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クエリ検索: "荒木寿友"
32件中 1-20の結果を表示しています
  • 荒木 寿友
    道徳と教育
    2018年 336 巻 119-
    発行日: 2018年
    公開日: 2020/08/01
    ジャーナル オープンアクセス

    本稿では、道徳の授業において用いられる教材、とりわけ読み物教材が資質・能力を育んでいく教材になりえているのかについて検討し、これからの道徳授業においてどのような教材が必要となってくるのか示すことを目的とした。この検討にあたり、まず道徳の授業における教育内容と教材の関係、すなわち「教材を教える」のか「教材で教える」のかについて概観した。次いで、道徳の授業において定番となっている読み物教材を取り上げ、それらの多くは具体的な望ましい姿が描かれ、明示的にも暗黙的にもそれを児童生徒に伝達していることから、そのような読み物教材を「価値伝達型読み物教材」とした。価値伝達型教材は教授主義に基づいており、それに代わるものとして認知主義、状況主義などを取り上げ、それらに基づく教材の可能性を示した。最終的に、資質・能力を育んでいく道徳の教材「資質・能力育成型教材」について考察を加えた。

  • 小林 亮, 大西 文行, 荒木 寿友, 李 和貞, Wangwan Janjira
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2006年 48 巻
    発行日: 2006/08/21
    公開日: 2017/03/30
    会議録・要旨集 フリー
  • 荒木 寿友
    道徳と教育
    2022年 340 巻 53-
    発行日: 2022年
    公開日: 2024/06/02
    ジャーナル オープンアクセス
    2021年1月中央教育審議会は「『令和の日本型学校教育』の構築を目指して」(答申)を提出した。本稿はこの答申を批判的に検討することで、学びの本来の姿を浮かび上がらせ、「ケアの実践コミュニティ」を基盤とした道徳教育の方向性を示すことを目的とする。ノディングスをはじめ、ケアの観点から学校を捉える研究が増えてきている。本稿は、学びの観点から関係性におけるケアの重要性を指摘し、その関係性の中において道徳的価値の意味付けがなされるという立場に立つ。上記を明らかにするために、まず、答申において日本の徳育や「学び」がどのように捉えられているのか、その問題点を明らかにする。次いで、学びにおける他者性と身体性について検討を行う。その後、それらを保障する原理としてケアを取り上げ、ケアの特質ならびにそこで繰り広げられる対話について考察する。最終的に、ケアの実践コミュニティにおける対話活動に道徳教育の可能性を見出す。
  • 戸田 有一, 大西 文行, 戸田 有一, 河田 史宝, 中田 康彦, 荒木 寿友, 伊藤 美奈子
    日本教育心理学会総会発表論文集
    2001年 43 巻
    発行日: 2001/07/20
    公開日: 2017/03/30
    会議録・要旨集 フリー
  • -「フェルフェル美術館のピンチ!」の事例を通して-
    廖 曦彤
    美術教育学:美術科教育学会誌
    2025年 46 巻 251-268
    発行日: 2025年
    公開日: 2025/06/28
    ジャーナル フリー
    本研究は,美術鑑賞学習における美的判断ジレンマの題材開発を行い,高校3 年生13名を対象に授業を実施した。授業では,生徒は贋作だと判明した絵画を引き続き展示するか,真実を公開するかの決断に直面する。実話に基づく架空のシナリオを用いて,生徒は異なる立場から作品の価値変化を美的/歴史的/経済的な側面から判断し,どの選択肢を選んでも他方に不都合が生じてしまうような葛藤状況の中で,どう決断すれば良いのかについて理由と問題点を含めて考える。質的分析を通して生徒のワークシートを整理した結果,生徒は作品の価値,美術館の役割と責任や来館者の気持ちなどの側面から,美術作品を取り巻く文化的環境を複眼的に考えることができた。そして,シナリオやジレンマの設計,視点や立場への理解などの側面から授業設計の留意点を検討した。
  • 藤井 基貴
    道徳と教育
    2023年 342 巻 89-
    発行日: 2023年
    公開日: 2025/06/02
    ジャーナル オープンアクセス
    本稿は東日本大震災以降、静岡大学において授業開発を進めてきた「防災道徳」授業の理念と実践を紹介し、教育の現代的課題の一つである「防災教育」に対して道徳教育の視点からどのような取り組みが可能なのか、その展望と課題について検討したものである。本論では、先行教材の成果と課題を分析した上で、1)「防災道徳」授業開発の経緯、2)教材開発の視点、3)授業デザインを概説し、静岡市内の中学校で実施した風水害に関する授業内容を紹介した。「防災道徳」とは、「災害時や復興時などにおける心理的葛藤場面を教材化し、さまざまな条件下において人間が抱える心理状態や取りう る最善の選択肢について、道徳的諸価値の視点から児童生徒が考え、議論する授業」であり、現在では各地の学校で導入・活用が図られている。本稿では、授業開発の過程で寄せられた意見や評価を取り上げながら、これからの道徳教育の在り方や可能性についても検討した。
  • ―教育原理講座の研究収録に焦点をあてて―
    後藤 正矢
    東京未来大学研究紀要
    2017年 12 巻 13-20
    発行日: 2017/12/26
    公開日: 2018/12/04
    ジャーナル フリー

