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クエリ検索: "回盲弁"
4,045件中 1-20の結果を表示しています
  • 深町 伸, 中川 国利
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2013年 55 巻 12 号 3765-3769
    発行日: 2013年
    公開日: 2013/12/27
    ジャーナル フリー
    症例は76歳の男性で,3年前に施行した大腸内視鏡検査で,
    回盲弁
    上に約3cm大の亜有茎性粘膜下腫瘍を認めた.内視鏡的特徴よりリンパ管腫または脂肪腫が疑われ経過観察した.しかし今回の大腸内視鏡検査および腹部CT検査で,1年前と比較して腫瘍の増大を認めた.腫瘍径から内視鏡的切除術の適応外とされ,腹腔鏡補助下回盲部切除術を施行した.腫瘍は30×25mm大で,粘膜下に多発性嚢胞状構造を認め,リンパ管腫と病理診断した.
    回盲弁
    上のリンパ管腫は稀で,一般的に内視鏡的切除を行うことが多い.外科手術後の病理組織学的所見にて内視鏡的切除術の適応を検討しえた貴重な症例と考えられた.
  • 清原 達也, 石川 秀樹, 今西 清, 竜田 正晴, 大谷 透, 奥田 茂, 石黒 信吾
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1989年 31 巻 12 号 3238-3247
    発行日: 1989/12/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     最近当院にて経験した
    回盲弁
    lipohyperplasia3例,lipoma1例の内視鏡所見および注腸CT所見を検討した.lipohyperplasiaは内視鏡的には
    回盲弁
    の軟らかいび慢性肥大として,またlipomaは限局性の粘膜下腫瘤として観察されることが多い.特徴的な内視鏡所見に加えて生検により粘膜下に脂肪組織を証明できれば確定診断が可能であるが,生検にて粘膜下組織を採取することは困雄なことが多い.
    回盲弁
    lipohyperplasiaとlipomaの診断には,微温湯などを用いた注腸CTが有用で,fat densityを有する腫瘤または
    回盲弁
    肥大像を認めれば診断可能である.
    回盲弁
    のlipohyperplasiaとlipomaはいずれも良性疾患で,回盲部の疼痛,圧痛などの
    回盲弁
    症候群を呈さない場合には臨床的には経過観察のみでよいと考えられる.
  • 有田 毅, 安部 寿哉, 松井 照一郎, 増田 雄一, 工藤 欣邦, 掛谷 和俊, 多田 出, 鹿野 奉昭
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1996年 38 巻 5 号 1197-1200_1
    発行日: 1996年
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    症例は42歳男性,下血を主訴として来院した.大腸内視鏡検査にて,
    回盲弁
    の上唇上に径10mmの黄白色半球状隆起性病変を認め粘膜下腫瘍と診断された.生検による組織学的所見でcarcinoid腫瘍であり,回盲部切除術が施行された.腫瘍は
    回盲弁
    上に位置し,大きさ11×10×9mmで,病理組織学的に深達度mp, Soga分類の混合型カルチノイドであり,リンパ節転移は認めなかった.
    回盲弁
    部カルチノイドの本邦報告例は,著者の調べた限りにおいて1994年までに5例と少なく興味ある症例と考えられたので報告する.
  • 山中 秀高, 堀 昭彦, 平松 聖史, 北川 喜己, 河野 弘, 松浦 豊
    日本臨床外科学会雑誌
    2001年 62 巻 4 号 983-987
    発行日: 2001/04/25
    公開日: 2009/01/22
    ジャーナル フリー
    大腸脂肪腫は比較的稀で,
    回盲弁
    脂肪腫はさらに稀な疾患である.今回われわれは
    回盲弁
    脂肪腫の1例を経験したので,重複腫瘍を含め若干の文献的考察を加え報告した.
    症例は86歳,男性.腸閉塞による右下腹部痛にて発症し入院した.右下腹部に圧痛を伴う径5cm大の腫瘤を触知し,腹部造影CT,大腸造影および内視鏡検査にて,上行結腸癌への脂肪腫の腫瘍重積と呼べるような状態を認めた.回腸原発脂肪腫による腸重積を合併した上行結腸癌と診断し,回腸を5cm含め, 3群リンパ節郭清を伴う右半結腸切除術を施行した.切除標本にて脂肪腫は
    回盲弁
    上唇原発であった.病理組織学的所見にて線維性被膜と隔壁を有し,異型のない成熟脂肪細胞の増殖を認め,良性の脂肪腫と確診された.
