, 花粉管伸長ともに良好であった.
    3. pH4の発芽床で花粉発芽率, 花粉管伸長とも良好であった.
    4. 蔗糖を含む寒天培地へのホウ酸添加は花粉管の伸長に効果的であった.
    5. シリカゲル乾燥花粉は4°C条件下で2週間程度の貯蔵が可能であった. 一方, 4°C下でヘキサンに浸漬貯蔵した花粉は, 1年後でも高い発芽率を示した.
  • 柴田 有紀子, 竹元 伸之, 山田 順一, 白石 克子, 小池 淳子, 山本 宏
    超音波医学
    2014年 41 巻 6 号 859-865
    発行日: 2014年
    公開日: 2014/11/14
    [早期公開] 公開日: 2014/10/30
    ジャーナル 認証あり
    症例は35歳,男性.他院にて脾過誤腫疑いと診断され2005年より当院にて経過観察されていた.2010年1月,腹部膨満感と腹部圧迫感を主訴に受診.触診上腫瘤は触知せず圧痛も認めなかったが,超音波検査では脾臓に境界不明瞭で内部は低~等エコーの不均一な大小多数の腫瘤を認め,経年により腫瘤の数は増加傾向にあった.造影CT検査では,脾臓に早期相で内部が不均一な増強効果を示す多発性腫瘤を認めた.単純MRI検査のT1強調像では腫瘤は指摘できなかったが,T2強調像では低信号の腫瘤様像が存在するようにも観察された.フェルカルボトランを用いたSPIO (super paramagnetic iron oxide) MRI検査では腫瘤に取り込みが認められ,多発性脾過誤腫に合致した.有症状であったこと,腫瘤が増加傾向であったこと,患者の強い切除の希望があったことより手術の方針とし,2010年3月,開腹下脾臓摘出術を施行した.病理組織学的検査では術前検査同様,多発性赤脾髄型の過誤腫と診断された.多発性脾過誤腫は非常にまれであり,文献的考察を含めて報告する.
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