母豚700頭を飼養する一貫生産農場から, さまざまな日齢 (10, 15, 17, 20, 23, 24および25日齢) で離乳した子豚を無菌空調の隔離施設へ導入し, オーエスキー病ウイルス (ADV),
豚繁殖
・
呼吸障害症候群
ウイルス (PRRSV),
Mycoplasma hyopneumoniae (Mhp),
Bordetella bronchiseptica (Bb),
Pasteurella multocida (Pm) および
Actinobacillus pleuropneulnoniae (App) の汚染状況を調査した. 病原体が分離された最も早い離乳日齢は10日齢で, 病原体はADV, PRRSVおよびMhpであった. また, Pmは17日齢離乳豚から分離された. AppとBbは分離されなかった. 分割早期離乳 (SEW) では, 離乳日齢は除去対象となる病原体ごとに設定されているが, 今回の試験結果から病原体の分離される日齢は, 農場の衛生状況によって異なり, 現行のSEWで設定されている離乳日齢で病原体が排除できない場合が示された.
抄録全体を表示