    大腸脂肪腫は重複腫瘍が多いとされており,今回,
    回盲弁
    脂肪腫について検討し,自験例の特異性についても報告した.
  • 奥山 祐右, 岡島 達也, 鈴木 隆裕, 中田 晋, 船津 英司, 中村 英樹, 落合 淳, 名生 諭史, 木村 浩之, 八木 信明, 久津 見弘, 陶山 芳一, 藤本 荘太郎, 細川 洋平, 菅田 信之, 大塚 弘友, 清水 誠治
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2002年 44 巻 8 号 1175-1179
    発行日: 2002/08/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は69歳の男性.右下腹部痛の精査目的で施行された大腸内視鏡検査にて回盲部に大きさ約20mmの表面顆粒状でやや透明感をもつ亜有茎性ポリープを認めた.超音波内視鏡にて病変は高エコーの中隔構造を有する多胞性の嚢胞性病変として描出され,リンパ管腫と診断し,内視鏡的摘除を施行した.組織学的には海綿状リンパ管腫であり,表面は絨毛に覆われた回腸由来のリンパ管腫と最終診断した.
  • 長廻 紘, 永井 公大, 遠藤 光夫, 矢沢 知海, 竹本 忠良, 近藤 台五郎
    日本内視鏡学会誌
    1970年 12 巻 1 号 111-116_1
    発行日: 1970/04/01
    公開日: 2011/02/23
    ジャーナル フリー
    Recent advance in fibercolonoscope made it possible to observe directly the ileocecal valve. Previously it was possible only in the surgically removed specimens o in the. autopsied specimens. Until April 1970 we observed 20 ileocecal valves by fibercolonoscope. It was found sometimes difficult to differentiate the ceco-colic sphincter from the ileocecal valve especially when the intestinal movement is intense. We classified the papillary form, the intermediate of the former two and the ileocecal valves in which no elevations are observed. It must be stressed that in the living subject the same ileocecal valve takes various forms according to the change of the intracolic pressure and to the intestinal movement. We showed two cases of ileocolitis in which the ileocecal valves were also affected and became incompetent.
  • 内山 盛雅
    日本医科大学雑誌
    1970年 37 巻 3 号 234-250
    発行日: 1970/06/15
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
  • 箱崎 幸也, 白浜 龍興, 加藤 雅士, 武井 一雄, 野村 勉, 真方 良彦, 大庭 健一, 佐藤 亮五, 桑原 紀之
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1992年 34 巻 9 号 2038-2051
    発行日: 1992/09/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     今回われわれは分類困難潰瘍,びらん症例を中心に,
    回盲弁
    上潰瘍,びらん性病変について臨床,病理学的に検討した.1984~1991年の全大腸内視鏡検査数2,392件で,
    回盲弁
    上に潰瘍,びらんを認めたものは47例(2%)で,その内訳はCampylobacter腸炎15例(32%), Salmonella腸炎2例(4%),起因菌不明感染性腸炎4例(9%),クローン病6例(13%),潰瘍性大腸炎3例(6%),腸管べーチェット3例(6%),分類困難潰瘍3例(6%),分類困難びらん11例(23%)であった.大腸内視鏡像の検討から,感染性腸炎か炎症性腸疾患かの鑑別が推測可能であったが,生検組織像では各疾患に特異所見はえられなかった.
    回盲弁
    潰瘍,びらんの発症原因は,
    回盲弁
    への高圧が主要因と推測された.今回検討した分類困難な潰瘍,びらん症例は,症状なく検査成績でも異常所見はみられず,スクリーニングの大腸内視鏡検査で認められた.現時点で新たな疾患単位の可能性は低く,分類困難潰瘍,びらんの診断が最も妥当と考えられた.
  • 回盲弁形態及び回盲部付近筋構造について
    西尾 騰五
    日本医科大学雑誌
    1965年 32 巻 1 号 24-36_9
    発行日: 1965年
    公開日: 2010/10/14
    ジャーナル フリー
  • 金森 俊成, 永原 鉱二, 大野 恒夫, 広瀬 昭憲, 山上 祥司, 遠藤 一夫, 宮本 忠寿, 伊藤 誠, 武内 俊彦
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1989年 31 巻 8 号 2172-2176_1
    発行日: 1989/08/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     
    回盲弁
    の上,下唇に発生した1ipomatosisに内視鏡的ポリベクトミーを施行した1例を経験した.症例は71歳の女性で常習性便秘の精査のために大腸内視鏡検査を施行した.