     本稿の主題はIFELにおける道徳教育方法改革の構想を明らかにすることである。これまで道徳教育史の分野でほとんど扱われてこなかったIFELにおける教育原理講座の研究収録を史料に、当時、IFEL内でどのような議論が行われ、研究成果が提出されたのかを検討する。研究の結果、ロサンゼルスの道徳教育「指導書」が大いに参考にされ、米国の影響を強く受けた改革構想になっていること。道徳教育方法について、「外面的律法性と一方的訓育主義」を反省し、民主主義における道徳教育を目指しているものの、具体的な方法は、ほとんどみられなかったこと。教育勅語や徳目主義への反省は不十分であったことが明らかになった。米国の道徳教育の紹介自体は意義あることであるが、その紹介に留まったことで当時の論争的テーマである修身科復活問題や社会科を中心とした道徳教育などに対して、明確な主張がなされていないことはIFELにおける道徳教育改革構想の限界である。

  • ローティ, R. の会話概念を手がかりとして
    竹本 晋也
    教育実践学研究
    2023年 24 巻 2 号 13-
    発行日: 2023年
    公開日: 2023/06/23
    ジャーナル オープンアクセス
    本研究では,ローティの会話概念を手がかりとして,道徳授業における話し合いのあり方を考察することを目的としている.その考察の手順は以下の通りである.  第一に,言語と自己の偶然性,リベラリストの想像力,アイロニストの二つの語彙という三つの観点から,ローティの理想とするリベラル・アイロニストの思想を概観した.第二に,その彼の思想を象徴する会話概念を,それ自体が目的である,想像力で営まれる,非方法的である,という三つの側面で整理した.第三に,その会話の三側面に照らして,道徳授業における話し合いを再記述することを試みた.その再記述を通して,工夫と拘束の狭間,公と私の狭間,一致と不一致の狭間,という三つの狭間に教師が身を置くことの重要性を明らかにした.最後に,改めて道徳授業における話し合い,ひいては授業実践についての語り方を指摘した上で,子どもと教育としての会話を営む教師のあり方について論じた.
  • 矢野 博之
    日本教師教育学会年報
    2007年 16 巻 160-162
    発行日: 2007/09/28
    公開日: 2020/12/22
    ジャーナル フリー
  • 富岡 栄
    道徳と教育
    2020年 338 巻 99-
    発行日: 2020年
    公開日: 2023/07/01
    ジャーナル オープンアクセス
    評価が道徳の特別の教科化により注目されるようになったが、その関心の中心は評価に関する記述文であり、評価の意義を理解し指導に生かす意識は薄い傾向にある。本来、評価は指導の改善に資する役割を担っており、指導と評価の一体化を図っていくことが課題である。この課題解決に向け、まず、ねらいの明確化を図る必要性や重要性を述べた。さらに、ねらいの明確化を図る方途として方向目標と具体目標を設定することを提案した。方向目標はこれまで一般的に表記されてきたものとし、具体目標は道徳科の目標に示されている四つの内容㋐道徳的価値の理解、㋑自己を見つめる、㋒(広い視野から)多面的・多角的に考える、㋓自己(人間)の生き方について考える、を基本として設定した。そして、この具体目標を評価していくための評価規準を示した。また、この提案に対する具体例を例示した。以上のように指導と評価の一体化を図っていくための道筋について論じた。
  • ―短編ドラマ「知ること,知らないこと―遺伝子を調べることで生じることとは?」を用いて―
    河井 昇, 曽田 泰宏
    生物教育
    2024年 66 巻 1 号 18-23
    発行日: 2024年
    公開日: 2025/04/17
    ジャーナル フリー

