Rhodobacter2種,
Rubrivivax から全てのカロテノイド合成遺伝子が単離され,また酵素の性質が調べられている.カロテノイドの化学構造を考え合わせると紅色細菌(既知100種以上)の生合成経路が判明してきたので考察した.
1)標準型スピリロキサンチン経路:CrtI, CrtC, CrtD, CrtF:最終産物はスピリロキサンチン:基本となる生合成経路で約半数の紅色細菌が該当.
2)スフェロイデン経路:CrtIの性質の変化, CrtC, CrtD, CrtF, CrtA獲得:スフェロイデン,スフェロイデノン:
Rhodobacter など5属.
3)変化型スピリロキサンチン経路:CrtI, CrtC, CrtD, CrtFの内一つ以上の酵素の活性の低下あるいは基質特異性の変化:ロドピンなどの蓄積:約1/3の種.
4)カロテナール経路:CrtI, CrtC, CrtD欠損, CrtF一部の種は欠損,メチル基をアルデヒド基に酸化する酵素の獲得:ロドピナールなど:7種のみ.
5)オケノン経路:CrtI, CrtC, CrtD欠損, CrtF, CrtA-like・CrtY-like・CrtU-like獲得:オケノン:11種のみ. 一部の種の特殊なカロテノイドは生合成経路が不明であり,またいくつかの種はカロテノイドの同定が不十分で解析できない.
生理活性脂質データベース http://lipid.bio.m.u-tokyo.ac.jp
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