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クエリ検索: "看護介入"
2,418件中 1-20の結果を表示しています
  • 宇佐美 しおり, 石飛 マリコ
    PASセルフケアセラピィ看護学会誌
    2020年 2 巻 5-12
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/12/14
    ジャーナル フリー

    本研究は,オレムーアンダーウッドのセルフケアモデルをもとに,精神障害者の地域生活を促進するためのセルフケアへの

    看護介入
    の実態,課題について研究論文の検討を行った.精神障害者の地域生活促進のためのセルフケアに関する研究は多かったが,オレムーアンダーウッドのセルフケアモデルを用いてセルフケアへの
    看護介入
    に焦点をあてた研究論文は少なく国内で 10件,国外で3件だった.調査研究のいずれも,精神障害者の地域生活を促進するためには,「生活の基盤を作り」「生活を営み」「生活の質を高める」ためのセルフケア行動への介入が必要であることを示していた.また長期入院予備軍には人格機能に介入をしてセルフケアの意図的過程を展開する PAS-SCT(Psychoanalytic Systems Theory based Self Care Therapy,以後 PAS-SCT)アプローチがセルフケア
    看護介入
    の可能性を示していた.さらに精神障害者のセルフケア測定のための質問紙は開発されていたが,セルフケア
    看護介入
    技法を測定するツールは皆無であった.今後精神障害者の地域生活を促進・維持していくための精神障害者の特徴に応じたセルフケア
    看護介入
    理論と技法を構築していく必要性が示唆された.

