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1,074件中 1-20の結果を表示しています
  • 鈴木 智晴, 前田 明
    スポーツパフォーマンス研究
    2024年 16 巻 80-91
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/03/29
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究は,日本代表に選出され,過去にシーズン最高盗塁阻止率を記録したことのあるプロ野球
    捕手
    の二塁送球動作の特徴を明らかにしようとした.その選手の特徴として遠投の飛距離(肩の強さ)はプロとして突出していないものの,動作の速さが高い盗塁阻止率につながっていると評されている.この
    捕手と他プロ野球捕手
    3 名の二塁送球動作の比較・検討を行った.二塁送球の測定には,光学式3 次元動作解析システムとフォースプレートを用いた.動作局面を3 つに細分化し,各局面に要した時間,送球速度およびキネマティクスを分析した.その結果,日本代表に選出された
    捕手
    は捕球からリリースまでの動作時間に要した時間が最も短かった.特に,捕球してから軸脚が接地するまでに要した時間が他3 名の
    捕手
    よりも短かった.さらに,捕球時の身体重心速度において日本代表
    捕手
    が最も高い値を示した.以上のことから,日本代表に選出された
    捕手
    は,捕球する前から重心移動速度を高めることにより,捕球してから軸脚が接地するまでの時間を短縮し,動作時間を短縮することで素早い二塁送球動作を行っていることが示唆された.
  • 宇賀 大祐, 遠藤 康裕, 中澤 理恵, 坂本 雅昭
    理学療法学Supplement
    2012年 2011 巻
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/08/10
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに、目的】 野球選手では,over useや運動連鎖の破綻,投球フォームの影響等により,肩関節や肘関節に障害が多く見られる.それらの原因追求や障害予防を目的とした数多くの研究がなされてきた.しかし,それらの分析は投手に着目しているものが多く,すべてのポジションの選手に当てはまるとは言い難い.特に,
    捕手
    は非常にポジション特性が高いにも関わらず,
    捕手
    に着目した研究は少ない.そこで今回,
    捕手
    の送球動作において肩関節と体幹に着目した動作分析をすることで,その特徴を明らかにすることを目的とした.【方法】 投球障害を有さない野球経験者14名(年齢20.9±2.0歳,身長170.8±5.7cm,体重65.4±11.2kg,野球経験9.6±2.8年)を対象とした.さらに
    捕手
    経験2年以上の
    捕手
    経験群7名(
    捕手
    経験3.7±1.4年)と,
    捕手経験なしの捕手
    非経験群7名に群分けした.セットポジションからの通常投球動作(以下,set条件)と,しゃがみ込んだ姿勢からの
    捕手
    送球動作(以下,catcher条件)の2条件の試技を行わせた.投球および送球距離は,本塁から2塁(約39m)とし,各条件3回ずつ撮影した.3回の投球および送球の中で,ボールリリース(以下,BR)後のボール初速度が最も速い1回を代表値として解析した.投球および送球動作は,2台の高速度カメラ(SportsCamTM,FASTEC IMAGING社製)をサンプリング周期250Hz,シャッタースピード1250Hzで同期させ撮影した.反射マーカは両肩峰,両上前腸骨棘,右肘頭,両足先端に貼付した.撮影した動画を,画像解析処理ソフトImageJにてマーカの2次元座標を読み取り,Direct Linear Transformation 法を用いてマーカの3次元座標を算出した.各部位の3次元座標から「ボール初速度」「TOP時肩水平外転角度」「BR時肩水平内転角度」「体幹回旋角度」「推進運動率」を求めた.なお,TOPとは肘を最も後方に引いた肢位(肩最大水平外転時)と定義した.統計処理はSPSS statistics 17.0を用い,各条件での群間比較は対応のないt検定,各群内での条件間比較は対応のあるt検定を用い,有意水準は5%とした.【倫理的配慮、説明と同意】 対象者には研究の主旨を十分に説明した上で同意を得た.【結果】 「TOP時肩水平外転角度」は,
    捕手
    経験群では条件間での有意差はなかったが,
    捕手
    非経験群はset条件38.3±11.0°,catcher条件26.0±9.0°と有意差を認めた(p<0.05).また,肩水平外転角度は両条件とも群間での有意差はなかった.「体幹回旋角度」は,
    捕手
    非経験群でset条件55.3±9.0°,catcher条件44.9±10.3°と有意差を認めた(p<0.05).また,catcher条件での群間比較は,
    捕手
    経験群が63.6±16.4°であり有意に高値を示した(p<0.05).set条件においても有意差はないものの,
    捕手
    経験群が高値を示す傾向にあった.「ボール初速度」,「BR時肩水平内転角度」,「推進運動率」には群間,条件間いずれも有意差を認めなかった.【考察】 投球動作は,投球方向かつ,踏み出した足への重心移動や,股関節を中心とした骨盤回旋,体幹回旋,上肢の動きと運動連鎖が正確かつスムーズに行われることで,必要十分なエネルギーをボールに効率良く伝えることが出来る.また,投球動作における体幹の役割は,身体重心の移動や下肢筋力によって発生したエネルギーを,円滑に上肢に伝えることであり,体幹の機能不全により運動連鎖が破綻し,上肢への負担が大きくなる.今回の結果では,
    捕手
    経験群は,条件の違いによる変化は認められなかったのに対し,
    捕手
    非経験群はcatcher条件においてTOP時肩水平外転角度および体幹回旋角度が減少した.catcher条件では,set条件よりも素早い動作が求められるため,
    捕手
    非経験群は動作時間の短縮がTOP時肩水平外転角度および体幹回旋角度の減少に影響している可能性がある.それに対し,
    捕手
    経験群は,素早い動作が求められても角度に変化はなく,
    捕手
    非経験群よりも両条件で体幹回旋角度が高値を示した.本研究からは,この体幹回旋角度の変化が運動連鎖にどのような影響を及ぼすのかということまで言及することはできないが,
    捕手
    送球動作の特性といえるかもしれない.このことから,
    捕手
    経験年数により,障害が発生しやすい部位が異なるのではないかと考える.臨床において,今回着目した
    捕手
    に限らず,ポジションの聴取だけでなく,経験年数も考慮する必要性がある.今後は,
    捕手
    経験年数や練習量と障害の関係性について追求していく必要がある.【理学療法学研究としての意義】 これまで投球障害に関する研究としては投手が中心に行われてきた.しかし,投手以外の選手には,送球の正確さに加え,動作の素早さが求められる.そのため,ポジションの特異性やそのポジションの経験年数を考慮した評価・介入を行うことの重要性が示されたと考える.
