月経周辺期症状を有する女性,〔PMS群(症状が中程度から重症)12名とN-PMS群(症状が中程度未満)13名〕を対象に,症状の軽減を目的とした
看護介入
を実施しその有効性を検討した.評価は介入前後,及び3カ月後に,症状,セルフケア行動, self-efficacy,月経に対するイメージ,ストレス,ソーシャルサポート,自尊感情により行った.介入効果は,セルフケア行動の増加,月経に対する肯定的イメージの増加,自尊感情の高揚に関して認められた.さらにPMS群では,症状の軽減及びソーシャルサポートの上昇が認められ, N-PMS群ではストレス反応の軽減が認められた.これらのことから,月経周辺期症状は
看護介入
により軽減できると評価した.ソーシャルサポートはストレス反応の軽減のみではなく,月経のイメージに影響する自尊感情, self-efficacyとの相関も認めたことから
看護介入
として重要であると考えられた.今後の課題として,月経周辺期症状に対する対処能力の維持のためには,継続的サポートとストレスに対する認知療法,医学的介入などの体制を含む介入内容の検討の必要性が示唆された.
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