  • 宇佐美 しおり
    PASセルフケアセラピィ看護学会誌
    2022年 4 巻 35-43
    発行日: 2022/10/28
    公開日: 2023/12/13
    ジャーナル フリー
  • 宇佐美 しおり
    PASセルフケアセラピィ看護学会誌
    2023年 5 巻 28-36
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/12/13
    ジャーナル フリー
  • 前田 貴彦, 村本 淳子, 櫻井 しのぶ, 宮﨑 つた子
    思春期学
    2013年 31 巻 1 号 152-160
    発行日: 2013/03/25
    公開日: 2013/11/01
    ジャーナル 認証あり
    入院中の思春期男子への
    看護介入
    において,女性看護師がどのようなことを困難と認識しているかを明らかにするため,思春期の子どもの看護経験を有する20~30歳代の女性看護師7人に半構成的面接を実施し,質的帰納的に分析した。分析の結果,認識する困難は,サブカテゴリーの[男子に看護師としての立場を保たなければならない]を含む【男子とのかかわりにおける距離の取り方】,[男子の性に関する悩みや気持ちが理解できない]を含む【男子の思考や趣味の理解】,[男子の弱みをとらえにくい]を含む【男子の内に秘めた感情の理解】,[男子との間で恥ずかしさが連鎖する]を含む【男子に対する恥ずかしさへの対応】の4つであった。そして,これらは,思春期男子の特徴から起こることに加え,思春期男子の特徴を女性看護師が十分理解していないこと,女性看護師の専門職者としての意識,性に関する問題や場面における適切な対応を十分習得していないために困難と認識されることが示唆された。
  • 中島 真由美, 西田 直子
    日本看護技術学会誌
    2015年 14 巻 1 号 78-85
    発行日: 2015/04/20
    公開日: 2016/04/26
    ジャーナル フリー
     看護師の共感性と慢性疼痛に対する
    看護介入
    の実際との関連を調査 ・ 検討することを目的に質問紙調査を行った.対象は病床数300床以上の病院の内科,整形外科に勤務している看護師とし,調査内容は属性と共感性そして慢性疼痛への
    看護介入
    についてとした.共感性の評価には角田 (1994) の共感経験尺度改訂版 (EESR) を用いた.EESRは共有体験ならびに共有不全体験の有無から人の共感性を 「共有型」 「両向型」 「不全型」 「両貧型」 の4型に分類する方法である.
    看護介入
    については 「痛みのアセスメントの視点」 19項目, 「痛みについての看護診断」,「慢性疼痛に対し実践している
    看護介入
    方法」 14項目についてとし,「痛みのアセスメントの視点」 の19項目のうち回答のあった項目の数を情報収集数とした.χ2 検定を用いて分析した結果,共感性類型と
    看護介入
    に関する質問項目との間に有意差を認めた.看護師の共感性と慢性疼痛に対する
    看護介入
    には関連があり,
    看護介入
    の質が変わることが示唆された.
  • 森脇 佳美, 加藤 彩, 小島 重子, 齋藤 文子, 竹松 百合子, 柴山 健三
    日本心血管インターベンション治療学会誌
    2012年 4 巻 3 号 214-219
    発行日: 2012年
    公開日: 2013/04/22
    ジャーナル 認証あり
  • 小笠原 建二
    日本重症心身障害学会誌
    2014年 39 巻 2 号 225
    発行日: 2014年
    公開日: 2021/05/27
    ジャーナル フリー
    目的 脳性麻痺の子どもを育む家族への看護実践を振り返り、家族の力を支える
    看護介入
    を明らかにする。 方法 子どもの診療カルテから家族への
    看護介入
    を記載した部分を抽出した。また、子どもと家族に関わった主な看護師3名の振り返りから、家族の力を支える
    看護介入
    を抽出した。 倫理的配慮 所属する施設長に研究の承諾を得て、1事例の子どもの家族に研究の主旨、目的、方法、倫理的配慮、看護への貢献について説明し同意を得た。 結果 対象は、脳性麻痺の子どもを育む家族(両親共働き)であり、1歳から2歳までの入院期間に主な3つの
    看護介入
    が抽出された。[家族のありのままを受けとめる
    看護介入
    ]看護師は、入院時より家で子どもを育む難しさを言語化する家族を否定せず、ありのままの家族としてその思いを受けとめた。主に関わる看護師数名が家族の様子や対応を記録に残し、担当でない看護師にも情報の共有を図り、チームとして家族の思いを受けとめ続ける体制を整えた。[家族の抱える困難にともに取り組む
    看護介入
    ]家族が、最も困難であると捉えている内容を整理し、経口摂取や頻発するてんかん発作への対応をともに考えた。家族の抱える困難を知り、そこへ焦点を当てることによって、子どもにとっての最善を見つける方法を家族とともに編み出した。[家族の変化を捉えた切れ目のない
    看護介入
    ]看護師は、“子どもを大切に育てたい”、“仕事を辞めることは子どものせいにすること”という思いの狭間で揺れる家族を常に見守り、家族の生活スタイルを維持しながら、子どもを大切に育てていけるよう、多職種と連携し、地域資源の活用、家族が退院後の生活を描いた表の作成、退院後の“もしものときの入院”体制を整えることで退院に至った。 考察 障害を持つ子どもを育む家族に対して実践した3つの
    看護介入
    は、夫婦が築いてきた生活を守りながら、家族の力を支え高める
    看護介入
    につながっていた。
  • 西川 雪乃
    日本老年医学会雑誌
    2013年 50 巻 5 号 647-650
    発行日: 2013年
    公開日: 2014/03/13
    ジャーナル フリー
    当院は70歳以上の高齢者の入院患者が64%を占め,入院によるせん妄の発症,ADLの低下による入院期間の延長などが常に問題となっていた.2010年より加齢,認知症,せん妄などに関する学習会を全職種向けに開催した.2011年には,せん妄発症率の調査を実施するとともに,HELP推進委員会を発足させ,院内向けにHELPの広報を行い職員の理解を深めた.また入院患者と世間話,散歩をしていただく『見守りボランティア』を養成した.2012年には治療的活動と呼ばれる,より多様な患者介入を行う『HELPボランティア』の養成をすすめた.2012年11月より専属HELPコーディネーターを配置し,HELP介入中の患者情報収集や,ボランティア運営がスムーズに行われるようになった.
    当院で日本初のHELP導入に向けた準備として経験したHELPプロトコールの日本語訳,HELPボランティアの確保,職員の反響など,現在の問題点と今後の展望につき紹介する
  • 宇佐美 しおり
    PASセルフケアセラピィ看護学会誌
    2019年 1 巻 24-28
    発行日: 2019/11/01
    公開日: 2022/08/18
    ジャーナル フリー
  • 宮部 明美, 叶谷 由佳
    日本健康医学会雑誌
    2020年 28 巻 4 号 368-375
    発行日: 2020/01/31
    公開日: 2020/10/06
    ジャーナル フリー