  • 川端 浩一, 浦田 達也, 伊藤 章
    コーチング学研究
    2013年 26 巻 2 号 197-202
    発行日: 2013/03/20
    公開日: 2019/09/02
    ジャーナル フリー

        This study investigates the catcherʼs throwing time to second base (time from the ball being caught to the completion time of the thrown ball reaching second base). The throwing motion of college baseball catchers (n=12) and the catching motion of a second baseman were videotaped at 210 Hz using different high-speed cameras. The throwing time was divided into the motion time (time from the ball being caught to being released) and the airborne time (time from the ball being released to the ball reaching second base). The motion time was further divided into the hold time (time from the ball being caught to the ball being held in the right hand), the stride time (time from the ball being first held in the right hand to the lead foot contact), and the release time (time from the lead foot contact to the ball release). To evaluate the throwing ability of the catchers, the throw distance was measured. There were no significant correlations between the throwing time and the motion time, but there were significant positive correlations between the throwing time and the airborne time. These results indicate the importance of increasing the initial velocity of the ball after release. There were no significant correlations between the throwing time and the hold time, or between the throwing time and the stride time. However, there were significant negative correlations between the throwing time and the release time, and the airborne time showed a significant negative correlation with the release time. These results suggest that catchers exhibiting the shorter the throwing times attempted to increase the initial velocity of the ball after release, although the release time became longer. Throw distance showed a significant negative correlation with the airborne time. These results clearly demonstrate the necessity of increasing throw distance to obtain a higher initial velocity of the ball at release.

  • 和田 哲也
    武道学研究
    1982年 15 巻 2 号 35-36
    発行日: 1982/11/30
    公開日: 2012/11/27
    ジャーナル フリー
  • 其の1
    須田 昭義, 増谷 乾
    人類學雜誌
    1952年 62 巻 5 号 227-236
    発行日: 1952/12/30
    公開日: 2008/02/26
    ジャーナル フリー
    The anthropological measurements were taken on 126 Japanese professional baseballers during the season of 1949. They are divided into four groups from the viewpoint of their body sizes and proportions : pitchers, catchers, in-and outfielders. The most variance is found among the infielders and the least among the catchers in their body size. Among the outfielders the least variance is found in their legs. body proportions. Pitchers are, in general, tall, relatively slender and have long There are not such great differences between the catchers and the infielders, both are relatively short and thick. Outfielders have heavy trunks and the lower half of the body is well developed.
    In comparison with college oarsmen, the baseballers are in general smaller in length measurements with lighter chests and narrower hips. But there are some characteristics among the ballthrowers and runners such as longer relative upperarm length, greater foot height etc.
