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クエリ検索: "伊集院郁子"
25件中 1-20の結果を表示しています
  • 工藤 嘉名子, 伊集院 郁子
    日本語教育方法研究会誌
    2013年 20 巻 2 号 74-75
    発行日: 2013/09/21
    公開日: 2017/05/24
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    In this study, qualitative analyses on opinion essays written by highly advanced students were undertaken from a perspective of the effectiveness of "concession" for strengthening the validity of one's opinion. From the analyses, the following three pairs of effective "concession" and ineffective "concession" were identified: 1) logical and natural "concession" and abrupt "concession"; 2) "concession" with a valid counterargument and "concession" without it; 3) concise "concession" and too long "concession."
  • 工藤 嘉名子, 大津 友美
    日本語教育方法研究会誌
    2016年 23 巻 1 号 50-51
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/12/22
    研究報告書・技術報告書 フリー
    "JLPTUFS Can-do List" is currently being developed by the Japanese Language Center for International Students,Tokyo University of Foreign Studies. It describes eight levels of Japanese language proficiency for academic reading, listening, writing and speaking. It aims to provide a common evaluation index, and to establish coherent connections between Japanese language curricula across institutions, programs, and levels. This study firstly discusses the developmental process of the "JLPTUFS Can-do List", and the domains of evaluation for academic listening, common to all levels. Following that, can-do descriptors for academic listening and their subordinate descriptors are shown.
  • 近藤 行人
    異文化間教育
    2018年 48 巻 131-145
    発行日: 2018/08/31
    公開日: 2022/08/31
    ジャーナル フリー

    Intercultural rhetoric, which deals with problems in communication between and among individuals with different cultural backgrounds, highlights the need for writers to understand the diverse styles and values of writing, and the ability to decide their writing style to suit the situation. Therefore, a writing class is organized with the aim of “understanding one’s own style of writing and learning diverse views of good writing, by revising one’s own writing in accordance with the reader’s suggestions.” The class participants were two Japanese language learners from Uzbekistan and the activities conducted were: understanding different methods of evaluation, analyzing one’s own writing, receiving feedback from a conference with a teacher, and having an interview with foreign students. The participants also wrote an essay on their view of good writing. And an interview was conducted after the class was completed. Then, these essays and interview scripts were analyzed to examine the transformation of the learners.

    As a result of the analysis, there are three transformations that were observed: 1) learners recognized that readers have different thoughts and values, and realized that the purpose of writing is to convince the reader, 2) learners became aware of the influence of elementary and secondary school education on their writing, 3) learners noticed that the writing instructions they received were based on Japanese style of writing, and sometimes Japanese language teachers mentioned that the problem in their Japanese writing is that it is stylistically different from Uzbek writing. Hence forth, it is necessary to work on educational practices in order to improve writing by regulating a balance between what the reader expects from the text and what the writer wants to write, especially once the writer has recognized that there is a variety of ways of writing and different views on what constitutes as good writing.

  • 長谷川 守寿
    日本語の研究
    2012年 8 巻 3 号 110-115
    発行日: 2012/07/01
    公開日: 2017/07/28
    ジャーナル フリー
  • 永田 里美, 田中 佑, 安部 朋世, 橋本 修, 矢澤 真人
    全国大学国語教育学会国語科教育研究:大会研究発表要旨集
    2022年 142 巻
    発行日: 2022/05/28
    公開日: 2022/08/11
    会議録・要旨集 フリー
  • 伊集院 郁子, 盧 〓鉉
    社会言語科学
    2015年 18 巻 1 号 147-161
    発行日: 2015/09/30
    公開日: 2017/05/03
    ジャーナル フリー
    本研究では,(1)日本人大学生による日本語意見文(JJ),(2)韓国人大学生による韓国語意見文(KK),(3)韓国人日本語学習者による日本語意見文(KJ),をデータとし,主張の出現位置に着目してタイトルと文章構造の対照研究を行った.3者間のデータの異同を明らかにした上で,母語(KK)が学習言語(KJ)に与える影響について考察を加えた結果,次のことが明らかになった.1 タイトルは,JJは名詞止めによる「主張示唆」,KKは文による「主張明示」が最も多い.2 JJの文章構造は,「はじめ」と「おわり」に主張を置く型に集約されているが,KKは,「おわり」に主張を置く型,「なか」と「おわり」に置く型,「はじめ」と「おわり」に置く型の3つに拡散している.3 意見文の冒頭文は,JJでは「主張」か「背景」,KKでは「背景」が多い.また,最終文は,JJでは「主張」が多いが,KKはJJより,「根拠」や「補足」で締め括られる例が多い.4 上に示したKKの特徴は,KJにも反映されている.5 名詞止めによる「主張示唆」のタイトルは,母語(JJ,KK)での使用に比べ,学習言語(KJ)では産出されにくい.6 いずれの言語でも,タイトルか本文の「はじめ」(あるいはその両方)で主張を明示または示唆する意見文が典型的で,執筆者の主張が早い段階で読み取れる点は共通している.
  • ――主節末の推量のモダリティを中心に――
    梁 婷絢
    日本語教育
    2016年 163 巻 32-47
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/04/26
    ジャーナル フリー

