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クエリ検索: "減数分裂"
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  • 安積 良隆, 鈴木 秀穂
    PLANT MORPHOLOGY
    2004年 16 巻 1 号 31-59
    発行日: 2004年
    公開日: 2010/06/28
    ジャーナル フリー
    要旨:植物でも古くから
    減数分裂
    の変異体が単離され解析が行われてきたが、遺伝子レベルで研究が進められるようになったのは、T-DNAやトランスポゾンを利用したタギング法が開発されてからのことである。この方法によってシロイヌナズナとイネから多くの
    減数分裂
    変異体が単離され、その原因遺伝子が同定・解析されるようになった。またFISH(fluorescent in situ hybridization)法や免疫組織化学的方法も植物の
    減数分裂
    研究に導入されて、植物でも
    減数分裂
    時の染色体の挙動やタンパク質の局在性を詳しく調べることができるようになった。この分子遺伝学的手法と細胞生物学的手法の邂逅が、酵母等の様々な生物での
    減数分裂
    関連遺伝子の研究成果の蓄積とあいまって、1998年以降の植物の
    減数分裂
    の研究の大きな発展に繋がった。本稿では
    減数分裂
    の挿入変異体とその解析手法に焦点を絞りながら、最近の植物
    減数分裂
    研究の成果についてまとめる。
  • *大工原 陽子, 岩端 一樹, 越山 暁代, 菅原 弘子, 坂本 藍子, 坂口 謙吾
    日本菌学会大会講演要旨集
    2006年 50 巻 141-D
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/06/05
    会議録・要旨集 フリー
    ヌクレアーゼはあらゆる生物の中で核酸代謝に重大な役割を果たし、中でも多くの種にわたって保存的なRAD2ファミリーヌクレアーゼに私は着目した。近年、RAD2ファミリーヌクレアーゼの新メンバーであるXPG-like endonuclease(以下GENと略)が、キイロショウジョウバエとイネで発見された。特に、RNAi法によりイネGENをノックダウンさせたところ、雄性不稔を引き起こしたことから、GENは
    減数分裂
    プロセスに関わっていることが示唆された。
    減数分裂
    期におけるGENの機能を詳細に解析するために、明暗サイクルによって人為的に
    減数分裂
    を同調させることができ、時間を追って
    減数分裂
    のステージを分けることができる担子菌ヒトヨタケ(Coprinus cinereus)を用いることにした。
    まず、キイロショウジョウバエのGENアミノ酸配列との相同配列をヒトヨタケゲノムデータベース上で検索したところ、GENホモログが見つかった(CcGENと命名)。これをヒトヨタケcDNAライブラリーからクローニングしたところ、全長2688bpのCcGENが単離できた。次に、RT-PCR法を用いて各
    減数分裂
    ステージのmRNAの発現解析を行ったところ、GENは
    減数分裂
    ステージを通して常に発現していた。その中でもLeptotene、Diplotene、Diakinesis期で発現量の増加が見られた。
    現在は、CcGENのポリクローナル抗体を作製中であり、今後は抗体染色による各
    減数分裂
    ステージの細胞内局在等、
    減数分裂
    期におけるCcGENの存在様式をさらに詳細に調べていきたい。
  • II 核型および体細胞染色体の対合
    胡 兆華
    遺伝学雑誌
    1958年 33 巻 9 号 296-301
    発行日: 1958年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
    In haploid plants derived from two Japanese varieties of rice, the morphology and behavior of chromosomes in somatic mitosis were observed. Low temperature treatment (4°-5°C. 20-24 hours) was applied for the root tips. Then, they were squashed and stained with 1% aceto-orcein. The results are briefly stated as follows:
    1. Among the twelve chromosomes of haploid rice, four were of median, and the remaining eight of sub-median or sub-terminal types. Among both latter types, one chromosome with a secondary constriction (Fig. 2c, no. 2), one with a satellite (no. 8), and one with a secondary constriction and a satellite (no. 7) could be identified. In addition, the largest (no. 1) and the smallest (no. 12) chromosomes could also be identified. Thus, seven types of chromosomes were distinguishable in good preparations.