  • 外傷・障害対策におけるトレーナーサービスと環境整備
    *今井 丈, 八亀 宏明, 増島 篤
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 306
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【はじめに】1996年から6年間、専従理学療法士として社会人男子バスケットボールチームに関わりトレーナー活動を行った。日本リーグ所属(企業内チーム)で年間部員数は約14名(外国人選手3名)、平均身長は190cm台である。2001年までに外傷・障害対策として行われてきたトレーナーサービス(以下 、T.S)及び練習時の環境整備の内容と1997年からの5年間の外傷・障害と競技成績に若干の考察を加え報告する。
    【トレーナー活動】T.Sの領域は広く、心身の全てに渉る。外傷・障害予防に対するメディカルチェックを始め、理学療法・コンディショニング・テーピング・ストレッチ・応急処置・トレーニング・栄養・メンタルや練習内容にまで及ぶ。トレーニング場及びトレーナー室の整備や各専門スタッフとのパイプ役も行う。 又、 チームドクターとの連携した信頼関係の下、混乱の無い安心した医療環境で、受傷時から競技復帰までの一貫したリハビリテーション体制も可能であった。その為には、現場における見極めと裁量権を与えられた。
    【環境整備】環境整備とは施設・設備、人的、科学的、経済的、家族や勤務体制といった選手を取り囲む環境全てが対象となる。特に、T.Sにおいては施設・設備の環境整備がポイントとなる。 コート内においては、温度・照明・フロアー(サーフェイス)の適正化や、給水・応急処置のタイミングも要求される。下肢の外傷・障害が多い競技において、フロアーとシューズの関係は重要であり、特にシューズの選択や足底板に重点をおいた。コート外においては、トレーナー室の整備、及びウェートトレーニング場の設備や内容に関与した。又、選手の状態チェック及びコーチへの報告・検討は随時行われた。
    【トレーナー室の整備】当初、近隣寮の9畳程度であったが、練習前後の利便性や選手の動線を考慮し、体育館隣のトレーニング場の一画に約3倍以上のスペースを確保した。治療ベッド3台、テーピングテーブル2台、温熱・寒冷・電気療法器具や足底板作成用グラインダー等を設置した。
    【トレーニング設備】フリーウェートを中心に充実させ、能率良く行えるよう、ベンチやラックを3~4名に一台の割合で設置した。又、長身に合わせた器具の特注も行った。
    【外傷・障害と競技成績】5年間の確定診断を受けた外傷・障害は58件(1年平均11.6件)であり、下肢に多く、膝関節(25件、43%)、足関節(12件、21%)であった。件数は成績向上時や全国制覇時よりも成績不振の年度に増加傾向にあった。
    【まとめ】1)施設・設備の環境整備は、常勝チームには必要不可欠と考える。2)T.Sの運用にはチームドクターを含む人的環境も重要である。3)外傷・障害は競技成績の一因と成りうる。
  • ポジション別による検討
    *伊藤 直之, 山崎 孝, 藤本 昭, 堀 秀昭, 勝尾 信一
    理学療法学Supplement
    2006年 2005 巻 305
    発行日: 2006年
    公開日: 2006/04/29
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】近年福井県でも硬式野球チームが増加し、高校野球のみならず硬式野球が盛んに行われている。その中で活躍している選手は、中学軟式野球部に入部せずボーイズリーグ等に参加し、早い時期より硬式野球を行なっている。硬式野球におけるスポーツ障害としては、投球障害を起こすことが多く、小学校、中学校から正しい投球フォーム等の指導を行う必要がある。投球障害は、投手経験者の関節障害についての報告が多いが、当院の整形外科においては、その他のポジション経験者も数多く受診している。そこで今回、硬式野球におけるポジション別の投球障害について調査を行ったので報告する。【方法】平成15年4月から平成17年10月に、当院整形外科受診後、投球障害で理学療法の処方が出され、かつ硬式野球経験者の36名(中学生:9名、高校生:27名)を対象とした。調査項目は、1、ポジション、2、障害部位、3、疼痛初発時期、4、投球相での疼痛時期、5、1週間の平均練習頻度と平均総練習時間数とした。比較検討はカイ2乗検定を使用した。【結果】1、ポジション別:投手15名、
    捕手
    10名、内野手5名、外野手6名であった。2、ポジション別での障害部位:投手は肩3名、肘12名、
    捕手
    は肩8名、肘2名、内野手は肩5名、外野手は肩3名、肘3名であった。ポジション別では、障害部位が投手は肘の障害が有意に多く、
    捕手
    、内野手は肩の障害が有意に多かった(p<0.01)。3、疼痛初発時期:疼痛初発時期を硬式野球開始前後でポジション別に比較した結果、有意差は認められなかった(P=0.085)が、投手は硬式開始後に疼痛が認められた者が14/15名であり、
    捕手
