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クエリ検索: "撮影技師"
563件中 1-20の結果を表示しています
  • 平原 由美
    循環制御
    2019年 40 巻 1 号 13-15
    発行日: 2019年
    公開日: 2019/05/18
    ジャーナル フリー
  • 三山 鎮皓, 武藤 孝司, 福渡 靖
    日本総合健診医学会誌
    1998年 25 巻 1 号 27-35
    発行日: 1998/03/31
    公開日: 2010/05/18
    ジャーナル フリー
    医療法に示される良質かつ適切な医療の効率的な提供という理念に添うべく, 人間ドック (以下, ドック) 上部消化管X線検査 (以下, UGI検査) のシステムとしてのQuality向上に資するため, ドックUGI検査の判定に関連する因子についての検討を行なった。
    平成7年の日帰りドックでUGI検査を受診した14,142名 (男10,275名/女3,867名, 平均年齢48.7±9.6歳) を対象として, UGI検査の判定 (問題なし・要再検・要精検) と判定医・
    撮影技師
    ・撮影装置・結果通知方法・診察医と判定医の異同・性別・年齢・受診時期の8項目との関連を, 危険率1%でx2検定およびLogistic回帰分析により求めた。
    x2検定では, 判定医・
    撮影技師
    ・撮影装置・結果通知方法・性別・年齢・受診時期で判定との関連が認められた。Logistic回帰分析では要精再検判定で判定医・年齢・性別・受診時期, 要精検判定で判定医・
    撮影技師
    ・年齢・受診時期で判定との関連が認められた。判定医は, 要精再検判定より要精検判定において判定との関連が大きく, また要精検判定では,
    撮影技師
    より判定医により判定との関連が大きかった。判定医・
    撮影技師
    の経験の多寡と判定には, 一定の傾向はみられなかった。
    医療施設側から, ドックUGI検査のQuality保持・向上を計るためには, 判定医への情報の集約が効率的と考えられ, その方法論として,
    撮影技師
    の判定への積極的参加・画像のデジタル化による比較読影のルーチン化・二次検査結果のフィードバック体制などが望まれる。
  • 渡邊 啓司, 横田 順―朗, 横田 裕行, 坂本 哲也, 中島 康雄, 川村 義彦, 東 丈雄, 石風呂 実, 土橋 俊男, 芳士戸 治義, 米田 靖, 坂下 惠治
    日本臨床救急医学会雑誌
    2011年 14 巻 1 号 84-86
    発行日: 2011/02/28
    公開日: 2023/03/31
    ジャーナル フリー
  • 都能 和俊, 山中 良太
    日本臨床救急医学会雑誌
    2018年 21 巻 5 号 672-679
    発行日: 2018/10/31
    公開日: 2018/10/31
    ジャーナル フリー

    目的:くも膜下出血に対して頭部CT-angiography(CTA)は有用とされている。良好なCTAを作成するには十分な脳血管のCT値を得ることが必要である。CTAに対しては低管電圧撮影が有用とされているが,単に管電圧を下げただけでは画像のノイズ量が増加する。くも膜下出血発症時の頭部CTA撮影における低管電圧撮影の有用性の検証を行った。方法:京都科学社製の頭部ファントムを用い,管電圧を80,100,120kvで撮影した。それぞれの管電流値は450,360,300mAである。それぞれCT値,Contrast to Noise Ratio(CNR),Computed Tomography Dose Index volume(CTDIvol)を測定した。また,臨床画像よりCT値,CNR,造影剤到達時間を測定した。結果:管電圧を下げるごとに血管のCT値は上昇した。同等の被ばく線量であれば80kv撮影がもっとも高いCNRが得られた。結論:患者の容態が厳しいくも膜下出血発症時の頭部CTA撮影において低管電圧撮影は有用である。