    回盲弁
    上唇に黄色調の小隆起がみられたが,1年6カ月後には
    回盲弁
    上,下唇に各1個の亜有茎性の隆起性病変に発育した.ポリペクトミーの結果,組織学的には,被膜を有しない結膜下層の脂肪組織の増生で,lipomatosisと診断された.術後1年半の現在,
    回盲弁
    に肉眼的異常は認められていない.
    回盲弁
    lipomatosisは稀な疾患のうえ本例ではごく短期間に発育しており,また,内視鏡的ポリペクトミーで再発徴候のない興味ある症例と考え報告した.
  • 成田 琢磨, 千葉 満郎, 児玉 光, 飯塚 政弘, 堀江 泰夫, 伊藤 良, 渡部 博之, 正宗 研
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1990年 32 巻 7 号 1723-1726_1
    発行日: 1990/07/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     Campylobacter腸炎4例ここついて,本疾患に特徴的な
    回盲弁
    病変の内視鏡所見を中心に報告した.症例1;36歳男.主訴:臍周囲~下腹部痛,水様性下痢.大腸に散在性の発赤の他,
    回盲弁
    に著明な発赤を認めた(発症13病日髄).症例2;21歳,男.主訴:下腹音区痛,水様性下痢溌熱.
    回盲弁
    上唇に,周囲に発赤を伴った潰瘍を認めたが,回腸末端部汰腸に異常所見はなかった(発症11病日髄).症例3:54歳,女.主訴:発熱,上腹部不快感下痢.大腸は正常であったが,
    回盲弁
    に発赤を認めた(発症17病日髄).症例4;30歳,女.主訴:血液が混入した水様性下痢.S状結腸に散在性の発赤がみられたが,
    回盲弁
    に病変はなかった(発症、6病日検査).
    回盲弁
    病変の生検では,出血,細胞浸潤など非特異的炎症像がみられた.生検組織のCampylobacter培養結果は陰性であった.
  • 津嶋 秀史, 日下部 輝夫, 横山 登, 町田 彰男, 小池 康, 太田 秀一
    昭和医学会雑誌
    1994年 54 巻 1 号 77-79
    発行日: 1994/02/28
    公開日: 2010/09/09
    ジャーナル フリー
    症例は81歳, 男性.2日前よりの右下腹部痛を主訴に来院.急性虫垂炎の診断で緊急手術となった.虫垂には炎症所見なく, 盲腸の腸間膜対側を中心に, 周囲に硬結を全く触れない限局性の白色の盲腸壁を認め, 回盲部切除術を施行した.肉眼的には周囲に盛り上がりのない, 限局性に打ち抜かれたような約5×4cmの平坦な白色の病変で, 病理組織学的には周囲と境界明瞭な, ほぼ全層攀死に陥った盲腸の巨大憩室炎と診断された.発症から手術まで2日しかなかったこと, また病巣が腸間膜対側であることから, 何らかの虚血性変化も加わったと考えられる盲腸の巨大憩室炎の1例を報告した.
  • 遠藤 利行, 飯塚 眞喜人, 長谷川 義真, 大熊 公樹, 岡 厚, 矢倉 沙貴, 吉川 輝, 鬼丸 洋, 金丸 みつ子, 泉﨑 雅彦
    昭和学士会雑誌
    2017年 77 巻 1 号 88-95
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/08/17
    ジャーナル フリー
    消化管平滑筋にはslow waveと呼ばれる電気的活動が見られ,slow waveの脱分極相が活動電位の発生の引き金となり消化管が収縮する.平滑筋が秩序をもって収縮,弛緩を繰り返すことにより,腸管内容物を混和し肛門側へ輸送する.この秩序をもった腸管運動が異常をきたす疾患として腸重積がある.腸重積は乳幼児に好発し,その過半数は特発性である.われわれは腸管運動の調節機構が乳幼児期ではまだ完全に発達しておらず,収縮と弛緩のリズムや大きさが不安定であることが腸重積の原因の1つであろうと考えた.つまり腸管運動の発生源である電気的活動のリズムや大きさが生後発達と共に安定するという仮説を立てた.本仮説を検証するため,ラットの摘出腸管標本を用い,腸重積の好発部位である回盲部における電気的活動の生後発達を調べた.実験には生後0~2日(P0-2),P6-8,P13-15,P20-22および成ラットを用い,ガラス吸引電極を用いて回腸末端および
    回盲弁
    付近から電気的活動を記録した.回腸末端はP0-2では小さく不規則な電位変動しか示さなかったが,P6-8以降から規則的で明白な電位変動つまりslow waveを示した.slow waveの周期および振幅の生後発達に伴う有意な変化は認められなかったが,それらの変動係数は日齢とともに減少し,P20-22で成ラットと同程度となった.一方,
    回盲弁
    付近は成ラットを除くすべての日齢で小さく不規則な電位変動しか示さなかった.成ラットでは約半数において
    回盲弁
    付近からslow waveが観察されたが,回腸末端のslow waveに比べて振幅が小さかった.以上,回腸末端ではわれわれの仮説通りslow waveの周期および振幅の変動が生後発達に伴い小さくなることが分かった.