    2. A tendency to somtic pairing was recognized at mitotic metaphase. The maximum pairing so far found consisted of four groups of two and one group of three chromosomes. The largest and the smallest chromosomes tended to pairing. The mode of somatic pairing was thus similar to that of secondary pairing in meiosis.
    3. From the results of these observations, it was assumed that the karyotype of rice could be written as Asm1<(1)>+Asm2<(12)>+csBst<(2)>+Csm1<(3)>+Csm2<(4)>+2Dm<(5, 6)>+tcsEst1<(7)>+tEst2<(8)>+Fsm<(9)>+2Gm<(10, 11)>.
  • 西山 市三
    遺伝学雑誌
    1939年 15 巻 2 号 83-85
    発行日: 1939年
    公開日: 2007/05/21
    ジャーナル フリー
    A Lycoris sp. grown in China shows very similar morphology to L. radiata (2n=33). However, they are clearly distinguished by difference in the fertility, i.e. the Chinese Lycoris gives the normal production of seeds but L. radiata is completely sterile.
    On the other hand, the karyological feature of the Chinese Lycoris, e.g. number and morphology of chromosomes, is similar to that of L. sanguinea(2n=22). That is, it has 22 diploid chromosomes, showing nearly terminal attachment of spindle-fibres. At first metaphase in PMC, bivalents usually show the characteristic shape as illustrated in Fig. 6.
    The sterility of L. radiata is clearly due to the autotriploidy which is probably induced by triplication of the genom of the Chinese Lycoris or allied species.
  • 近藤 晃, 水島 宇三郎
    育種学雑誌
    1964年 14 巻 3 号 150-156
    発行日: 1964/09/25
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    1.栽培稲の遠縁品種間雑種F2での,花青素による〓先着色の異常な分離につき,第X報に引続いて,インド品種(Surjamkhi)の関与する場合を検討した。2.供試材料は,(Surjamkhi)に対し,日本品種9(そのうちの1つは大陸起源の陸稲(戦捷)である),インド品種3の合計12品種を集中的に交雑した雑種のF2である。
  • 井上 重陽
    日本作物学会紀事
    1952年 20 巻 3-4 号 278-279
    発行日: 1952/07/20
    公開日: 2008/02/14
    ジャーナル フリー
    1. The material used in this investigation is the pollen mother cells of jute (Corchorus capsularis, L.) which were fixed in BOUIN'S solution. Sections were cut at a thickness of 7 or 10 micron and stained in HEIDENHAlN'S iron-alum-haematoxylin. 2. With the beginning of the nuclear division, the nuclear contents contracts and separates from the nuclear membrane to form the synizesis stage (Fig. 1). At the end of the synizesis stage the contractad threads gradually begin to expand again in the nuclear cavity. Perhaps this is a pachytene atage. At the end of the pachytene stage the spimere gradually begins to split into two threads which are more or less twisted together. This is the diplotene stage (Figs. 2, 3 and 4). After continued thickening and shortening the twisted threads of the diplotene stage gradually become ring shaped cbromosomes of diakinesis (Fig. 5). 3. Sometimes, during the 1st prophase, a part of the spimere seems to be connected with the nucleolus. The connection between the spimere and the nucleolus can be clearly observed as the nucleolus is projecting out of the nucleus as shown in Fig. 8. Perhaps, during the prophase, the nucleolus may be connected indirectly with the whole spimere as shown by the explanatory diagrams of Figs. 9, 10 and 11. And a movement of chromatin may occur from the nucleolus to the connecting spimere to form the chromosomes.