  • 11年間の実施状況と今後の課題
    黒蕨 邦夫, 阿部 裕子, 山崎 理衣, 玉川 光春, 岡崎 亮, 岡崎 稔
    日本乳癌検診学会誌
    2018年 27 巻 1 号 13-17
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/06/27
    ジャーナル フリー
    札幌市ではマンモグラフィに関する知識と資質の向上を図ることを目的に,平成17年度より,札幌市の乳がん検診指定医療機関の読影医師および
    撮影技師
    を対象に年1回の研修会を実施している。今回,札幌市の乳がん検診の成績を見直し,研修会の効果と問題点を検討した。 検討方法は平成17年度から平成27年度までの11年間の札幌市の乳がん検診の成績(受診者数,受診率,要精検率,精検受診率,がん発見率,陽性反応適中度)の推移を検討した。 研修会参加人数は過去11年間で延べ読影医師457名,
    撮影技師
    551名が参加した。受診者数(受診率)は平成21年度に受診者数52,914名(受診率31.1%)とピークを迎え,以後上昇はしていなかった。要精検率および精検受診率では改善がみられた。がん発見率も上昇傾向を示し,平成27年度では0.43%であった。がん発見率の向上に加え,要精検率が改善されたことにより,陽性反応適中度は平成21年度より上昇傾向がみられ,平成27年度は8.39%であった。 研修会を継続して行うことが,検診精度の向上・維持するための一定の効果があることが確認された。読影医師および
    撮影技師
    に対し,年に1回の定期的な研修会を開催することは,検診従事者の知識,技術の向上に寄与し,読影医師の読影能力および
    撮影技師
    の撮影技術の向上・維持につながり,乳がん検診精度の向上に寄与するものと考えられた。
  • 中山 美保, 島田 友幸, 泉川 裕紀, 柴田 信雄, 佐々木 司郎, 石成 誠子, 林 雅人
    日本農村医学会学術総会抄録集
    2009年 58 巻 P1-D405
    発行日: 2009年
    公開日: 2010/03/19
    会議録・要旨集 フリー
    〈目的〉当院の検診マンモグラフィ(MMG)の偽陽性例
    について検討をする。
    〈対象と方法〉平成20年度に当院で3,400例の乳がん検診
    を行った。その内,1次読影医師が要精検とし,当院で精
    検をして異常なしとされた19例を対象とした。1次読影を
    担当している医師1名と
    撮影技師
    1名が対象症例の検診時
    MMG(40歳代2方向,50歳以上1方向),精検時MMG
    (50歳以上CC MMG),検診時の読影用紙,精検結果用
    紙の確認を行い偽陽性の原因を次の手順で検討した。
    1)医師が対象症例の検診時MMG の再評価をする。対
    象症例を読みすぎ(カテゴリーを厳しくつけすぎた),
    精検はやむなしの2項目に分類する。
    2)医師と技師が,精検はやむなしとなった症例の検討を
    する。検診時と精検時のMMG,読影用紙,精検結果用
    紙の確認を行う。対象症例を乳腺の構造上精検はやむな
    し,
    撮影技師
    の注意・技術の改善で精検が不要になる可
    能性があるの2項目に分類する。
    3)技師が,精検が不要になる可能性がある症例のMMG
    を確認し,撮影技術の改善点を検討する。
    〈結果・考察〉対象19例中,医師がカテゴリーを厳しくつ
    けすぎた症例は6例,受診者の乳腺構造上精検はやむなし
    (前回検診でも要精検であった3症例も含む)は5例で
    あった。8例が
    撮影技師
    の注意や技術の改善で精検が不要
    になる可能性があることが示唆された。撮影技術に関する
    反省点はポジショニング不良7例(乳腺後隙の描出不足1
    例,乳腺と乳頭の重なり有1例,圧迫不足3例,乳腺の進
    展不足4例,乳腺濃度の不足2例。※重複有)で,7例中
    5例が乳腺の重なりが原因で出来たと思われる局所的非対
    称性陰影で要精検になっていた。1例はコメントの不備で
    要精検になっていた。
    〈結論〉偽陽性を減らす為には,医師による読影力の研鑽
    撮影技師
    が高品質のMMG を安定して提供することが
    必須である。技師はポジショニングの反省点を改善して,
    撮影技術が原因で偽陽性になるような症例が皆無になるよ
    うに努めていく必要がある。
  • 日本消化器集団検診学会東海北陸支部技師部会アンケート調査
    西川 孝, 村田 希世美, 村田 浩毅, 吉村 平, 川地 俊明, 曽根 康博, 秋山 俊夫, 恒矢 保雄
    日本消化器集団検診学会雑誌
    2005年 43 巻 1 号 28-35
    発行日: 2005/01/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
    東海北陸支部技師部会において日本消化器集団検診学会が認定した243名の胃がん検診専門認定技師を中心にアンケート調査を実施した。その結果, 新胃X線撮影法 (直接・間接) 基準案を知っていた者は826%であった。しかし, 現在新撮影法基準案を採用しているのは間接撮影16.3%, 直接撮影373% であった。追加撮影は99.0%が実施しており, 技師による所見レポートの記載は間接撮影が312%で, 直接撮影は54.7%が実施していた。施設内での撮影法の統一性は80%以上が統一された手順で撮影されていた。症例検討会には63.6%が参加していた。認定技師の更新については81.8%が更新をすると答えており, 他に必要と思われる認定制度は注腸X線検診専門技師や超音波検診専門技師であった。
  • 宮安 孝行, 藤村 一郎, 鈴木 淳平, 小倉 圭史, 田代 雅実, 田中 善啓, 大保 勇, 赤木 憲明, 五十嵐 隆元, 坂下 惠治
    日本臨床救急医学会雑誌
    2019年 22 巻 5 号 715-722
    発行日: 2019/10/31
    公開日: 2019/10/31
    ジャーナル フリー