    遺伝子を扱う技術について原理と有用性に加えて,課題や問題点がすべての教科書で示されている.しかし,高等学校「生物」教科書に記載されている遺伝子診断に関する記述はごく一部に限られている.高校「生物」を受講した生徒が遺伝子を扱う技術についての理解を深めるためには生徒どうしでの話し合いが有効であると考えるが,その際には共通の話題が必要となる.本実践では東北メディカル・メガバンク機構が作成した短編ドラマ「知ること,知らないこと」を共通の話題として話し合いを行い,生徒一人ひとりが批判的に思考する契機とした.生徒にとって日常生活から形成される遺伝子診断に対するイメージは肯定的なものとなる可能性が高いが,映像の視聴,授業での話し合いによりその印象は変化しており,生徒が抱く考えは可塑的なものであることがわかった.授業後に遺伝子診断について「ポジティブ」な印象を抱いた生徒は「予測性」に気づきつつもそれを上回る利点があると結論づける傾向があり,授業後に遺伝子診断について「ネガティブ」な印象を抱いた生徒および「わからない」と回答した生徒は,利点よりも「共有性」に問題を感じる傾向があることが示唆された.

  • 栗田 佳代子, 吉田 塁
    高等教育開発
    2022年 1 巻 19-27
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/05/06
    ジャーナル フリー

    ティーチング・ポートフォリオ(TP)は教育改善および教育業績の可視化を目的として、日本においても認知度を高めている。TPチャートは、TPの理解を促すことを目的として開発されたものであるが、現在では、教育改善のツールとして高等教育だけでなく初等中等教育でも注目を集め普及しつつある。本研究では、このTPチャートおよびその作成研修の効果について検討を行った。結果として、TPチャート作成によって、教育活動の全体を見渡すことができ、自分にとって大切と考えていることや目標が明確になるなど、振り返りによる教育改善のツールとしての有効性が示唆された。そして、振り返りの深まりには、TPチャートの作成ステップが具体的活動から理念に向けた順であること、他者への説明や他者の話を聞けることなどが、作成研修の構成が役に立っていた。

  • ケアリングの視点から
    橋崎 頼子
    国際理解教育
    2020年 26 巻 42-52
    発行日: 2020年
    公開日: 2024/08/10
    ジャーナル フリー
  • カントの『実用的見地における人間学』から得られる示唆をもとに
    塚野 慧星
    教育学研究
    2022年 89 巻 2 号 195-206
    発行日: 2022年
    公開日: 2022/09/10
    ジャーナル フリー

     本稿は、カントの『実用的見地における人間学』から示唆を得て、道徳教育の教材を捉え直すこと狙いとしたひとつの教材論である。とりわけここでは、教師の「意」を重視する性格を有した「媒介」との対比を念頭に置いて、学習者がある価値について多面的・多角的に考えることをより促すような教材の新たな概念的枠組みを、同書の読解から導き出すことのできる「秩序ある未確定の場」として提出している。

  • —キャリア教育における社会的・職業的自立を視野に入れて—
    京免 徹雄
    日本特別活動学会紀要
    2014年 22 巻 7-11
    発行日: 2014/03/31
    公開日: 2022/03/31
    ジャーナル フリー
  • 萩野 奈幹
    道徳と教育
    2019年 337 巻 3-14
    発行日: 2019年
    公開日: 2021/05/12
    ジャーナル オープンアクセス

    本稿の目的は、道徳科における長期的評価の在り方について検討することである。具体的には、OPPA(One Page Portfolio Assessment:一枚ポートフォリオ評価法)で用いるOPPシートと呼ばれる一枚の用紙を蓄積したポートフォリオを活かし学びを振り返る「検討会」を基に検討する。そのため、1 .真正の評価論を理論的基盤とするポートフォリオ評価法に関る検討会の在り方を整理した上で、2 .道徳授業でのポートフォリオ評価の課題克服に向け、児童が振り返りを行いやすい仕組みを組み込んだOPPシートを蓄積したポートフォリオ評価を提示し、3 .初等教育での実践を通して指導の要点を考察し長期的評価の在り方を検討する。結果、短期・長期的な視点から学習改善を図り、児童の成長を見通し、それを前提にカリキュラムを組むことの必要性が導出された。また、児童が多面的に振り返り、自己の成長に気づけるようなワークシートや教科書に対応した道徳ノートの開発への示唆を与えるであろう。