    は5/10名が硬式開始前から痛みを訴えていた。4、投球相での疼痛時期:コッキング期11名、加速期13名、リリース期8名、フォロースルー期3名、投球相での疼痛無しが1名であった。ポジション別の比較では投球相に違いは見られなかった。5、1週間の平均練習頻度と平均総練習時間数:平均練習頻度は投手6.2日、
    捕手
    6.1日、内野手7日、外野手6.6日であり、平均総練習時間は投手25.6時間、
    捕手
    26.1時間、内野手30.4時間、外野手23.8時間であり、ポジション別で違いは見られなかった。【考察】今回の調査で、ポジション別では、投手は肘の障害が多いのに対し、野手では肩に障害が多く見られた。野手、特に
    捕手
    で肩の障害が多かった理由としては、2塁への素早い送球を行うことや、座った状態で投手への返球を繰り返すなど、投手に比べ体幹の回旋を伴わない投球フォームが強いられるために、肩にストレスがかかっているものと考えられる。また
    捕手
    の硬式開始前より疼痛の訴えがあった理由として、小中学時における複数の
    捕手
    の育成が不足しているため、一人の
    捕手
    に負担がかかることが考えられる。今後、投球障害に対する指導としては投手のみならず野手、特に
    捕手
    への指導が重要と考える。
  • *来田 宣幸, 赤井 聡文
    日本認知心理学会発表論文集
    2009年 2009 巻 P1-06
    発行日: 2009年
    公開日: 2009/12/18
    会議録・要旨集 フリー
    野球の打撃場面において、投手が投球したボールに対する球速感が投球コースや球種などによって異なることが経験的に知られている。すなわち、知覚される運動速度と客観的な運動速度は一致しないといえる。そこで、本研究では、客観的な球速と球速感の関係およびズレが生じるメカニズムを明らかにし、実際の場面での応用に活かす知見を得ることを目的として、心理物理学的手法を用いた探索的な実験を実施した。被験者は投手による投球を観察し、ビデオカメラで撮影された投球画像から2次元DLT法にて、ボールの運動速度を物理量として測定した。また、投球に対する感覚量は、マグニチュード・エスティメーション法を用いて測定した。技量レベルの異なる被験者群を設定し、見るポジション(打者、
    捕手
    、球審)の違いによる影響も検討した。その結果、一般学生は打者の位置から投球を観察した場合において、外角球と比較して内角球の方が速く感じることが示された。
  • 國部 雅大
    野外教育研究
    2019年 22 巻 2 号 71-77
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/10/05
    ジャーナル フリー
  • *児玉 雄二, 青木 啓成, 山岸 茂則, 長崎 寿夫, 小池 聰, 奥田 真央
    理学療法学Supplement
    2007年 2006 巻 924
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    野球のスポーツ障害といえば投手の投球障害、というイメージが強いが、長野県理学療法士会(以下当士会)が行っている、県下の高校野球大会のメディカルサポート事業において、利用選手をポジション別にみると、
    捕手
    の利用が投手に次いで多く見られている。今回は
    捕手
    の障害像に着目し、調査したので報告する。
    【方法】
    対象は当士会が県高校野球連盟から依頼を受けて行っている、高校野球メディカルチェック事業(以下、メディカルチェック)を受けた
    捕手
    14名(1名は野手兼任、全員右投げ、右打ち12名、左打ち2名、1年生6名、2年生8名)である。メディカルチェックの項目は、問診(学年・打席側・投球側・障害歴、野球歴など)、関節可動域(以下ROM)、柔軟性、アライメント、筋力、肩甲骨-脊柱間距離、フォーム異常、バランス能力、そして医師による診察である。今回は障害歴・現病歴のうち、肩関節痛者は3名・肘関節痛者は2名と少なく傾向分析は困難と判断し、腰痛者6名と非腰痛者8名、計14名をとりあげその身体機能・障害特性について調査を行った。
    【結果】
    腰痛者と非腰痛者で有意差が認められた項目はROMのみであった(統計学的有意水準5%未満)。腰痛者は、投球側・非投球側を問わず、股関節では内転可動域が大きく、体幹では左右の回旋可動域が減少していた。肩関節では3rd内旋・外旋可動域と2nd外旋可動域が非腰痛者より大きいことが確認された。
    【考察】
    捕手
    の腰痛は県下の大会サポート事業で見られる障害のうち比較的多いものであり、今回のメディカルチェックでもその事は明らかになった。
    捕手
    はその動作より、立ち座りを繰り返し行う点、立ち上がりながらすばやく送球しなければいけない点、重いプロテクターを装着している点が特徴である。
    この特徴から想像すると、腰痛者の体幹回旋可動域の減少は、
    捕手