  • *伊藤 将, 松嵜 健一郎, 藤田 侑里香, 豊田 敦, 篠原 彰
    日本毒性学会学術年会
    2023年 50.1 巻 O2-13
    発行日: 2023年
    公開日: 2024/03/08
    会議録・要旨集 フリー

    減数分裂
    期相同組換えは、有性生殖を行う生物が配偶子を形成する上で必須の過程である。
    減数分裂
    期相同組換えはDNAの二本鎖切断(DNA double-strand break; DSB)によって開始された後、RAD51/DMC1リコンビナーゼの働きによって相同鎖の探索・侵入を経て、相同染色体を鋳型にしたDNAの交換反応によりDSB修復を完了する。RAD51/DMC1リコンビナーゼのDNAへの安定的な結合は、BRCA2などのRAD51 メディエーターと呼ばれる因子によって制御されることが知られており、これまでに多くの知見が得られている。一方で、RAD51のDNAからの解離を促進するアンチリコンビナーゼの役割については、あまりわかっていない。 今回我々は、アンチリコンビナーゼの1つであるFIGNL1がマウスの
    減数分裂
    期相同組換え制御に必須であることを見出した。Fignl1のノックアウトマウスが胎生致死であることから、生殖細胞特異的なコンディショナルノックアウト(cKO)マウスを用いて検証を行った結果、Fignl1 cKOマウスの精巣は萎縮し、
    減数分裂
    前期の細胞および精子の減少が見られた。免疫染色による検証の結果、
    減数分裂
    前期の精母細胞においてRAD51及びDMC1が染色体上に野生型の2倍以上蓄積していることが明らかになった。RAD51及びDMC1の蓄積は
    減数分裂
    前DNA複製期の細胞でも観察され、これらはSPO11による
    減数分裂
    DSBに非依存的であった。このことは、FIGNL1によるRAD51/DMC1リコンビナーゼの染色体からの除去が、
    減数分裂
    期相同組換えの正常な進行、及び生殖能に必須であることを示唆する。今回新規に明らかになったアンチリコンビナーゼのFIGNL1の生殖細胞における役割について報告したい。

  • 福田 智行, 太田 邦史
    化学と生物
    2005年 43 巻 10 号 654-661
    発行日: 2005/10/01
    公開日: 2009/05/25
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 英明, 宮本 庸平
    Experimental Animals
    1988年 37 巻 3 号 231-238
    発行日: 1988/07/01
    公開日: 2010/08/25
    ジャーナル フリー
    32-34日齢のマウス (ICR系) 卵巣における卵母細胞の構成を組織学的に調べるとともに, さまざまな発育段階にある卵母細胞を分離分別して培養し, 卵母細胞の直径と
    減数分裂
    再開始能力との関係を調べ,
    減数分裂
    再開始能力の獲得時期を明らかにしようとした。卵巣をカミソリで細断することによりステージ3b (Pedersen, 1970 [10] の分類による) より発育の進んだ卵胞にある卵母細胞の約30%が分離されると推定された。また卵丘細胞をもたない分離卵母細胞の直径を5μmごとにまとめると56-85μmの範囲に分布していたが発育を終了した卵母細胞を含むと考えられるステージ6以上の卵胞の卵母細胞の直径は70μmを超えていた。体外培養により直径66-70μcmの卵母細胞は81.8%のものにおいて
    減数分裂
    の再開始が観察されたが直径65μm以下の卵母細胞では全く
    減数分裂
    の再開始像は観察されなかった。直径50-60μmの卵母細胞を酵素処理により卵胞から分離して培養したが
    減数分裂
    の再開始は誘起されなかった。またCaイオノホアや8-Br-cAMPを培養液に添加しても卵胞に包まれた直径50-60μmの卵母細胞における
    減数分裂
    の再開始を誘起することはできなかった。以上のことからマウス (ICR系) の卵母細胞の