    本研究の目的は,胃切除手術を受ける胃がん高齢者の特徴やQOL及び胃切除手術の周術期における

    看護介入
    について文献検討より明らかにした。また,これらの文献検討を踏まえ,胃切除手術を受ける胃がん高齢者に求められる看護支援について検討することとした。方法は,医学中央雑誌にてキーワードを「胃切除術」,「胃がん」,「高齢者」,「QOL」,「看護」,PubMedにて「gastrectomy」,「gastric cancer」,「elderly」,「quality of life」,「nursing」を入力し検索した。文献は2009年から2018年の過去10年間に発表されたものとし,タイトル及びアブストラクトより,胃切除手術を受ける胃がん高齢者の特徴を述べている6文献及び胃切除手術の周術期における
    看護介入
    の評価に関する5文献をレビュー対象とした。その結果,胃切除手術を受ける胃がん高齢者に求められる看護支援として,フレイル予防の観点から,食事だけでなく,口腔ケア・身体活動・人と交流といった支援が必要であると考えられた。また,入院中だけでなく,術前及び退院後も継続した看護支援の必要性が示唆された。

  • 遠藤 芳子, 塩飽 仁
    日本小児看護学会誌
    2004年 13 巻 2 号 15-20
    発行日: 2004/08/27
    公開日: 2017/03/27
    ジャーナル フリー
    事例は、初診時13歳の男児。諸検査の結果、異常がみられなかったため、医師より小児看護外来に紹介された。面接初回と途中で、既存の心理尺度を用いて事例の心理状態を測定し、
    看護介入
    の有効性を検討した。1999年12月より、看護者が事例と約50分間、母親と約15分間の面接を1から2週に1回、3年6か月間(2003年8月まで)継続して、計65回
    看護介入
    を行なった。2002年4月高校へ入学したが、環境変化の大きい時期であることと本人の意志を尊重し、現在は1か月から2か月に1回の面接を継続中である。両親からの精神的束縛や規制から事例を解放し、否定したり、怒ったりせずに事例の言動や行動をありのまま受け入れて支持的にかかわり、両親に対しても
    看護介入
    を実施したところ、事例の環境の改善や事例自身の年齢相応の自己感覚の修復と発達を促し、高校入学と登校を可能にした。今後は、自立に向けた
    看護介入
    について検討し、実施していくことが課題と考えられる。
  • 谷山 奈保子, 中島 陽子, 石川 仁, 加藤 康子, 関 美幸, 井上 エリ子, 河村 英将, 江原 威, 高橋 健夫, 中野 隆史
    北関東医学
    2010年 60 巻 2 号 105-110
    発行日: 2010/05/01
    公開日: 2010/06/10
    ジャーナル フリー
    【目 的】 食道癌・肺癌患者の放射線食道炎の状況と対応を調査・比較し, 症状緩和のための
    看護介入
    法を検討する. 【対象と方法】 放射線治療を行った食道癌・肺癌患者を対象に, 治療前日から終了日までの症状出現時期, 嚥下スコア・嚥下障害のGradeの変化, 投薬状況の項目についてデータを診療録から収集した. 【結 果】 食道癌患者の半数以上が治療前から症状があった. 両疾患を比較して治療終了時のスコアの上昇は同程度であったが, 食道癌患者では早期にスコア・Gradeが上昇する傾向であった. 食道癌患者には症状自覚時期とほぼ同時期に粘膜保護剤の投与を開始していたが, 肺癌患者は投薬が遅い傾向であった. 両疾患共に粘膜保護剤の予防投与はなく, 約25%の患者が鎮痛剤を使用していた. 【結 語】 放射線治療を受ける患者のQOLの維持には, 十分な症状観察と早期対応が重要であり, 適切な
    看護介入
    のための前向き研究が必要であることが示唆された.
  • 関根 正, 森 千鶴
    児童青年精神医学とその近接領域
    2018年 59 巻 1 号 70-85
    発行日: 2018/02/01
    公開日: 2019/08/21
    ジャーナル フリー