     本稿では,韓国人中上級日本語学習者(韓国人学習者)と日本語母語話者の作文コーパスを用いて,主節末に現れる推量のモダリティを中心に仮説条件として使用された条件表現「~と」の分析を行ない,韓国人学習者の条件表現「~と」の使用実態を明らかにすることを試みた。その結果,次のようなことが分かった。1)韓国人学習者は仮説条件「~と」の後件に推量のモダリティ,特に「と思う」を多用する傾向があるが,日本語母語話者の使用例はあまり見られない。この背景には,日本語学習者全般の「と思う」の多用傾向と「~と」を用いる文の機能に関する認識の違いがあると思われる。2)韓国人学習者が用いた仮説条件「~と」の多くは「~ば」の誤用であり,韓国人学習者は中上級レベルになっても「~と」と「~ば」を混同している。韓国人学習者の「~と」と「~ば」の混同を減らすためには,「~と」と「~ば」の前件と後件の意味的関連性の違いを理解させる必要がある。

  • 須藤 克仁, 小町 守, 梶原 智之, 三田 雅人
    自然言語処理
    2023年 30 巻 2 号 844-850
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/06/15
    ジャーナル フリー
  • ボイクマン 総子, 森 一将
    社会言語科学
    2018年 21 巻 1 号 225-238
    発行日: 2018/09/30
    公開日: 2018/12/26
    ジャーナル フリー

    本研究は,親しい間柄の会話者間が力関係と状況に対する負担の度合いによって,どのようなスピーチ・レベルを選択するのかを定量的に検証することを目的とする.本研究では,日本語母語話者20名に対し,クローズド・ロール・プレイを用いて依頼,勧誘,謝罪の発話行為における発話データを抽出した.依頼と勧誘は主依頼・主勧誘の発話(Head-act)とそれ以外の発話(Others),謝罪は謝罪表明の発話(IFID)とそれ以外の発話(Others)にわけ,各発話のスピーチ・レベルを大きく3つとそのサブ・レベルの6段階で分析した.その結果,次の3点が明らかになった.1)談話の基調となるスピーチ・レベルは発話行為の種類に関わらず対話者間の力関係によって決定される,2)負担の度合いによりサブ・スピーチ・レベルの表出に差が生じる,3)主依頼・主勧誘の発話はそれ以外の発話よりスピーチ・レベルが高く,Othersではサブ・レベルの比率が主依頼・主勧誘の発話(Head-act)と謝罪表明の発話(IFID)より高い.以上の結果から,これまで注目されてこなかったサブ・スピーチ・レベルを含めることで日本語におけるスピーチ・レベルに関わるポライトネス研究がより精緻化できると言える.