    減数分裂
    再開始能力は直径66μmを超えたころから発現するようになると推定された。
  • II.高温の影響に対しクリティカルなステージおよびアボーションを起すステージの推定
    大野 始, 加古 舜治
    生物環境調節
    1978年 16 巻 3 号 81-91
    発行日: 1978/09/30
    公開日: 2010/06/22
    ジャーナル フリー
    Cynabidiunaの花序の発育に及ぼす高温の影響を花粉形成過程との関連で調べた.花粉形成過程は花茎の伸長とほぼ並行しており, 基部の花らいについては, 4cmまでが胞原細胞期, 4~6cmが前
    減数分裂
    期, 6~15cmが
    減数分裂
    前期にそれぞれ対応していた.胞原細胞期に屋外の自然条件下からファイトトロンの高温条件下 (昼30℃, 夜25℃) に移すと花茎の伸長や花らいの発育が起らず花序は枯死したが,
    減数分裂
    期のものは正常に開花した.この間の前
    減数分裂
    期のものでは花茎伸長は誘起されたものの大部分の花らいが落らいし, この時期がクリティカルなステージと推定された.一方, 発育初期より連続して高温におかれた花序は前
    減数分裂
    期のDNA複製過程に入らず発生を停止し枯死することが示され, 基部の花らいについては前
    減数分裂
    期のG1期がそのアボーションを起すステージと推定された.
  • 藤島 弘純
    日本理科教育学会研究紀要
    1984年 24 巻 3 号 37-42
    発行日: 1984年
    公開日: 2024/06/28
    ジャーナル フリー

    二倍体ムラサキツユクサ(Tradescantia paludosa, 2n=12)と四倍体ムラサキツユクサ(T.reflexaまたはT.virginiana, 2n=24)の人工種間交雑によって,三倍体ムラサキツユクサ(F1,2n=18)を作出した。このF1梱物の

    減数分裂
    第一中期では6個の三価染色体が観察でき,二倍体および四倍体ムラサキツユクサのゲノム構成はAAおよびAAAAと推察できた。二倍体と四倍体の種問交雑には,早朝に開花したばかりの花から除雄する方法で作業能率をあげることができた。人為三倍体は多年性を示し,その栽培管理も至極容易であることがわかった。本雑種は,ゲノム分析をふまえた
    減数分裂
    の実習教材としての利用価値が高いと判断した。

  • 西脇 清二, 三輪 錠司
    日本線虫学会誌
    2001年 31 巻 1-2 号 12-18
    発行日: 2001/12/28
    公開日: 2011/08/11
    ジャーナル フリー
    温度感受性胚発生変異体emb-1 (hc 57)emb-3 (hc 59) における
    減数分裂
    を解析した。emb-1変異胚では第一
    減数分裂
    紡錘体は正常に形成された。しかし紡錘体と染色体はその後分解し、極体の形成は見られなかった。emb-3変異胚では第一
    減数分裂
    紡錘体の構造が崩れ、染色体の配置も異常であった。全ての染色体が一個の大きな極体として放出されるのがしばしば見られた。これらの結果から、emb-3は第一
    減数分裂
    紡錘体の形成に必要であるが、極体の形成には必要でないこと、またemb-1は極体の形成に必要だが、第一
    減数分裂
    紡錘体の形成には必要でないことが推測できる。さらに発生過程を考慮すると、遺伝子機能の発現はemb-3emb-1に先行するであろうと予測される。
  • *菅原 弘子, 行川 賢, 岩端 一樹, 濱田 文香, 越山 暁代, 山口 大樹, 坂本 藍子, 鎌田 尭, 坂口 謙吾
    日本菌学会大会講演要旨集
    2006年 50 巻 180-C
    発行日: 2006年
    公開日: 2007/06/05
    会議録・要旨集 フリー
     
    減数分裂