    の動作遂行上モビリティーよりもスタビリティーを優先するタイプに多く、かつ下肢の動作との連動が低下しているタイプと推察される。肩関節回旋可動域の拡大は、この体幹・下肢の動きの反動として、現れた結果と推察されるが、この動きには肩関節、肘関節を中心に上肢にかかるリスクが増大する事も推察される。いずれのパターンにせよ動作解析や理学所見等を検診事業や大会現場で繰り返しながらその障害特性をさらに明らかにし、必要なケアやトレーニング方法の検討を続け、障害の早期発見と予防に寄与したい。
  • *山下 裕之, 森安 真, 佐藤 和敬, 柚木 脩
    理学療法学Supplement
    2007年 2006 巻 923
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/05/09
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】第5中足骨骨幹近位部のJones骨折への対応は選手の状況によって、放置、ギプス固定等の保存的治療、手術的治療が選択され得る。また、本骨折には、急性発症型と疲労骨折型があり、これも治療選択に影響を与える。よってスポーツ整形外科医はその治療において、決められた治療法のみを行うことは困難である。また、理学療法士やスポーツ現場のアスレティックトレーナーにとっても、選択する治療により、症例個々に対応していく必要がある。
    急性発症型、かつノンコンプライアンスの状況下にある選手で、とりわけ、3年生レギュラーで試合期に発生した骨折の場合、手術による早期競技復帰を求め医療機関を受診する。この場合、当院ではサファイアくさびピンを材料として経皮的固定を行い、さらに足底板(アーチサポート+外側ウェッジ)を装着させた上で、ノンコンプライアンスの状況で競技復帰を行っている。このように対象を絞った治療経験は、今後種々の治療成績を細分化し、比較検討していくためのデータとなり得ると考え報告する。
    【対象】5月、10月の試合期に本症を発生した高校サッカー競技選手3例。
    治療プログラムとして、Jones骨折に対して上記手術法を施行された後、ノンコンプライアンスの状況下にて基本的動作(ランニング、ストップ、ジャンプ等)およびサッカー動作(基礎、実践練習)を段階的に実施した。同時に補助トレーニングとして足趾・足関節周囲筋トレーニング、バランストレーニングを指導した。
    【方法】時系列でX線学的変化をとらえ、本人およびアスレティックトレーナーに対し、その時点での復帰状況の聴取、および自覚的運動能力の評価を行った。
    【結果】3例とも術後3週間以内に自覚的運動能力8割で現場復帰し、それぞれ術後3~4週でレギュラーとして試合出場した。X線学的変化では経時的に新生骨が増大し、12週ではほぼ安全圏と思われる骨癒合が認められ自覚的運動能力は10割であった。
    【考察およびまとめ】急性発症型Jones骨折に限定すれば、ノンコンプライアンスの状況下でも受傷後早期に骨折部を固定し、疼痛の程度に応じて段階的に運動ストレスをかけることが、良好な骨癒合と早期競技復帰に至った理由であると考えた。今後この治療プログラムの有用性をさらに検討するために、Jリーグ、大学サッカーなどにおけるデータが公刊されれば幸いである。
  • シーズンオフ時と夏の予選大会時における検討から
    山岸 茂則, 宮本 大介, 青木 啓成, 児玉 雄二, 長崎 寿夫, 小池 聴
    理学療法学Supplement
    2010年 2009 巻 P3-131
    発行日: 2010年
    公開日: 2010/05/25
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    長野県理学療法士会スポーツサポート部では、高校野球選手のシーズンオフである秋冬にかけてメディカルチェック(以下、MC)を行っている。今回MCに参加した選手をアンケート調査し、夏の甲子園予選大会における守備位置およびこのコンバートや兼務と障害との関わりを検討した。

    【方法】
    平成20年度高校野球MCに参加した133名に対して、守備位置および守備の兼務状況・障害状況を聞き取りにて調査した。またMCに参加した選手に対して、夏の甲子園予選大会後にアンケートを郵送し、大会期間中の守備位置および守備の兼務状況・障害状況の回答を求めた。守備位置は投手・
    捕手
    ・内野・外野に4つに分類し、障害部位も肩肘・腰・下肢・その他・なし の5つに分類した。その上で、1.MC時および予選大会時の守備位置と障害の関係 2.同じく守備位置の兼務と障害の関係 3.MC時からの守備位置コンバートと障害の関係、4.守備位置別の障害罹患率の変化を、それぞれカイ2乗検定を用いて検討した。

    【説明と同意】
    MC時およびアンケート郵送時ともに長野県高校野球連盟および選手指導者と選手自身に対して、調査データを研究に利用することを説明し同意を得た。

    【結果】
    アンケート回収が出来たのは102名(回収率76.7%)であった。このうちの有効回答者97名を分析の対象とした。1.MC時、予選大会時ともに投手・内野・外野において肩・肘障害が多かった(p<0.01)が
    捕手
    は障害部位に有意差がみられなかった。また守備位置間で障害部位に有意差はなかった。2.守備位置の兼務状況と障害部位の間に有意差はなかった。3.守備位置コンバートと障害部位の間に有意差はなかった。4.