  • 小中学生を対象とした自己/他者の罪悪感といじめ調査からの一考察
    水野 君平, 太田 正義, 加藤 弘通
    心理科学
    2018年 39 巻 2 号 1-8
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/01/26
    ジャーナル フリー
  • :ユース年代のサッカー選手を対象として
    安永 太地, 藤井 基貴
    体育学研究
    2024年 69 巻 535-549
    発行日: 2024年
    公開日: 2024/11/07
    [早期公開] 公開日: 2024/10/10
    ジャーナル フリー
     There are 2 key issues central to sports integrity education in Japan. First, while both aspirational ethics and preventive ethics are important, there is a bias toward practical research focusing on preventive ethical approaches, whereas insufficient attention is given to aspirational ethics. Second, despite the necessity of sports integrity education for young individuals, especially considering the trend toward younger top athletes, there has been a lack of practical research on this topic.
     In the light of these issues, this paper proposes new teaching materials and instructional methods designed to achieve an aspirational ethics education approach, drawing on recent practices in moral education that emphasize “thought and discussion” in schools. Additionally, it discusses approaches for the training for top youth athletes and assesses the effectiveness of such training.
     In developing the teaching resource, materials aimed at “value clarification” were employed to help players explore their ideals and values, while materials focusing on “moral dilemmas” were also included to allow individuals to reflect on their role as athletes by making choices in morally conflicting situations. The training was conducted with 40 J–League youth soccer players as part of a 50–minute sports integrity session. The focus was on mutual learning and the exploration of values and ideals cherished by the players themselves, rather than on providing definitions or transmitting knowledge of sports integrity.
     The results indicated that only ideal values elicited a significant increase in the number of ideal images articulated by the players before and after the training. In addition, free responses such as “What skills do I need now?” were observed, suggesting that exposure to the values of others prompted the players to reconsider, expand, and deepen their own important values. Furthermore, the materials focusing on moral dilemmas provided an effective opportunity to deepen discussions and explore a range of values by engaging players in debates covering 5 ethical conflict situations from opposing viewpoints.
     In conclusion, this study demonstrated that the use of materials focusing on moral dilemmas prompting individuals to ask “What kind of athlete do I want to be?” and encouraging reaffirmation of values and ideals through discussion of morally conflicting situations was an effective approach for aspirational ethics education. This approach was considered to help athletes realize and pursue their own ideals and values.
  • -教材論・指導論・評価論に焦点を当てて-
    藤岡 秀樹
    心理科学
    2018年 39 巻 2 号 22-32
    発行日: 2018年
    公開日: 2019/01/26
    ジャーナル フリー
  • 奥野 佐矢子
    カリキュラム研究
    2004年 13 巻 15-28
    発行日: 2004/03/31
    公開日: 2017/10/17
    ジャーナル フリー
    The purpose of this paper is to show how the excess of educational practice functions to an educational theory, by re-examining the documents of Scarsdale Alternative High School (SAS) where Lawrence Kohlberg's moral education program, Just Community, has been practiced. Just Community is a program of moral education produced by Lawrence Kohlberg, who is well known for his theory of stages of moral development and moral dilemma discussion program. Kohlberg himself criticized the moral dilemma discussion program for its hypothetical character oriented by the theory, and introduced the Just Community program as an alternative to overcome this theory-practice problem. He came to recognize that his theory of stages of moral development was insufficient to describe and evaluate what happened in ordinary settings of SAS's Just Community. At the beginning, he and other researchers used stages of moral development as a scale of evaluating how SAS' s Just Community program succeeded. But he was soon dissatisfied with this way of evaluation, which he called "system atic research approach". He also used "historical and anecdotel approach" as a new one in order to describe and examine what happened in SAS that the "systematic research approach" may have ignored. The fact that there is something only the "historical and anecdotel approach" can appreciate tells us about the excess of practice, which no theory is sufficient to explicate. Any theory may face to the excess of practice. This means that a different theory will be open to another feature of practice that the present theory fails to see. It is not easy to harmonize two theories--- "systematic research approach" and "historical and anecdotel approach" in our case, but educational theory has a chance to find out another possibility of educational practice.
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