    の大きな特徴は相同染色体が両極に分配される減数第一分裂にある。DNAの交換反応の“相同組換え”により相同染色体対は物理的な結合を作り出しており、この反応は一対の相同染色体上で必ず一回以上起こることが知られている。私は
    減数分裂
    期特異的に発現するDNA/RNAヘリカーゼであるMER3に注目した。
    減数分裂
    前期でのみ発現するヘリカーゼの存在はMER3以外に報告がない。  まず、ヒトヨタケの
    減数分裂
    組織ライブラリーからcDNAを単離し、CcMER3と命名した。ノーザンブロット法により、CcMER3 mRNAは
    減数分裂
    細胞でどのような発現様式をとるのか調べたところ、レプトテン/ザイゴテン期に発現していることがわかった。また、CcMER3が
    減数分裂
    細胞のどこに局在しているのかを調べるために、CcMER3抗体を用いて抗体染色を行った。すると、CcMER3はパキテン期に特に強く核局在していた。  一方、遺伝学的側面からも研究を進めるためdsRNAによるMER3の発現抑制株の作製を試みた。ノーザン法、ウェスタン法によりRNAi株でCcMER3発現量が減少していたことを確認した。得られたmer3発現抑制株の表現型を観察したところ、野生株に比べて胞子形成能が著しく低下していた。また、この株で
    減数分裂
    がどのように進行しているのかを調べるため、第一分裂前期各ステージの細胞のDNAをDAPI染色し観察したところ、多数の細胞において核が第一分裂中期以降に進めずアポトーシスしていることがわかった。第一分裂中期の直前であるパキテン期の染色体構造を電子顕微鏡で確認したところ、 MER3抑制株では相同染色体対が対合せず、シナプトネマ複合体が観察できなかった。これらのことから、一連の相同組換え機構の中でMER3が相同染色体の対合、特にシナプトネマ複合体形成時もしくはそれ以前に機能することが示唆された。
  • 三輪 忠珍, 倉窪 保雄
    園芸学会雑誌
    1942年 13 巻 1 号 42-45
    発行日: 1942年
    公開日: 2007/05/31
    ジャーナル フリー
    1. 里芋の品種中には14を基本數とする二倍性のものと三倍性のものとがあつて, 根端細胞に於ける染色體數は前者28, 後者42を算する。
    2. 三倍性里芋の一品種赤芽に於て其の花粉母細胞
    減數分裂
    に際し染色體の不規則な行動が認められた。該植物の不稔現象は凡らく花粉及び胚嚢の成熟分裂に於ける染色體の異状行動に基くものと考へられる。
  • *安藤 萌, 杉浦 幸二, 内藤 邦彦
    日本繁殖生物学会 講演要旨集
    2012年 105 巻 OR1-10
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/09/04
    会議録・要旨集 フリー
    【目的】卵の
    減数分裂
    が正常に進行するためには、卵内に蓄積されたmRNAが適切な時期に翻訳される必要がある。
    減数分裂
    過程においては、RNA結合タンパク質のCPEBを中心とした翻訳制御機構が主として働いているとされているが、近年アフリカツメガエルの卵ではMusashi(Msi)というタンパク質がMos mRNAに結合し、翻訳を活性化することで
    減数分裂
    の再開に関与することが明らかになった。しかし現在のところ哺乳類卵におけるMsiの機能を示した報告はない。そこで本研究は哺乳類卵においてMsiが
    減数分裂
    進行の制御に関与しているか明らかにすることを目的とし、ブタ卵を材料に実験を行った。【方法】はじめにブタMsi(以下pMsi)遺伝子の単離を試みた。脊椎動物のMsiには1と2の2種類が存在し、どちらもマウスやヒトで報告されているため、それらの配列に基づくプライマーを設計し、RT-PCRにより完全長cDNAを得た。次に、in vitroで合成したpMsi1、pMsi2のmRNA及びアンチセンスRNA(asRNA)をブタ卵に顕微注入して過剰発現及び発現抑制を行い、
    減数分裂
    過程におけるpMsiの必要性を検討した。【結果】RT-PCRにより他種の相同タンパク質と高い相同性を示すpMsi1とpMsi2が得られた。また両者のmRNAは