    目的:外傷全身CTを施行された症例の被ばく線量(CTDIvolとDLP)の全国調査を行い,国内の外傷全身CTの被ばく線量の現状を明らかにすること。方法:全国の救命救急センター284施設を対象とした。日本救急

    撮影技師
    認定機構が運用しているメーリングリストを用いて調査フォームを送付し,回答を得た。このうち標準的体形と考えられる体重50〜60kg群について被ばく線量の解析を行った。結果:55施設,症例数1,630例の回答が得られた。体重50〜60kg群は346症例であった。頭部から骨盤部まで造影剤を用いて2相撮影されたものは111例であり,中央値4,723.8mGy・cm,最小値1,766.8mGy・cm,最大値12,921.3mGy・cm であった。最大値/ 最小値は7.31であった。結語:外傷全身CTは症例ごとに撮影範囲が異なるため単純な比較はできないが,被ばく線量の格差が生じていることが示唆された。

  • 中田 太志, 田中 陸雄, 佐々井 一彦, 長岡 栄, 片山 節, 吉井 民子, 三浦 公子, 副島 京子, 横山 敬, 中西 敬
    消化器集団検診
    1989年 1989 巻 83 号 121-125
    発行日: 1989/06/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 岡田 裕貴, 長谷川 雅一, 藤村 一郎, 平野 透, 澤 悟史, 笹木 工, 鈴木 淳平, 坂下 惠治
    放射線防護分科会会誌
    2012年 35 巻 64-
    発行日: 2012/10/04
    公開日: 2017/12/29
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 日本消化器集団検診学会雑誌
    2005年 43 巻 2 号 69-72
    発行日: 2005/03/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 山本 兼右, 山崎 秀男, 高倉 玲奈, 小川 利政, 桑野 忠雄, 三浦 一利, 山口 健人, 久保 文裕, 蓮尾 智之, 房永 佳那, 稲葉 有美江, 田中 幸子
    日本消化器がん検診学会雑誌
    2015年 53 巻 3 号 365-375
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/06/15
    ジャーナル フリー
    本研究の目的は, 対策型検診撮影法(基準撮影法I)と任意型検診撮影法(基準撮影法II)の実効線量を明らかにすることである。対象は, 大阪がん循環器病予防センターで胃がん検診を受診した40,456名から男女別, 撮影法別で無作為に抽出した240名である。方法は, 240名の1検査の面積線量(DAP)と入射表面線量(ESD)を分析し, モンテカルロシミュレーションソフトPCXMC dose calculations Ver.2.0.1.3を用いて実効線量を算出した。1検査の実効線量と入射表面線量は, 基準撮影法Iで4.41mSv, 33.97mGy, 基準撮影法IIで5.15mSv, 46.92mGyであった。受診者の男女別および
    撮影技師
    の経験年数による差の分析では, 両撮影法IとIIともに, 男性と5年未満の技師の実効線量が多い結果となった(P<0.05)。また, 受診者のBMIと実効線量の関係は, 両撮影法IとIIともに, 正の相関関係があることを確認した(I:r=0.500, P<0.05), II:r=0.584, P<0.05)。本研究は基準撮影法IとIIの実効線量を日本で初めて明らかにした研究である。
  • 沼倉 二郎
    放射線撮影分科会誌
    2001年 36 巻 27-30
    発行日: 2001/04/05
    公開日: 2017/12/29
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 水井 雅人, 溝口 裕司, 田城 孝雄