    捕手
    と外野手では、予選大会時の障害罹患率が有意に減少した(p<0.05)が、投手と内野手は有意差を認めなかった。

    【考察】
    捕手
    は動作方略が他の守備位置と大きく異なり障害部位も大きく偏ることなく様々であるため、MCではより個別的な対応が求められると思われた。守備位置の兼務やコンバートはあまり考慮する必要はないようである。
    捕手
    ・外野手の障害罹患率はMC後減少できたが、投手・内野手では減少できなかった。これは身体機能の他、投手や内野手特有の試合期にむけた練習内容や量の影響も考えられた。

    【理学療法学研究としての意義】
    選手の守備位置・兼務・コンバート自体は障害種別に影響を与えないことが確認された。
    捕手
    ・外野手の障害罹患率は減少させることができ、MCの有用性が確認された。投手や内野手特有の練習内容や量の把握をする必要があると考えられた。
  • 梶田 和宏, 川村 卓, 島田 一志, 金堀 哲也, 八木 快
    コーチング学研究
    2019年 32 巻 2 号 171-187
    発行日: 2019/03/20
    公開日: 2019/09/02
    ジャーナル フリー

        This study clarifies the features of throwing motion to second base of professional baseball catchers.Eleven catchers of two Nippon Professional Baseball Organization teams were participants. Using the highest confidence data among analytical trials for throwing time, we defined it as ‘the time required from catching until ball arriving at second base with shortest time’. Following five characteristic features were revealed. 1) In time parameter, professional catchers have a difference in motion time (the time required from catching to release in amateur catchers), especially during the beginning phase having a relation with duration time (arrival time from the ball release to the second base), the throwing phase having a relation with the throwing time and release speed (speed average of ball speed of 3 frames after releasing the ball), and the grip changing phase having a relation with motion time. 2) Further, professional catchers have a tradeoff relationship between the motion time and the duration time as well as amateur catchers; and, particularly good professional catchers can shorten the duration time even while shortening motion time leading to shortening of the throwing time. 3) In stride parameter, professional catchers have a difference in the length of the pivot foot in amateur catchers, especially, the X component has a relation with the motion time while the Y component has a relation with the duration time, and the stride length is likewise; there was no relationship between all the items. 4) In release parameter, professional catchers maintain a higher projection height of the ball than amateur catchers and maintain the tendency of the projection angle to be lower, improving the throwing accuracy, especially the elevation angle is related to the duration time and the release speed, but the azimuth angle is likewise; there was no relationship between all the items. 5) In center of gravity of the body, professional catchers have a relation with the movement speed of the center of gravity of the body and the release speed as well as amateur catchers, but the moving distance of center of gravity of the body is likewise; there was no relationship between all the items.

  • 長澤 誠, 石田 康行, 谷口 昇, 帖佐 悦男
    肩関節
    2018年 42 巻 2 号 552-554
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/09/03
    ジャーナル フリー
     近年,小頭離断性骨軟骨炎(以下OCD)の早期発見を目的とした野球検診が全国的に広がっている.我々も平成22年度より宮崎県少年野球検診を行っている.
     7年間で合計3051名が検診を受診し,OCDと診断されたのは84名(2.8%)であった.我々はOCDは投球機会の多い投手・
    捕手
    をしている体格のいいチームの中心選手に多い印象をもっている.
     それを検討するために体格(身長・体重)とポジション(投手・
    捕手
    をしているか),加えて投球時痛・小頭部圧痛・肘関節可動域制限の有無に関し,OCD群とコントロール群の2群間で検討したので報告する.
     結果は身長・体重に関しては有意差はなかった.投手・
    捕手
    の割合,投球時痛・小頭部圧痛・可動域制限がある割合はすべてOCD群で有意に高かった.
     OCDは投手
    捕手
    をしている選手に多く発生していた.ポジションや投球数を考慮した予防活動が必要である.
  • 高橋 佳三, 阿江 通良, 藤井 範久, 功力 靖雄, 島田 一志, 石川 陽介