    減数分裂
    過程を通してブタ卵に存在した。ブタ未成熟卵にpMsi1を単独で過剰発現させたところ、培養18時間において対照と比べ有意に
    減数分裂
    の再開が促進され核膜崩壊率は対照の22.8%に対し52.3%であった。次にasRNAの注入によりpMsi1のみ合成を阻害した結果、
    減数分裂
    の進行に影響は見られなかった。そこでpMsi1とpMsi2の両者を同時に発現抑制したところ、対照と比較して
    減数分裂
    の進行に有意な遅れが見られ、対照卵の
    減数分裂
    再開が進行中の核膜崩壊率62.5%の時点で、pMsi抑制卵の核膜崩壊率は37.0%であった。以上より、pMsiが
    減数分裂
    の正常な進行に必要であることが示唆された。
  • 川本 七郎, 荻野 幸治
    日本作物学会北陸支部会報
    1969年 5 巻 5-8
    発行日: 1969/03/31
    公開日: 2017/08/02
    ジャーナル フリー
    1 穂肥の1回施用の場合は, 標肥では品種によりやや異なり, ホウネンワセのような穂数型は, 幼穂形成期より
    減数分裂
    期に施用する方が, 穂数の減少にもかかわらず, 1穂粒数および千粒重の増加・登熟の向上によって増収する。五百万石のような穂重型は,
    減数分裂
    期施用が穂数・1穂粒数の減少によって収量がやや低下している。多肥では両品種とも,
    減数分裂
    期施用が各構成要素の増加により増収が明瞭である。したがって標肥条件で草型による効果の違いがみられる。2 分施法は品種および肥料条件ともに, 1回施用と同様な傾向であるが, 1回施用より分施法がややまさり安定度が高まると思われる。3 珪カル施用は, 無効分けつの抑制によって有効茎歩合を高め, 1穂粒数の増大によって収量を多くする。4 以上の結果から現在の稲作栽培では多肥となり易いため, 穂肥は
    減数分裂
    期に重点施用することが望ましい。したがって早生品種は穂形成期間が短かいため, 出穂前13〜15日頃(頴花始原体分化後期から
    減数分裂
    初期で葉令指数92)が適期と思われる。
  • 大野 始
    園芸学会雑誌
    1991年 60 巻 1 号 149-157
    発行日: 1991年
    公開日: 2008/05/15
    ジャーナル フリー
    「花飛び」現象を誘起する高温の影響と花粉形成段階との関係を明らかにするため, 花らいの外花被長と花粉形成段階との相関を小型シンビジウムのサザナミ'ハルノウミ'を用いて調べた.
    1.花らいの着生位置によらず,
    減数分裂
    期までは両者に密接な相関のあることが明らかとなった. 胞原細胞期にあった花らいは, 高温 (昼30°C/夜25°C) では
    減数分裂
    過程に入ることなく枯死し, 前
    減数分裂
    期のものは
    減数分裂
    をした後, 種々の段階で枯死した.
    2.花粉形成が
    減数分裂
    期まで進んだ花らいは, 高温でも「花飛び」を起こさず, 正常に開花した.
    3.GA3処理は低温の不足を補完し,
    減数分裂
    細胞分化や花粉形成, 花らいの正常な発育•開花を誘起した.
    4.これらの結果から, 少なくとも前
    減数分裂
    期には20°C以下の低温が
    減数分裂
    細胞分化や花粉形成, 花らいの発育のために必要であることが示された.
    5.小胞子は同一やく内においてさえ, さまざまな配列型を示した. 1核性小胞子と2核性小胞子とでは,各配列型の存在比率に差が見られた. 前者は対照区およびGA3処理区の「花飛び」を起こした花らいで見られ,大部分が二分子で四分子の比率は低かった. 後者は「花飛び」を起こした対照区の花らいとGA3処理により開花した花で見られ, 四分子の比率が二分子よりかなり高かった. しかし, これらの四分子における各配列型の比率は「花飛び」の発生やGA3処理により変化しなかった.