    日本放射線技術学会雑誌
    2016年 72 巻 1 号 58-62
    発行日: 2016年
    公開日: 2016/01/20
    ジャーナル フリー
    The head computed tomography-angiography (head CT-A) examination is excellent for the detection and diagnosis of cerebral artery aneurysm. If we use bolus tracking method when implementing this examination, we must choose a monitoring point. We investigated the influence which the monitoring point (MCA or carotid-A) exerts on the CT value. As for the result, MCA monitoring point method was more excellent than the carotid artery monitoring point method. The CT value was higher about 50 HU in the MCA monitoring point than in the carotid artery monitoring point (average;carotid artery: 349.6±57.8 HU, MCA: 413.2±67.9 HU). So, we conclude that in the bolus tracking method of monitoring point of head CTA, MCA monitoring point should be used.
  • 日本消化器集団検診学会雑誌
    2004年 42 巻 5 号 155-162
    発行日: 2004/09/15
    公開日: 2012/12/11
    ジャーナル フリー
  • 笹木 工, 澤 悟史, 平野 透, 鈴木 淳平, 長谷川 雅一, 岡田 裕貴, 藤村 一郎, 坂下 惠治
    放射線防護分科会会誌
    2012年 35 巻 78-
    発行日: 2012/10/04
    公開日: 2017/12/29
    解説誌・一般情報誌 フリー
  • 浅野 みず江, 菊地 博敦, 高嶋 優子, 松本 裕治, 稲原 祐加子, 伊藤 聖美, 萩原 弘之, 東 あづみ, 中村 清華, 山岸 史明, 田中 拓洋
    日本消化器がん検診学会雑誌
    2020年 58 巻 1 号 35-41
    発行日: 2020/01/15
    公開日: 2020/01/15
    ジャーナル フリー

    新・胃X線撮影法の対策型は,二重造影法のみの8枚撮影法であることから,一定の精度を確保するためにバリウムの付着が良好な画像を撮影することが必要である。しかし,実際の撮影現場では,①体位変換困難,②高度難聴,③残胃,④食物残渣などによる検査困難症例の対応に迫られることがある。そこで,本稿では①~④の検査困難例に対する当センターの対応策について報告した。①では体位変換時に無理な介助は行わず,安全のために受診者のペースに合わせて検査を行っている。②では検査前に体位変換の方法などの説明動画を見てもらい,撮影時は専用シートで合図し,検査を行っている。③はバリウムの小腸への早期流出に対処するためバリウム飲用法と体位変換法の工夫を行っている。④では通過障害となる病変の有無を確認し,バリウムで標的部位の残渣を動かして撮影をしている。次回検査時の前日の食事の摂取法を指示している。以上のように対応策を講じても,十分な診断ができる画像ではないと判断した場合には,受診者に十分に説明の上,内視鏡検査を受けることを勧め,自治体の担当者へ次回の対応も含めて報告している。