    日本体育学会大会号
    1998年 49 巻
    発行日: 1998/08/20
    公開日: 2017/08/25
    会議録・要旨集 フリー
  • 平成18年度長野県高校野球メディカルチェック事業からの分析と今後の展開
    児玉 雄二, 青木 啓成, 山岸 茂則, 長崎 寿夫, 小池 聰, 村上 成道
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 1000
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】長野県理学療法士会社会局スポーツサポート部では、第42回日本理学療法士学術大会において、投手・
    捕手
    の腰痛と可動域特性について報告を行った。今回は、平成18年度長野県高等学校野球連盟メディカルチェック事業(以下MC)に参加した腰痛を有する選手を対象に、腰痛と股関節の可動域特性の関連性について知見を得たので、報告するとともに、両者の関係についての新たな評価法の導入の必要性について検証したい。
    【対象・方法】MCに参加した高校野球選手150名のうち、腰痛を有する選手36名(投手19名、
    捕手
    10名、野手7名:以下全腰痛群)、と主訴が全く無い選手22名(投手21名、
    捕手
    1名、野手0名:以下非障害群)を対象とした。さらに全腰痛群は腰痛のみの症状を呈する選手22名(投手10名、
    捕手
    8名、野手4名:以下腰群)と腰痛と肩痛または肘痛を併発している選手14名(投手10名、
    捕手
    8名、野手4名:以下腰-上肢群)に分類した。
    【結果】全腰痛群は非障害群と比し、非投球側股関節内転(p<0.001)、投球側股関節内旋(p<0.05)、非投球側股関節内旋(p<0.01)が低下し、また、体幹投球側回旋(p<0.05)は非障害群に比し増大していた。一方、腰群と腰-上肢群の関節可動域の比較においては非投球側股関節内転(p<0.01)のみ腰-上肢群が低下していた。(Unpaired student’s t-test)
    【考察】腰痛のある18歳以下のスポーツ選手において、その原因の一つに股関節周囲筋の硬化があるという報告があるが、今回の結果では同様の事が得られていると考えられる。全腰痛群はkemp test陽性者に有意差(p<0.001:カイ2乗検定)が認められたが、医師の診察ブースでは、明らかな神経学的所見を有する選手おらず、股関節機能低下から起因する筋々膜性腰痛の疑いと診断されていた。野球動作(投げる・打つ)のように効率的な回旋運動がパフォーマンス発揮の力源になる動作において、その回旋の中心となる股関節の運動について現場では、「股関節をたたむ」、「股関節をしめる」。等の用語が使われている。この運動を股関節の可動性で表現すると、骨盤に対し軸足は伸展・内転・内旋であり、非軸足は屈曲・内転・内旋である。主として関与する周囲筋としては、大腿筋膜張筋、腸腰筋、殿筋群、股関節内転筋群、大腿直筋があげられる。今回の結果ではこれら筋群が野球における障害発生因子の一つとも考えら、これらの筋群の硬化による異常なアライメント(股関節外旋・骨盤後傾位)は体幹機能の低下を招来し、強いては上肢機能への悪影響も予測される。腰群と腰-上肢群の有意差が乏しい事からは、腰痛の存在は股関節機能の低下と上肢障害へのリスクが高い、という事も推察される。これらの結果に基づいて、現在我々は「股関節をたたむ」という事が、障害の予防兼パフォーマンスの向上にも寄与すると推論し、この動作の定量化について検討している。
  • 当院における肘,肩関節に障害を有した野球選手を通して
    島岡 秀奉, 安次富 満秋, 下川 龍太, 藤本 弘昭, 甲藤 周子, 森澤 豊
    理学療法学Supplement
    2008年 2007 巻 999
    発行日: 2008年
    公開日: 2008/05/13
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】近年、スポーツ障害の予防を目的としたメディカルチェックが行われ、その報告も増えつつある。なかでも野球選手を対象とした報告は多く、肘、肩に投球障害を有する選手が問題とされる。そこで今回、我々は当院を受診した野球選手のうち肘および肩に投球障害を有した患者の発生状況について調査した。
    【方法】対象は平成19年4月~10月までに当院のスポーツ整形外科外来に受診した投球障害のうち肘、肩の障害を認めた51名(平均年齢14.7歳±2.6 10~22歳)である。調査項目は.発症から受診までの期間、既往歴、疼痛の発生する投球相、ポジション、指導者からの指摘・指導の有無(投球フォームに関して)の5項目に関して問診を行い、肘および肩の障害別にその傾向を調査した。
    【結果】肘の障害を認めた者は26名で平均年齢は14.0±2.6歳、肩の障害は25名で平均年齢は15.4±2.6歳で肘の障害が低年齢であった。症状出現から受診までの期間は全体で、1週間以内の者が24%、1ヶ月以内32%、3ヶ月以内14%、6ヶ月以内16%で、1年以上の者が14%であった。既往歴では、肘の障害の者の53%、肩の障害の者では、36%に過去に疼痛の発生もしくは受診歴があった。疼痛の出現する投球相は、肘の障害において加速期~フォロースルー期に92.3%、肩の障害においては、早期コッキング期~加速期に73%の者が疼痛を認めた。ポジションでは、肘の障害の者において投手31%、
    捕手
    19%、内野手27%、外野手23%、肩の障害の者では、投手28%、
    捕手
    4%、内野手16%、外野手52%と全体をとして投手より野手(特に外野手)の選手に投球障害が多かった。投球フォームに関する指導者から指摘の有無については、肘の障害の者で72%、肩の障害で69%の者が、投球フォームに関して過去に指摘もしくは指導を受けていた。
    【考察】今回の対象者の平均年齢からその主たる要因は未熟な組織への過負荷と、投球のメカニカルストレスであると考えられ、既往や受診までの期間から、全般に慢性化している症例が多い。またポジションにより要求されるパフォーマンスが若干異なるため、メカニカルストレスに違いがあると推察される。さらに肘、肩に最も過負荷を受ける投手よりも、他の野手の障害が今回の調査では多くみられた。これには投手のオーバーユースに関する予防的対策が浸透してきていると考えるが、一方でさらに包括的な対応の必要性が示唆される。また指導者より投球フォームに関する指導、指摘をすでに受けているものが多く、非合理的なフォームによるメカニカルストレスの増加が予測される。すなわち、疼痛がない選手でも指導者より指摘されている選手は投球障害を引き起こす可能性が高く、メディカルチェックを行う必要性が示唆される。
  • ~2009年野球検診より~
    *加藤 健太郎, 立石 学, 遠藤 剛, 岡邨 直人, 関根 裕之, 田中 康雄, 大野 健太, 山本 智章
    関東甲信越ブロック理学療法士学会
    2011年 30 巻 P1-5-043
    発行日: 2011年
    公開日: 2011/08/03
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】
    野球選手にとって,投球障害の予防は重要事項である.近年,メディカルチェックにて危険因子を検出し,障害を減少させる取り組みが行われている.しかし,投手に注目されたものが散在される一方で,
    捕手
    及び野手に注目した報告は少ない.本研究の目的は,野球選手を対象に実施した問診及び肩肘の検診結果から,各ポジション(投手,
    捕手
    ,野手)の障害状況を把握し,今後の予防策を検討する一助とすることである.