  • 伊集院 郁子
    社会言語科学
    2004年 6 巻 2 号 12-26
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2017/04/29
    ジャーナル フリー
    本稿では,日本語母語話者が初対面会話において,いかにスピーチスタイルを選択・確立していくかを,母語場面(母語話者との会話)と接触場面(日本語上級レベルの中国・台湾入学習者との会話)との対比で分析し,両場面のスピーチスタイルシフトの過程にどのようなメカニズムが働いているのかを,Brown & Levinson (1987)のポライトネス理論を用いて考察した.大学生二者間の初対面15分会話(母語場面4会話,接触場面8会話)をデータとし,(1)各スピーチスタイルの出現頻度とその特徴,(2)15分会話におけるマクロなレベルでのスピーチスタイルシフトの特徴を分析した結果,いずれの結果も場面によって大きく異なり,母語話者は場面に応じて質的に異なった言語行動をとっていることが明らかとなった.
  • ― 一般化可能性理論を用いた検討 ―
    福田 純也, 石井 雄隆
    日本教科教育学会誌
    2016年 39 巻 2 号 81-89
    発行日: 2016年
    公開日: 2020/01/26
    ジャーナル フリー
    本研究は,中国語を第一言語とする日本語学習者の作文に対する日本語教師の評価を一般化可能性理論によって検討した。一般化可能性理論とは,相関係数や信頼性係数のみでは検討することができない,評価の際に影響する要因の複合的な影響を統計的に検証するための枠組みである。その結果により,どのような要因が評価の変動に対して強い影響を与えるのか,さらにどのくらいの人数を評定者とした場合に十分な信頼性が得られるのかを検討した。調査では,日本語教育を専門とし,教育歴が3年以上の日本語教師8名と,日本語教育を大学院で専門として日本語教師を目指す大学生・大学院生7名に,学習者16人のエッセイを評価することを依頼した。結果として,適切なトレーニングなしに高い信頼性を持って学習者の作文評価を行うことは,経験が豊富な日本語教師でも困難であることが示唆された。本結果は,経験によって信頼性の高い評価ができるようになるという日本の英語教師を対象とした先行研究結果とは異なるものであった。本研究結果は,大学生・大学院生と経験の豊富な日本語教師が異なる点に着目し評価を行っている可能性や,用いられるトレイトの解釈が教師経験によって異なる可能性があることなどを示唆している。またこれらの結果を以って,今後行うべき研究の方向性を考察した。
  • ―日本語学習者同士の自然談話の分析から―
    髙橋 美奈子, 谷部 弘子, 本田 明子
    ことば
    2017年 38 巻 46-62
    発行日: 2017/12/31
    公開日: 2018/01/12
    ジャーナル フリー

    母語話者と非母語話者によるインターアクション場面である接触場面の研究は、非母語話者の言語使用実態の把握に有効であると言われている。しかし、非母語話者同士の「第三者言語接触場面」において学習者がどのような言語行動を獲得するのかという観点からの実証的な研究は十分とは言えない。特に、コミュニケーションを円滑にするための多様なストラテジーとして機能しているスピーチレベルシフトは、日本語学習者には習得が困難だと言われている。そこで、本稿では、学部レベルの国費留学生16名の日本語母語話者との会話および非母語話者との会話の2場面における自然談話データを用いて、第三者言語接触場面にみられるスピーチレベルシフトの機能のバリエーションを明らかにした。さらに、非母語話者であっても、相手との言語能力の差や親疎関係の差により、相手言語接触場面と第三者言語接触場面とでは出現するスピーチレベルシフトの機能が異なる可能性も明らかになった。本稿では、日本語学習において第三者言語接触場面を活用する意義を指摘し、多様な日本語使用者による日本語談話の価値の問いなおしを試みた。

  • 生天目 知美, 大島 弥生, 居關 友里子
    社会言語科学
    2024年 26 巻 2 号 19-34
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/26
    ジャーナル フリー

    本研究では理工系研究室において日本語でコミュニケーションを行っている中国語母語話者の大学院留学生4名を対象に,研究室においてどのような人間関係構築の経験をし,その結果としてどのようなスピーチスタイルを選択したのかというプロセスについてインタビューを実施し,M-GTAによって分析を行った.分析の結果,【研究室という場の認識】【希望する関係性】【会話機会への参加】【スピーチスタイルの選択】【経験の評価】の5カテゴリーで,彼らのプロセスが語られた.彼らは各々の希望する関係性に基づいた積極性でフォーマル/インフォーマルな会話機会に参画し,人間関係構築に対してうまくいった/うまくいかないという感覚を持ったが,結果として得た満足度は会話機会への積極性とは必ずしも一致しなかった.また,人間関係構築に伴うスピーチスタイル選択のプロセスは一様ではなかった.スピーチスタイル選択の規範意識や日本語能力の限界だけでなく,自らの望む人間関係と現実の親密度との調整や研究室における自己呈示の一手段として主体的に選択した結果であることが確認された.留学生は自らの希望と周囲との折り合いをつけながら自らの立ち位置を開拓(確立)し,経験を過去・現在・未来の経験の中で統合することによって納得に至っていた.