    青年期以降の自閉スペクトラム症を持つ人が治療を受けるきっかけは二次障害であり,根底には自分に対する意識が希薄という特徴がある。治療として,二次障害に対する薬物療法だけでは長期的な社会適応やQOLの改善は見込めず,心理社会的介入は必須である。しかし,看護師による確立された心理社会的介入は認められず,自閉スペクトラム症を持つ人の特徴を踏まえて実践できる介入プログラムが必要と考えた。そこで,リフレクション支援,自己説明支援,外化支援を介入技法とし,認知的介入と行動的介入から構造化した全10回の個人面接とする

    看護介入
    プログラムを作成し,有用性の検討を目的とした。評価は,認知行動的セルフモニタリング尺度,私的自意識尺度,SRS-Ⅱ(self-report),SRS-Ⅱ(others-report)を使用し,実施前後の比較をWilcoxon符号付順位検定,尺度の関連の検討を重回帰分析で行った。また,自分に対する意識の変化を質的帰納的に分析した。自閉スペクトラム症を持つ人16名に実施した結果,認知行動的セルフモニタリング尺度,私的自意識尺度は実施後の方が高く,SRS-Ⅱ(others-report)で実施後の方が低かった。また,行動モニタリングが私的自意識尺度に影響を与えていた。自分に対する認識の変化から,【自分の内面を意識できるようになった】,【対人関係を意識できるようになった】のカテゴリが生成された。これらの結果から,自分に対する意識が高まったと考えられ,
    看護介入
    プログラムは自閉スペクトラム症を持つ人に有用と考えられた。

  • 宮部 真裕, 佐伯 香織, 清水 夕貴, 和田 優子, 石川 弥咲, 星 史雄, 前田 憲孝, 山添 和明, 大西 章弘, 浅沼 武敏, 久楽 賢治, 神田 鉄平
    Veterinary Nursing
    2019年 24 巻 2 号 31-35
    発行日: 2019年
    公開日: 2020/07/19
    ジャーナル フリー
    尿管皮膚瘻造設術は、下部尿路癌の症例に対して膀胱および尿道全摘出と同時に実施され尿管を包皮粘膜や腹部の皮膚に移設する術式である。術後は不随意排尿を避けられず、尿管開口部やその周辺組織での尿やけといった症状を含む湿性皮膚炎や炎症、二次感染による腎盂腎炎、尿管開口部の再閉塞が生じる恐れがある。下部尿路癌疑いと診断された事例動物は、14歳6ヶ月齢のワイヤーフォックステリア、未避妊、体重は6.5kgでBCSは4/9であった。尿管皮膚瘻の形成後には、持続的な不随意排尿が観察された。湿性皮膚炎を防止するために、創部保護用のフィルムドレッシング材を、尿管開口部を塞がないように周囲の皮膚に貼り付け、抗菌クリームを塗布した。術後から退院後の再診までの二週間にわたってフィルムドレッシング材による皮膚保護を実施し、状態を評価した。これらの皮膚保護の結果、湿性皮膚炎やドレッシング材に起因する皮膚炎といった合併症は全く観察されず、尿管開口部と皮膚は良好に維持された。
  • 渡邊 香織, 喜多 淳子
    女性心身医学
    2007年 12 巻 1-2 号 288-298
    発行日: 2007/04/30
    公開日: 2017/01/26
    ジャーナル フリー
    月経周辺期症状を有する女性,〔PMS群(症状が中程度から重症)12名とN-PMS群(症状が中程度未満)13名〕を対象に,症状の軽減を目的とした
    看護介入
    を実施しその有効性を検討した.評価は介入前後,及び3カ月後に,症状,セルフケア行動, self-efficacy,月経に対するイメージ,ストレス,ソーシャルサポート,自尊感情により行った.介入効果は,セルフケア行動の増加,月経に対する肯定的イメージの増加,自尊感情の高揚に関して認められた.さらにPMS群では,症状の軽減及びソーシャルサポートの上昇が認められ, N-PMS群ではストレス反応の軽減が認められた.これらのことから,月経周辺期症状は
    看護介入
    により軽減できると評価した.ソーシャルサポートはストレス反応の軽減のみではなく,月経のイメージに影響する自尊感情, self-efficacyとの相関も認めたことから
    看護介入
    として重要であると考えられた.今後の課題として,月経周辺期症状に対する対処能力の維持のためには,継続的サポートとストレスに対する認知療法,医学的介入などの体制を含む介入内容の検討の必要性が示唆された.
  • 吉田 浩二
    日本放射線看護学会誌
    2019年 7 巻 1 号 40
    発行日: 2019/03/31
    公開日: 2019/04/12
    ジャーナル フリー
  • 眞茅 みゆき
    心臓
    2014年 46 巻 9 号 1239
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/09/15
    ジャーナル フリー
  • 鈴木 千琴
    関西医科大学雑誌
    2022年 73 巻 19-23
    発行日: 2022年
    公開日: 2023/04/08
    ジャーナル フリー