  • 伴野 豊, 河口 豊, 古賀 克己, 土井 良宏
    日本蚕糸学雑誌
    1995年 64 巻 5 号 410-414
    発行日: 1995/10/28
    公開日: 2010/07/01
    ジャーナル フリー
    t裸蛹蚕T(23;25)Ndは第23連関群と第25連関群の染色体とが融合した巨大染色体を有している。カイコの
    減数分裂
    様式を明らかにする試みとしてT(23;25)Nd/tub; oy ♀×tub; oy ♂の戻し交雑区に分離した融合染色体をヘテロにもつ雄個体の染色体構成を細胞学的に解析した。精原細胞では1個の巨大染色体を含む55本の染色体が観察された。第一
    減数分裂
    中期においては27個の染色体対がみられ, その中に一つの巨大染色体対を認めた。この巨大染色体対はT(23;25)Nd由来の融合染色体と正常な第23と第25連関群の染色体からなる三価染色体であることは明らかである。三価染色体は前還元様式で分離すると第二
    減数分裂
    中期において27と28の染色対数からなる細胞が1:1に形成されるはずであり, 後還元の場合は全細胞で27個となるはずである。実際の第二
    減数分裂
    中期の染色体構成は全て27であったことから, 雄における本融合染色体の
    減数分裂
    は後還元であると結論される。
  • 渡辺 好郎, 高遠 茂
    育種学雑誌
    1982年 32 巻 4 号 365-370
    発行日: 1982/12/01
    公開日: 2008/05/16
    ジャーナル フリー
    異質6倍種であるパンコムギにガンマー線の種子照射(急照射10,20,25,30および35kR)と生体照射(緩照射10,15,20および25R/日)を行った場合の当代(M1)における花粉母細胞成熟分裂の染色体行動の差をしらべた。いずれの処理においても,観察された主要な染色体異常の型は転座と1価染色体の形成およびその混合であった。その他の染色体異常としては,欠失・染色体橋・遅滞染色体・等腕染色体・小核の形成なとが頻繁に観察されたが,その割には花粉稔性,種子稔性は低下しなかった。観察された急照射と緩照射の大きな差は,後者で同一小花内の葯間に染色体数や対合型の変化がみられ,時には同一葯内に染色体モザイク(chromosome-mosaicism)が観察されたこと,および異数体類似の草型の個体が高頻度に出現したことである。
  • 第5報 稻四倍体品種及び品種間雜種に於ける染色体の行動
    岡 彦一, 謝 順景, 黄 眞生
    遺伝学雑誌
    1954年 29 巻 5-6 号 205-214
    発行日: 1954年
    公開日: 2007/11/30
    ジャーナル フリー
    1. A number of tetraploid rice varieties and their F1 hybrids were observed with regard to the behavior of chromosomes in pollen mother cells. It was found that in a greater part of cells every four homologus chromosomes formed either one quadrivalent or two bivalents, but a few univalents were also seen.
    2. The average number per cell of quadrivalent and bivalent chromosomes differed with the variety or in hybrids with the combination of varieties, and ranged from 5 to 9 or from 5 to 12 respectively.
    3. It was generally found that in intervarietal hybrids the numbers of quadri- and univalent chromosomes were less numerous than in auto-tetraploid varieties. Numerically unequal division at anaphase was also less frequent in hybrids. However, hybrids between mutually remote varieties and between close ones showed no significant difference in this tendency.
    4. Hybrids were generally higher in fertility. Among the hybrids or the parental varieties, no significant correlation was found between the number of quadri- or univalent chromosomes and fertility.
    5. The improvement of chromosome behavior in hybrids may be due either to selective pairing of chromosomes derived from the same parent or to a complementary effect of parental genes. It seemed difficult, however, to evaluate the relative probability of these two hypotheses from these cytological data.
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