  • 山田 泰司, 中村 俊一, 大野 竜一, 東 弘志, 永井 信, 藤永 明
    日本消化器がん検診学会雑誌
    2009年 47 巻 5 号 521-530
    発行日: 2009年
    公開日: 2011/04/15
    ジャーナル フリー
    ルーチン胃X線検査における腹臥位二重造影の画質向上と
    撮影技師
    間の技術差を補うことを目的に, 腹臥位充満時の胃の体軸方向の長さや背腹方向への捻れ度によって, 圧迫枕の挿入位置を変化させた三種類のDecision Treeを考案し, 圧迫枕の挿入からその後の撮影までの撮影法を統一した。当院人間ドックの経年受検者391名に対し, 腹臥位二重造影における部位別(胃角部, 胃体部, 幽門部)の画像評価をおこなった結果, すべてのDecision Treeにおいて前回よりも有意に画質が向上した。したがって, Decision Treeを導入した腹臥位二重造影法は, 画質向上と
    撮影技師
    の技術差を補うことが可能であり, 今後, 腹臥位二重造影法の標準手技となりうる可能性が示唆された。
  • 平井 国雄, 大保 勇, 住田 知隆, 宇内 大祐, 嶋崎 龍洋, 高橋 大樹, 玉井 勲, 山田 尚史, 坂下 惠治
    日本臨床救急医学会雑誌
    2015年 18 巻 5 号 650-657
    発行日: 2015/10/31
    公開日: 2015/10/31
    ジャーナル フリー
    救急診療に携わる診療放射線技師は,患者の突発的な急変や愛護的対応を要する外傷患者の対応を求められるとともに高リスクな状況下で検査を行っている。このような場合,医師や看護師に対応を任せきりにするのではなく診療放射線技師も積極的に介入し協力する必要があると考えるが,各施設の診療体制や診療放射線技師の能力によって対応が異なっているのが現状である。そこで診療放射線技師が高リスクな状況に対応するためのスキル獲得にどのようなoff the job trainingを受講し,どのような効果を得ているかなど,その受講状況を把握するための実態調査を行った。その結果,診療放射線技師を対象とする急変対応や外傷診療に特化した教育コースの検討が必要であることが示唆された。
  • 森田 のり子
    映像学
    2020年 104 巻 198-218
    発行日: 2020/07/25
    公開日: 2020/08/25
    ジャーナル フリー

    本論はアジア・太平洋戦争期の日本において、それまで左翼思想を背景とした記録映画の表現方法に取り組んできた作り手らが、戦時国策プロパガンダの要請に対して自らの議論と製作実践をどのように変容させていったのかという問題を、「主観」的表現という論点に着目して考察するものである。具体的な対象として、当時国内最大のドキュメンタリー映像分野の国策映画製作会社であった、日本映画社の

    撮影技師
    ・坂斎小一郎と演出家・桑野茂の両活動に照準する。

    まず、1940年代初頭までに記録映画の表現における「主観」「客観」の関係性をめぐる議論と実践が充実していたことを確認した上で、アジア・太平洋戦争期になると国民としての「主観」を持つ「戦記映画」が求められていったことを論じる。こうした状況のなかで、『陸軍航空戦記 ビルマ篇』(1943)の撮影を担った坂斎は戦地の現実に向き合うこと自体に積極的意義を見いだしたものの、完成作品はその認識とギャップを呈していた。一方、『基地の建設』(1943)の演出を担った桑野は、戦争当事者の立場で想定したような現実に対面できなかったことで、結果的に自らの認識を生かした作品を手がけることとなった。それぞれの条件の下で異なる展開をたどりながら、両者とも表現する主体としての「作家」であろうとする問題意識に基づき、自らの左翼思想によって培った「主観」と戦時国家に要請される「主観」とを接続しようと試みたことを明らかにする。

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