    排泄が自立する時期は,幼児の排泄の健康問題が生じやすく,養育者が子どもの対応に困難を抱えることがある.本研究は,幼児の自律的な排泄への移行に伴う幼児の排泄の健康問題や養育者の育児上の困難を予防・早期発見/介入するために,幼児が学ぶプロセスに着眼し,

    看護介入
    プログラムを開発することを目的とした.

    研究デザインは事例研究を選定し,看護の中範囲理論であるMeleisの移行理論を基盤とした.データ収集は縦断的な半構成的面接法で行った.分析は,事例内分析を実施後,事例間分析を実施した.対象児と養育者いずれか,もしくは双方が排泄の自立のプロセスに課題がある事例には,移行理論に基づき役割補完を行う

    看護介入
    を実施したうえで,評価を行った.

    研究対象者は22組の母子で,子どもの月齢は20か月から60か月であった.分析の結果,幼児の自立に向けた排泄の移行は,【共有される世界で自己の身体を知る】【繰り返す中で自分のコツを掴む】【生活の中でタイミングを捉える】の3つの学びを通して促進された.

    看護介入
    は22例中8例に実施した.母親の子どもへの対応に課題があった事例は母子で生じたずれが母子のみでは修正できなかった.子どもに課題があった事例は排便の感覚に問題があった.
    看護介入
    により,母親が子どもとのずれに気づき,子どもへの対応性が高まったり,排便の感覚が分かることで,子どもが排便を自分事として取り組むようになった.

    本研究で,幼児は排泄する身体を感じ,排泄するために身体を使い,社会的に承認される排泄方法がわかり,それらを統合することで排泄が自立に移行していくことが明らかになった.これらの学びの視点を補完する看護により,幼児は排泄を自分事として取り組むようになったり,養育者の子どもを捉える視野を広げることにつながり,幼児の学ぶ力が育まれる環境が整った.本研究は幼児の自律的な生活に向け,幼児がどのように環境と相互作用しながら学び,発達的移行を遂げていくか,また,養育者が子どもの発達的移行に関与する方略について示唆を得た.