    回盲弁
    付近では大多数の例で明白なslow waveを記録できなかったことから,
    回盲弁
    付近ではslow waveに伴う周期的収縮がないことが示唆された.
  • 藤巻 英二, 狩野 敦, 折居 正之, 関野 亙, 中村 義明, 中野 修, 田沢 秀樹, 千葉 俊美, 大澤 一嘉, 菅原 光宏, 鈴木 一幸, 佐藤 邦夫, 佐藤 俊一
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1990年 32 巻 4 号 929-935
    発行日: 1990/04/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    患者は65歳,男性.主訴は背部痛で手術歴はなく,1989年2月6日精査目的で当科に入院.腹部単純写真でイレウスの所見を認めたが,全身状態良好のためlong tubeを挿入し経過観察した.tubeからの回盲部造影で,
    回盲弁
    近傍に母指頭大の腫瘤を認め,内視鏡で
    回盲弁
    上唇上の有茎性嚢胞状腫瘤を確認した.リンパ管腫を最も疑い,内視鏡的ポリペクトミーを施行した.大きさは18×10×20mmで,組織学的には小腸粘膜に覆われた海綿状リンパ管腫であった.著者らの検索範囲で
    回盲弁
    上の本腫瘍の報告は,本邦・欧米ともに1例ずつのみであり,本症例も含めた3例はいずれも,リンパ管腫としては例外的に有茎性であり,
    回盲弁
    という収縮運動の多い部位に存在したためと推定された.また,茎が比較的太かったものの術後にはイレウス等の合併症は出現せず,この部位は安全に内視鏡的ポリペクトミーが施行可能であると考えられた.
  • 岩本 和也, 西崎 朗, 神田 一, 石井 新, 田村 孝雄, 堀田 和亜, 廣畑 成也, 中島 卓利, 安武 晃一
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1999年 41 巻 5 号 1117-1122
    発行日: 1999/05/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は72歳,男性.下血を主訴に来院した.大腸内視鏡検査にて径5mm大の粘膜下腫瘍様病変を回腸終末部に認め,生検にてGroup IIであったため経過観察となった.1年後の経過観察時の内視鏡検査では形態学的に著変を認めなかったが,生検にてカルチノイド腫瘍と診断された.細径超音波プローブ画像では粘膜下層浸潤を認め,回盲部切除術を施行した.手術病理組織では明らかな粘膜下層浸潤のある,曽我分類の混合型(A+C)カルチノイドであった.回腸終末部カルチノイド腫瘍は稀であり腫瘍径5mm大は術前診断されたものの内では最小であった.
  • 箱崎 幸也, 白浜 龍興, 大庭 健一, 武井 一雄, 竹原 正信, 野村 勉, 加藤 雅士, 真方 良彦, 佐藤 亮五
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1991年 33 巻 5 号 980-983_1
    発行日: 1991/05/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    回盲弁
    上の潰瘍病変にはCampylobacter腸炎など種々の疾患が知られているが,今回便培養陰性で下痢,口内炎などの自覚症状なく大腸癌検診の大腸内視鏡検査(CF)で,
    回盲弁
    上のみにアフタ様非特異性潰瘍病変を有する2症例を経験した.2症例共に男性で大腸癌健診にて便潜血陽性を指摘され,CF施行.
    回盲弁
    上に数個のアフタ様潰瘍があり,便培養陰性で,ツ反応正常で下痢,口内炎等もなく,生検組織では慢性非特異性炎症像であった.サラゾピリン2.0g/day投与し,3ヵ月後のCFでは軽快を認めた.サラゾピリンが有効であり何らかの感染性腸炎や潰瘍性大腸炎(右側結腸炎)が疑われるが,現時点ではクローン病の初期やアフタ様大腸炎などとも区別すべき疾患と思われ,分類不能(unclassified)のアフタ様潰瘍と診断した.