  • 小磯 花絵
    語用論研究
    2024年 25 巻 1-18
    発行日: 2024/03/31
    公開日: 2024/04/04
    ジャーナル フリー

    『日本語日常会話コーパス』(CEJC)を2022年3月に公開して以降、言語研究や認知科学、言語情報処理、日本語教育、国語教育など、幅広い分野で活用されてきた。CEJCは、日常生活の中で自然に生じる会話を対象に、多様な場面、多様な話者との会話をバランスよく集めたコーパスである。本稿では、CEJCや関連するその他のコーパスについて概説した上で、スピーチスタイルに着目した研究事例の紹介を通して、CEJCの特徴を示すとともに、CEJCを活用した研究の可能性について考える。

  • 鈴木 奈央, 徳永 弘子, 山田 晴奈, 楊井 一彦, 高柳 直人, 平石 牧子, 武川 直樹
    人工知能学会研究会資料 言語・音声理解と対話処理研究会
    2022年 94 巻
    発行日: 2022/02/25
    公開日: 2022/02/25
    会議録・要旨集 フリー

    本研究は,高齢者の初対面会話の中で交わされるやりとりを通して,親疎関係をどのように調整し交友関係を形成するのかを明らかにする.分析のため,話し手と聞き手の発話にスピーチレベルを付与し,どのレベルの発話が使用されるのか,そのレベルがどのようにシフトするのかに着目する.具体的には,初対面同士で70歳以上の女性8名を対象に収録した二者会話を書き起こし,話し手発話1520個,聞き手発話2188個にスピーチレベルを付与した.その結果,スピーチレベルは話し手では丁寧体,聞き手では普通体を基調に用いられていたことから,参与役割でスピーチレベルを使い分けていることが示された.さらに,事例分析では,同じ表現でも内容に応じて微かな親疎の差を調節していることや,相手のレベルに同調しつつ心的距離を調整していることが観察された.

  • 徳永 弘子, 鈴木 奈央, 山田 晴奈, 平石 牧子, 髙栁 直人, 楊井 一彦, 武川 直樹
    社会言語科学
    2023年 26 巻 1 号 110-122
    発行日: 2023/09/30
    公開日: 2023/10/31
    ジャーナル フリー

    本論文の目的は,初対面会話における聞き手の発話の親密表現が,話し手の表現と対称/非対称にあることが,語りの中でどのような効果をもたらすのかを明らかにすることである.そこで,初対面の高齢女性8名による二者会話のデータから,聞き手の発話に焦点を当てた分析を行った.特に聞き手発話を,「応答系感動詞」,「語彙的応答」,「評価応答」,「繰り返し」,「共同補完」に分類し,各スピーチレベルが,話し手の語りにもたらす効果を定量的,事例的に検討した.その結果,(1) 話し手発話は丁寧体が基調とされるのに対し聞き手発話は普通体が基調とされる傾向がある,(2) 語りの文末に出現する聞き手の「語彙的応答」には丁寧体が使われる傾向にある,(3) 初対面会話を制約する社会性からあえて逸脱する聞き手のスピーチレベルのダウンシフトが相手への近接を示すケースがある,(4) 聞き手の「応答系感動詞」には,語りの文末に至るまでの間,スピーチレベルをアップ/ダウンシフトさせながら相手と安定的な関係を保つ働きがあることが明らかとなった.これにより,初対面二者間において聞き手が親密表現をダイナミックに変化させて,心的距離を調整していることが示唆された.