    【方法】
    2009年に開催された学童新人野球大会において,小学6年生以下を対象に,問診503名(投手群123名,
    捕手
    群45名,野手群335名),検診474名(投手群101名,
    捕手
    群45名,野手群328名)実施した.問診内容は「痛みのある部位」,「ポジション」で,検診内容は肩・肘関節の運動時痛,圧痛,ストレステストで,理学療法士が実施した.肩・肘の検診項目のうち,一つでもあてはまる項目があれば,陽性とした.問診,検診共にポジション別で百分率化し,それぞれの陽性率を比較検討した.

    【説明と同意】
    事前に文書で,各チームの監督,保護者に対して検診の目的,内容について説明と同意を得た.

    【結果】
    問診では,投手群は肩31.7%(39名),肘41.5%(51名),
    捕手
    群は肩22.2%(10名),肘44.4%(20名),野手群は肩15.2%(51名),肘11.9%(40名)であった.検診では,投手群は肩21.8%(22名),肘13.9%(14名),
    捕手
    群は肩22.2%(10名),肘15.6%(7名),野手群は肩27.4%(90名),肘18.9%(62名)が陽性であった.

    【考察】
    投手,
    捕手
    群は問診結果を野手群と比較すると,約二倍以上,肩・肘関節の疼痛の訴えが多かった.これは投球数の差が大きく関与していることが考えられるが,肩・肘関節の検診の陽性率ではポジション間での差がみられなかったため,野手は投手,
    捕手
    と同様に,肩・肘関節を酷使している可能性がある.そして,投手だけでなく,
    捕手
    及び野手のケアの徹底も検討すべきである.今後も追跡的な調査を続け,ポジション別での身体機能面にも着目することで,さらなる投球障害の予防が可能になると考えられる.

    【理学療法学研究としての意義】
    成長期投球障害は予防と早期発見が重要である.投球障害は投手に注目されがちだが,
    捕手
    及び野手に対しても同様に障害予防を啓発することで,投球障害の早期発見,重症化を予防する一助となると考える.
  • 中田 昌敏, 古川 良三, 下野 俊哉, 山本 隆博, 丹羽 滋郎, 本庄 宏司, 服部 友一
    理学療法学Supplement
    1987年 1987.14.1 巻
    発行日: 1987/03/15
    公開日: 2017/07/05
    会議録・要旨集 フリー
  • ロジスティック回帰分析を用いた検討
    鈴木 智晴, 藤井 雅文, 村上 光平, 中本 浩揮, 前田 明
    体育学研究
    2019年 64 巻 1 号 79-87
    発行日: 2019/06/17
    公開日: 2019/06/25
    [早期公開] 公開日: 2019/02/25
    ジャーナル フリー
     One of the important roles of a baseball catcher is to check whether an opponent is trying to steal a base. This checking action must occur as part of other events: a quick throwing action (short operation time), a high ball speed (short duration of ball flight), and accurate tagging (the time from the fielder catching the ball to touching the opponent runner is short). In other words, in order for the catcher to check whether an opponent is trying to steal a base, it is necessary to shorten the time between catching the ball and when the fielder touches the opponent runner. However, the relationship between the time and the possibility of checking for an attempt to steal a base and the influence of each phase on the steal check rate have not been examined. The present study investigated the relationship between the time required to prevent a steal and the steal check rate of a baseball catcher using video recordings. The video recordings used for our analysis were videos of steal check successes and failures in exhibition and official university and amateur baseball games, with a focus on runners attempting to steal second base. We classified Motion Time as the period from catching the initial pitch to ball release, Ball Time as the period from ball release to ball arrival at second base, and Touch Time as the period from ball arrival at second base to the fielder touching the runner; the sum of these 3 phases was defined as All Time, and the sum of Motion Time and Ball Time was defined as Pop Time. We constructed 3 models in which the success or failure of the steal check was set as a target variable and each phase time as an explanatory variable, and performed logistic regression analysis on each model. As a result, we clarified that the baseball catcher could check for a steal if the All Time was less than 2.429 s, and there was a significant negative correlation between the steal check rate and All Time. In addition, among the three phases, Touch Time had the greatest effect on the steal check rate. Therefore, it was suggested that accurate throwing is the most important factor in preventing a steal to second base.
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