  • 鯉沼 広治, 冨樫 一智, 小西 文雄, 石塚 恒夫, 永井 秀雄
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2000年 42 巻 9 号 1842-1845
    発行日: 2000年
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
     症例は51歳の女性.尿潜血の精査のため行われた腹部CT検査にて,回盲部に約2cmのlow density areaを指摘された.大腸内視鏡検査にて
    回盲弁
    上に表面平滑,淡赤色の有茎性ポリープを認め,内視鏡的ポリペクトミーを施行した.組織学的には海綿状リンパ管腫と診断された.病変が蠕動運動の激しいと考えられる
    回盲弁
    上に存在したために,有茎性というまれな形態を示したことが推察された.
  • 千葉 俊美, 藤巻 英二, 折居 正之, 大沢 一嘉, 中野 修, 磯貝 圭輝, 斎藤 裕, 佐藤 邦夫, 佐藤 俊一, 狩野 敦
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    1992年 34 巻 5 号 1072-1079
    発行日: 1992/05/20
    公開日: 2011/05/09
    ジャーナル フリー
    患者は42歳,男性.主訴は下痢・右下腹部痛.注腸X線および大腸内視鏡検査にて
    回盲弁
    の著明な発赤,腫大と終末回腸部から盲腸,上行結腸の多発性びらんを認めた.組織学的にも細菌学的にも特異的な所見は得られなかったが,Yersiniaの血清抗体価が80倍と陽性を示したため,Yersinia腸炎と診断した.約2カ月後には
    回盲弁
    の腫大や多発性びらん等の所見は著明な改善を認めた.内視鏡的に経過を観察できたYersinia腸炎は非常に稀であり,本症例では
    回盲弁
    の著明な発赤,腫大が特徴的であったが,Campylobacter腸炎との鑑別は形態的には困難であると考えられた.
  • 福定 繁紀, 西江 裕忠, 水島 隆史, 井上 匡央, 加地 謙太, 尾関 貴紀, 安部 快紀, 岩崎 弘靖, 奥村 文浩, 佐野 仁
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2015年 57 巻 10 号 2463-2468
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/29
    ジャーナル フリー
    症例は27歳,男性.多量の血便を主訴に来院した.緊急大腸内視鏡検査では
    回盲弁
    上に露出血管を伴う潰瘍を認め,3度の内視鏡的止血術にも関わらず,再出血を認めた.入院時提出した便培養からCampylobacter jejuniが検出されたため,カンピロバクター腸炎と診断し,レボフロキサシンの投与を開始した.その後も血便が続くため,抗菌薬をアジスロマイシンに変更したところ,3日後には血便は消失した.
    回盲弁
    上の潰瘍を認めた場合,感染性腸炎を疑わせる所見を伴っていなくても,カンピロバクター腸炎を念頭に置き詳細な問診や便培養検査を施行することが重要である.
  • 大川 清孝, 上田 渉, 青木 哲哉, 大庭 宏子, 宮野 正人, 小野 洋嗣, 中内 脩介, 山口 誓子, 倉井 修
    日本消化器内視鏡学会雑誌
    2018年 60 巻 4 号 981-990
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/04/20
    ジャーナル フリー HTML

    【背景・目的】他疾患との内視鏡的鑑別診断を行うために,カンピロバクター腸炎とサルモネラ腸炎の内視鏡像の特徴を明らかにすることは意義があると考えられる.【方法】7年間に当院で経験した両疾患について,臨床像,罹患部位,内視鏡像を後方視的に検討し比較した.内視鏡像を検討できたのはカンピロバクター腸炎43例とサルモネラ腸炎7例であった.【結果】両疾患の臨床像は類似しており差はなかった.罹患部位は下行結腸~直腸についてはカンピロバクター腸炎で有意に高率であった.大腸の内視鏡所見は,両疾患とも粘膜内出血と浮腫が特徴であった.大腸の潰瘍出現率はサルモネラ腸炎が29%で有意に高かった.

    回盲弁
    の潰瘍出現率はカンピロバクター腸炎が45%で有意に高かった.【結論】両疾患における大腸内視鏡像の特徴は粘膜内出血と浮腫であり,両疾患の鑑別には
    回盲弁
    の潰瘍の有無と大腸の潰瘍の有無が有用である.

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