  • 坪根 由香里, トンプソン 美恵子, 影山 陽子, 数野 恵理
    社会言語科学
    2022年 25 巻 1 号 214-229
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2022/10/19
    ジャーナル フリー

    本稿は,①日本語を母語とする日本語教師はどのような特徴を持つナラティブ作文を高く評価するのか,②日本語のナラティブの上位作文を評価する際,評価者によって重視する項目が異なるのか,異なるとしたら,どのような違いがあるのか,について明らかにすることを目的とする.調査では,日本の大学で日本語の作文指導をしている日本語母語話者教師20名に,海外の大学で学ぶ日本語学習者による10編の作文を評価してもらい,その中の上位4編の結果を用いて分析を行った.その結果,①については,〈メインポイントの明確さ〉〈興味深さ〉〈一貫性〉〈過不足ない描写〉〈順序立て〉〈正確さ〉を,ナラティブ作文の上位作文で順位を決定する際の重要な要素としていることがわかった.②については,まずクラスター分析をした結果,4つのクラスター(評価者グループ)に分けられた.各グループの評価者が作文を評価した際の自由記述を分析し,その特徴からそれぞれ,「日本語の正確さ・具体的な描写重視グループ」「厳密な課題達成重視グループ」「曖昧さ・わかりにくさ低評価グループ」「焦点を絞った描写・構成重視グループ」と名付けた.以上のことから,教師は他の評価者が自分とは異なる観点から作文を捉え,評価やコメントを行う可能性を認識した上で,学習者の作文を評価,指導する必要があることが示唆された.

  • 金 孝珍
    社会言語科学
    2022年 25 巻 1 号 198-213
    発行日: 2022/09/30
    公開日: 2022/10/19
    ジャーナル フリー

    日本語母語話者と非母語話者が日本語でコミュニケーションをする接触場面では母語話者同士によるコミュニケーションとは異なった言語行動が繰り広げられる.一例として,母語話者による「タメ口」と呼ばれる言語形式の使用が挙げられる.本研究では,接触場面の初対面会話におけるタメ口使用に着目し,スピーチレベル運用の傾向及び相手のスピーチレベルについての評価を調査した.そして母語話者のスピーチレベル運用に関わる要因及びメタメッセージ,非母語話者(本研究では韓国人日本語使用者)のスピーチレベル運用及び解釈に関わる言語的・文化的要因について考察した.日本語母語話者及び韓国人日本語使用者を対象に行った質問紙調査の結果,接触場面の初対面会話で母語話者が用いるスピーチレベルは,主に丁寧語及びタメ口であることが明らかになった.また,母語話者のスピーチレベル運用には「言語的力関係」,日本語についての「ステレオタイプ」,「外国人要因」などが関わっており,「言語的気配り」あるいは「言語的おもてなし」とも言えるメタメッセージが内包されていることが分かった.一方で,日韓の初対面会話ではタメ口使用がコミュニケーション上の誤解やトラブルの要因になり得るということが示された.

  • 中国人の日本語学習者の新漢語の学習について
    何 龍
    JSL漢字学習研究会誌
    2016年 8 巻 33-42
    発行日: 2016年
    公開日: 2018/01/10
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は日中同形同義語に属する新漢語を研究対象とする。コーパスによる検索の研究手法を用い,有意なコロケーションを抽出し試みた,コロケーション情報分析で得られた予測を学習者コーパスの例文で実証した。その結果,中国人日本語学習者は母語から正の影響を受け,日中同形同義語に属する新漢語を正しく使用することを証明した。そして,中国人日本語学習者は母語から負の影響を受け,誤用を起こすことも証明した。
  • 西條結人
    教育学研究ジャーナル
    2019年 24 巻 13-22
    発行日: 2019/03/05
    公開日: 2019/04/10
    ジャーナル フリー

    This paper reviews the results of contrastive studies on persuasive writing and considers the future topics. Previous studies in contrastive rhetoric on persuasive writing have been conducted from various perspectives. First, the paper summarizes contrastive rhetoric studies on the positioning of the topic sentence. Secondly, it introduces studies that analyze the persuasive appeals, and lastly, examines results in the studies of a textural structure. Especially regarding textual structure, the paper looks at the existing studies in three categories: paragraph ‘bundan', the position of the assertion, and sentence ordering.

    Based on the review of existing studies and extracting the topics yet to be explored, the paper suggests four directions in contrastive rhetoric studies; qualitative studies of persuasive writing, compound studies on stylistic and content features of persuasive writing, studies on the acquisition process of points for persuasion and the correlation between points for persuasion and school education, and studies on persuasive writing by bilingual individuals.

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