  • 門馬 奈津子, 佐藤 貴美枝, 古川 とも子, 伊藤 明子, 杉山 久美子, 飛田 真紀子, 小森 由美
    日本重症心身障害学会誌
    2013年 38 巻 2 号 305
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/04/28
    ジャーナル フリー
    はじめに 13歳男児は、日常生活援助や声かけなどの刺激、療育活動、授業中も眠っていることが多い。このような状況の中、どのように生活リズムを整えたらいいのか戸惑いながら関わってきた。そのため、サーカディアンリズムを調査したところ、日内変動が認められた。男児は、9時〜12時の間は入眠していることが多く、睡眠・覚醒リズムが乱れていた。そこで、
    看護介入
    をすることでサーカディアンリズムが整えられたため、ここに報告する。 目的 急性脳症後遺症児のサーカディアンリズムを明らかにし、
    看護介入
    の効果をみる。 対象 13歳男児 診断名 急性脳症後遺症 大島の分類1 方法 1.
    看護介入
    前後の体温、脈拍、酸素飽和度、睡眠・覚醒状況、環境温度を1時間ごとに測定する。 2.
    看護介入
    として、(1)朝食前に冷タオルで顔面清拭 (2)車椅子乗車・声かけ (3)夜間アイマスクの装着を行う。 結果および考察
    看護介入
    の結果、9時〜12時までの覚醒時間の延長を認めた。冷タオルの洗面刺激では、パッと開眼し驚いた表情と四肢の屈伸がみられた。これは、一定の時間に起床を促し刺激をすることで生活のめりはりとなったのではないかと考える。日中の車椅子乗車では、声かけやスキンシップを通して、周りをキョロキョロする反応がみられ、活動量の上昇は、日中の覚醒とほどよい疲労として夜間睡眠を促したのではないかと考える。アイマスク装着は、昼夜の環境面を整える一環として大切であると考える。 結論  1.体温、脈拍、睡眠・覚醒リズムから、サーカディアンリズムを確認できた。 2.冷タオル刺激、車椅子乗車・声かけ、アイマスク装着による
    看護介入
    は、睡眠・覚醒リズムを整える効果があった。
  • ー多職種の感染対策意識向上を目指してー
    山口 智子, 向井 志乃
    日本重症心身障害学会誌
    2013年 38 巻 2 号 305
    発行日: 2013年
    公開日: 2022/04/28
    ジャーナル フリー
    はじめに 重症児(者)施設は多職種協働の現場である。感染対策に関する意識は職種や個人間でレベルの差がみられ、従来実施してきた年2回の集合研修ではレベルアップに限界があると思われた。そこで、年間を通して継続的に実施でき、個々に無理なく知識の習得ができる方法として、「感染クイズ」を実施し一定の効果がみられたので報告する。 方法 実施期間は2009年4月〜2013年3月。毎月の感染対策委員会において実施し、委員は各部署に持ち帰り全スタッフに同様に実施する。問題は、医療職向け(A問)と全職種向け(B問)を作成、回数は4月〜翌年1月までの10回で、2月に年度末テストを実施、結果を3月に公表し全問正解者には「感染対策名人証」を交付する。クイズは「感染対策チェックテスト100 病院感染対策キホンのき®」「同 治療処置編®」「同 感染症対策編®」(日本看護協会出版会編)より当施設の状況に合うように改変し出題した。 結果 参加者は各年度ほぼ全職員(207名〜220名)で回収率は96.9〜100%であった。出題範囲は、A問には血管内留置カテーテル、尿路カテーテル、人工呼吸器等、医療処置に関する問題を多く、B問には手指衛生、環境整備等日常業務に沿った問題を多く出題した。また、インフルエンザ等の季節性感染症、風疹などマスコミ等で話題になっている感染症も適宜組み込んだ。正解率は、2009年度 88%、2010年度以降は、A問約87〜90% B問約78%〜88%で推移している。 考察 前年度末に実施した「感染クイズ」に関するアンケート調査では、83%が日常業務に役立っていると回答している。クイズという気軽な手段で無理なく知識を習得し、年度末テストで再確認をするという方法は、職員にも受け入れられていると思われる。また部署別、職種別の結果を出すことによりそれぞれに不足している知識を再確認できる。感染対策に対する意識の向上に「感染クイズ」は有用であると考える。
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